我々は現在、深刻な“ほしのすな不足”に陥っている。
対人戦が実装され、今まで日の目を見てこなかったマイナーポケモンへ期待を込めて砂を投入してみたり、個体値が中途半端で使い道のなかったポケモンへ再起をかけて砂を投入してみたり、
とりあえずサードアタックのわざ解放のために砂を投入してみたりして、大量の砂を夜な夜な浪費している。
そう、我々は、ポケモンGOに全力をかけたいのに、圧倒的に“砂”が足りないのだ。
この状況を打破するための代表的な施策のひとつが、ポケモンの乱獲。
そして、もうひとつが“タマゴ孵化”である。
“タマゴ孵化”は、ポケモンGOにおける、ほしのすな集めの中でも、大量に砂を獲得できる手段として確固たる地位を確立している。
更に、“タマゴ孵化”のもう一つの利点に、レアポケモンのアメ集めが捗る点も挙げられるだろう。
このように“ほしのすな不足”と“アメ不足”を同時に解決してくれる“タマゴ孵化”だが、ひとつネックな点があるとすれば、
長距離を、ただひたすらに“歩かねば”ならない点。
人が歩くには、それ相応の“時間”と“体力”を確保する必要がある。
誰でもポケモンのタマゴを割るために、時間と体力を無尽蔵に提供できるわけではない。
そこで、そんな多忙を極める現代社会を生き抜く読者諸賢へ、
砂不足の救世主と謳われる“中華振り子(自動歩数カウント装置)”
についての検証結果を共有したいと思う。
振り子は非公式アイテム。使用は自己責任で。
筆者の見解としては、“無茶”をするくらいなら、大人しく振り子を使っておく方が、“社会”への迷惑は減ると考えている。詳細はこちら
振り子とは?
- タマゴ孵化(ほしのすな集め、レアポケモンのアメ集め)
- 相棒距離稼ぎ(相棒のアメ、アメXL、エナジー集め)
- 「ジョギングメダル」の距離稼ぎ
- 「ブリーダーメダル」のタマゴ割り稼ぎ
「いつでも冒険モード」実装後、ヘルスケア(iOS)や、Google Fit(Android)との連携により、ポケモンGOを起動していなくても、タマゴ割りや相棒距離稼ぎが可能となった。
(※「いつでも冒険モード」がONになっていれば、「Pokémon GO Plus」などに接続する必要もない)
これは、GPSで現在地を測位し、そこからの移動量を計測して距離を算出するのではなく、
スマホ内蔵の“3軸加速度センサー”を用いて歩数をカウントするため。
つまり、加速度計が反応すれば、距離がカウントされるため、振り子で加速度を与え続ければ、自動的に距離稼ぎができるという仕組み。
これなら、帰宅後、もう移動の予定がなくても、風呂に入浴中であろうと、もちろん睡眠中であろうと、振り子にセットしておけば距離を稼ぎ続けてくれる。
GPS測位と加速度センサー
振り子の距離加算について、巷の解説で、“GPSを誤認させる”といった表現が一部、見受けられるが、これは間違いである。
「GPS測位での距離加算」と「加速度センサーによる距離加算」は、距離加算の仕組みが全く異なり、
「いつでも冒険モード」を有効にすると、「加速度センサーによる距離加算」へ距離加算方法が切り替わるため、距離加算に関してはGPSは関係なくなる。
振り子は、物理的に加速度を発生させ、「加速度センサー」を反応させる装置のため、こういった仕組みを理解していれば、“GPSを誤認させる”という表現が誤りなのは、すぐに理解できるだろう。
「加速度センサーによる距離加算」の仕組みについては、こちらを参照。
台風などの悪天候下や、感染症拡大防止などでステイホームが推奨される、こんなご時世こそ、振り子が大活躍する
振り子を使って“物理的”に加速度を発生させて距離を稼ぐため、ペナルティやBANの心配はほぼないが、
24時間、“絶え間なく”振り子で振り続けるなど、あまりに“強欲”な使い方を続けてしまうと、不審なアクティビティ(人間の限界を超えた動き)として、
何らかの制裁を受ける可能性はゼロではない。
また、端末の相性などで距離がうまく稼げなかったり、使用法を誤ると端末の故障や破損に繋がるおそれもある。
とどのつまり、使用する場合は自己責任となる。
俗称について
歩数稼ぎ用の「振り子」は、中華製の製品が多かったため、“中華振り子”という俗称で呼ばれることが多かった。当センター記事内でも、振り子と中華振り子という俗称が混在するが、「振り子=中華振り子」という認識で、何ら問題ない。
「振り子」カタログ
普及型
最も標準的で、“中華振り子”という存在を知らしめた普及タイプ。
基本性能と価格とのバランスがとれているため、コスパ重視の場合は第一候補となってくる。
とりあえず、“中華振り子”がどんなものか試してみたい場合などは丁度よいだろう。
ただし、支柱の耐久性や、スマホの保持に関しては改善の余地がある。
「普及型」の開封レビューはこちら
普及型の次世代機
普及タイプで課題だった部分を大幅に改善した改良タイプ。
- 支柱をプラスチックから金属に変えたことで、耐久性がアップ
- 耐磁プラスチック採用で磁力からスマホを保護
- システム検出回避のため、ステップ数自動調整
- スイングスピードを錘の位置で変更可
X軸スイング型
今までの“中華振り子”は、スマホのディスプレイ正面(Z軸)方向の振り子運動でカウントを稼いでいたが、
この商品はディスプレイ側面(X軸)方向の振り子運動でカウントを稼ぐのが特徴的。
スマホを歩数計代わりに使う場合、X軸方向の振動の方が、歩行による振動としては自然であろう。
また、Google Fit のウォーキング検出アルゴリズムは日々変化しているため、スイング方向を数タイプ確保しておけば、いかなるアプデにも柔軟に対応できる。
- X軸方向スイング
- 「ON/OFFスイッチ」付き
- 伸縮アームでスマホ固定(3点固定)
- 磁石不採用(スマホへの磁力の影響なし)
- 静音設計
平置き型
この商品は、クリップ使用時は縦置き、横置きどちらにも対応し、クリップを外して、平置きした場合は、スマホのセットが非常に簡略化できる特徴がある。
昨今、Google Fit のウォーキング検出アルゴリズムアップデートにより、環境によっては、1セット30分までしか連続で距離加算できない場合がある。詳細はこちら。
この“1セット30分”攻略時に、“平置きスタイル”が威力を発揮する。
「平置き型(Altecs製)」の開封レビューはこちら
- 「ON/OFFスイッチ」付き
- クリップによる簡単スマホ固定
- クリップを外せば平置きできる
- スマホへの磁力の影響なし
- 静音設計
- 金属支持棒採用で高耐久性
Perfeclan 中華振り子(普及型)レビュー
開封の儀
「中華振り子」はその俗称のとおり、中華人民共和国(中国)から、遠路はるばる海を渡って送られてくる。
筆者のもとにも、怪しげな梱包に身を潜めた状態で到着した。
この「中華振り子」は“通常配送(送料無料)”を選択すると、
約2週間弱かけて中国から配達されてくる。
忘れた頃に到着するため、極めて不審なビジュアル(梱包)も相まって、危うく受取拒否するところであった。
壮絶な旅路
早速、不審な梱包を剥いでいくと、次に姿を現したのはズタボロの箱。荒波にもまれたのか、ぞんざいに扱われたのかは不明だが、壮絶な旅路であったことは窺える。
「中華振り子」開封
内容品について
開封後、付属品を確認すると、5点のパーツと輪ゴムがおまけで付属していた。
- 台座(単3形アルカリ乾電池×4本スペース)※電池は別売り
- 支柱×2本
- 振り子
- 給電用USBケーブル(1m)【Type-A(オス)-DCプラグ 外径:4.0φ 内径:1.7φ】
- 輪ゴム×3本
予備ケーブル
給電用のUSBケーブルのコネクタ形状はType-A(オス)で振り子へはDCプラグで接続する。
付属の給電用USBケーブルはケーブルの長さが「1m」でDCプラグのタイプはストレート。
設置場所が狭い場合などは、DCプラグの形状がL字型のタイプが取り回しが優れているため、必要なら買い足しても良いだろう。(予備ケーブルとしても使える)
振り子の種類によって給電用のケーブルが異なる場合があるため、予備ケーブルを入手する際は、自分の所有する振り子の給電ケーブルの規格をよく確認すること。
電源について(台座裏面)
台座裏面の電池カバーを外すと、「単3形アルカリ乾電池×4本」を入れられる。※電池は別売り
つまり、USB給電の他に、「単3形アルカリ乾電池×4本」でも駆動する。
これは、環境に合わせて好きな方を選べばよいだろう。
ただし、注意点として、USB給電と乾電池を同時に使うことは厳禁。
故障の原因や、最悪、火災の原因となる。くれぐれも注意するように。
乾電池を使用する場合
乾電池を使用する場合の利点は、設置場所を選ばないことと、電池の重さで振り子本体が安定する点。
デメリットとしては、電池切れのたびに電池を買い足し、入れ替える必要がある。
USB給電で使用する場合
筆者のおすすめはUSB給電。
なぜなら、本格的に中華振り子で「ほしのすな稼ぎ」をするなら、当然、長時間振り続ける必要があるからだ。
電池の場合は、途中で電池切れになる可能性もあるが、USB給電ならその心配はない。
短時間であればパソコンなどのUSBポートも使えなくはないが、パソコンのUSBポートでの長時間使用は推奨しない。
ガチるなら、専用のUSB急速充電器を用意すべきだろう。
USBポートが多い方が使い勝手が良いが、設置場所によっては小型の方が取り回しに優れる場合もある。適宜、自分の環境に合わせて用意するといい。
USB充電器接続例
組み立てについて
組み立ては、見ての通り、台座にある穴に支柱を突き刺すだけで完成する。
組み立て難易度は非常に平易のため、一瞬で組み立て可能。
スマホ振り子(平置き型)レビュー
開封の儀
Altecsブランドのスマホ振り子(平置き型)は2019年型。
最新型だけあって、類似品と比較しても、かゆいところに手が届く改良がなされている。
内容品について
- 支持土台(ON/OFFスイッチ付き)
- 振り子アーム(スマホ保持用クリップ付き)
- 給電用USBケーブル(1m)【Type-A(オス)-DCプラグ 外径:5.5φ 内径:2.1φ】
- ACアダプタ※
- 取扱説明書(日本語)
給電用のUSBケーブルのコネクタ形状はType-A(オス)で振り子へはDCプラグで接続する。
付属の給電用USBケーブルはケーブルの長さが「1m」でDCプラグのタイプはストレート。
ACアダプタについては、「ACアダプタ付き」と「ACアダプタなし」から選べる。
すでにUSB急速充電器などを所持している場合は、「ACアダプタなし」を選べば、その分、価格を抑えられる。
支持土台
「平置き型」の台座には「ON/OFFスイッチ」がある。
振り子を使わない時は電源を、スイッチ操作でOFFにできるため、地味に便利である。(普及型には「ON/OFFスイッチ」がなかった。)
また、台座正面にインジケーター(赤色LED灯)があり、電源をONにすると点灯するため、通電状態を一目で確認できる。
ON/OFFスイッチ
支持土台(裏側)
支持土台の裏側には、給電用USBケーブル(DCプラグ)を挿入するDCジャックがある。
振り子アーム
左側がスマホ保持用のクリップが付いている状態。右側がクリップを外した状態。
クリップは、バネを外せば簡単に着脱可能。
クリップが付いた状態だと、スマホ(横幅78mm以下)を固定でき、横置き、縦置きどちらにも対応できる。
筆者のオススメは、クリップを外して“平置き”する使用法。詳細は後述する。
取扱説明書(日本語)
簡易な取扱説明書(日本語)が付属する。
組み立てについて
組み立ては、支持土台のヒンジ部に、振り子アームの金属棒を差し込むだけで完了するため、一瞬で組み立て可能。
スマホ設置例
クリップ使用時
振り子アームにクリップを付けて使用する場合、横置き、縦置き、どちらにも対応する。
使い分けとしては、通常は、横置き。
スマホ裏面にスマホリングを装着している場合は、縦置きが安定する。(ディスプレイ側を下にすれば、スマホリングを装着していても横置き可)
この商品は、横置きできる特性上、振り子使用中でもスマホ操作しやすい利点がある。
クリップを外して「平置き」する場合
筆者がオススメするのは、クリップを外して「平置き」で使用する方法。
振り子アームのクリップを外したら、「滑り止めシート」を別途用意し、6cm角程度にカット。
あとは、その上にスマホを乗せるだけである。
こうすることで、振り子へのスマホセットが最強クラスに“簡略化”できる。
昨今、Google Fit のウォーキング検出アルゴリズムアップデートにより、環境によっては、1セット30分までしか連続で距離加算できない場合がある。(詳細はこちら。)
距離を稼ぐためには、30分ごとに“再セット”の手間が生じるのだが、
この時、振り子へのスマホセットをどれだけ簡略化できるかは、距離稼ぎ効率に大きく影響を及ぼす。
「平置き」のポイント
「平置き」するには「滑り止めシート」や「粘着マット」が必須アイテムのため、別途用意する必要がある。
「滑り止めシート」は4cm角程度にカットして使用する。
スマホを台に乗せたら、水平になるように重心のバランスをとるのがポイント。
「平置き」スタイルなら、手帳型のスマホケースなど、ぶ厚めのスマホケース装着時も、振り子が使える。
普及型とのサイズ比較
スマホ振り子(平置き型)の使用感
最新型の振り子だけあり、普及型などと比べるとだいぶ進化しており、かゆいところに手が届く改良がなされている。
- 「ON/OFFスイッチ」付き
- クリップによる簡単スマホ固定
- クリップを外せば平置きできる
- スマホへの磁力の影響なし
- 静音設計
- 金属支持棒採用で高耐久
2019年型のトレンド機能は一通り備えており、振り子の最終進化系に近い完成度。
中でも、クリップを外して「平置き」できる点は、他の振り子にはない大きな特徴だといえる。
Google Fit のウォーキング検出アルゴリズムアップデートで、1セット30分までしか連続で距離加算できない環境では、
再セットするのが非常に手間なのだが、
スマホを置くだけで、即座に振り子が使えるのは、非常にありがたい。
Google Fit のアップデート後から、距離稼ぎに困っている場合は、ぜひ一度、この快適性を味わってみてほしい。
「振り子」の使い方
「振り子」検証
1日振った結果
それでは、早速、「振り子」を実際に検証してみた。
結果は見ての通りなのだが、タマゴは途中で回収が追い付かず、タマゴ未セットで振り続けた。(小まめにタマゴを補充できれば、もっと稼げる)
因みに相棒は「グレッグル」で相棒距離は3km。
つまりスタート時、アメが「5個」で、終了時が「34個」なので、だいたい87km走破したことになる。
だいたい時速3~4kmは最低稼げそうだ。
条件によってはもう少し調子のよい時もある。
これなら、週間リワードの50kmは中華振り子を使えば余裕でクリアできるだろう。
また、週間リワードのリワードタマゴは、タマゴ枠を事前に空けておく必要があり、
今までは、日曜の夜からポケストップを回さないようにしたり、タマゴ枠の調整が若干煩わしかった。
しかし、振り子を使えば、タマゴが9枠すべて埋まっていても、寝ている間にタマゴが全部割れているため、前日のタマゴ枠調整に悩まされることはなくなる。
2020年12月23日から、タマゴ画面下部に「ボーナススペース」が設けられた。タマゴが9枠すべて埋まっていても、ボーナススペースに空きがあれば、週間リワードのタマゴを受け取ることができる。
週間リワード結果報告
2019年3月4日~2019年3月11日
デスクワーカーの筆者でも、「中華振り子」導入後は、適宜、振り子にセットすることで、
週間“408.7km”達成。
2019年3月11日~2019年3月18日
この週は、振り子にセットするのを若干サボってしまい、前週よりも距離は落ちたが、コンスタントに300km以上稼ぎ、
週間“335.3km”達成。
2019年3月18日~2019年3月25日
適宜、振り子へのセットを怠らなければ、コンスタントに400kmは余裕で稼げる。
ただし、孵化装置の消耗が激しく、小まめに孵化装置へセットし直さなければ、タマゴ孵化数は思ったよりも稼げない。
今週は“446.7km”達成。
2019年3月25日~2019年4月29日
2019年4月29日~2019年5月6日
先週までは、「中華振り子」への設置をサボったり、ポケモンGOのアップデート(バグ)で距離稼ぎが渋くなっていたが、
Google Fit の設定を見直すことで、
今週は“585km”達成。
「振り子」を快適に使うワンポイントアドバイス
「いつでも冒険モード」をONにする
まず、大前提に、「中華振り子」は加速度を発生させる装置のため、ポケモンGO側で、「いつでも冒険モード」のチェックが入っていることを必ず確認すること。
この機能がONになっていないと、加速度センサーではなく、GPSの測位で距離をカウントしてしまうため、「中華振り子」で距離が稼げない。
USB給電と乾電池の同時使用は厳禁
繰り返しになるが、USB給電と乾電池は絶対に同時使用しないように。
「中華振り子(普及型)」を「(ほぼ)無音」で使う裏技
「中華振り子(普及型)」はその名の通り、“振り子”のため、物理的に前後運動を繰り返す。
その時に、振り子の金属部分と、スマホとの間に“隙間”があると、前後運動のたびに「カタカタ…」と騒音が発生する。
何日か検証した結果、騒音の発生源は、ほぼこの“隙間”一か所のため、この“隙間”さえ対策できれば、ほぼ無音で運用可能となる。
筆者のおすすめ防音策は、500ml 用の「ペットボトルカバー」にスマホを封入し、前後左右を付属の輪ゴムで固定すれば、隙間がなくなり、ほぼ無音となる。
USB給電で運用する場合は、もう一点、対策するとより完璧となる。
と、いうのも、振り子運動がはじまると、台座が軽すぎて、設置面によっては台座ごと動いてしまい、やや安定性に欠ける。
この時に、台座が動くことが原因の、騒音が発生する場合もある。
このように設置面との相性によっては、台座が振り子運動で動いてしまう場合もあるため、台座の下に滑り止めシートや防振粘着マットなどを敷けば、台座が安定し、騒音もなくなる。
2端末までは同時に距離を稼げる
推奨はしないが、「中華振り子」1台で、スマホ2端末までは同時に距離を稼げる。
家族でポケモンGOをプレイしている場合などは経済的だ。
実際に使用するときは、前述のように、500ml用のペットボトルカバーにスマホを2台とも封入して、輪ゴムで固定すれば無音運用が可能。
距離加算タイミング
「中華振り子」からスマホを取り外し、ポケモンGOを起動した時点ですぐに距離が加算されることもあれば、すぐに距離が加算されない時もある。
すぐに距離が加算されない場合でも、たいていの場合は、少し歩いたり、移動したり、もう一度「中華振り子」にセットして少し振っているうちに加算されている。
これは端末のデータとサーバーのデータを同期するタイミングによって、距離加算タイミングにタイムラグが発生するのが原因だろう。
この時、距離加算前であれば、このタイミングでタマゴを孵化装置に入れても、距離加算時にさえ孵化装置に入っていれば、距離加算時に一気に距離が反映され、タマゴは割れる。
つまり、実際には孵化装置にタマゴをセットして振らなくても、距離加算直前に孵化装置へセットすれば間に合う。(推奨はしない。振る前にセットし忘れた場合の裏技。)
振り子運動安定の決め手は「輪ゴム」
中華振り子を使用して、数週間後あたりから、振り子の動きが“鈍く”なってくる場合がある。
この原因のほとんどは、付属の輪ゴムが伸びて劣化し、スマホの頭の重心がズレて振り子運動に支障をきたすため。
振り子運動は、絶妙なバランスの上で成り立っている。
位置エネルギーから運動エネルギーへの変換ロスを極力避けるためには、
振り子運動でスマホの頭の位置がブレないように、輪ゴムでしっかりと固定する必要がある。
「GPS」及び「センサー」管理アプリ
距離加算がうまく反映されない場合、たいていは距離加算のタイムラグが発生しているだけのケースが多いが、
場合によっては加速度センサーに不具合が出ていたり、故障している可能性もゼロではない。
「GPS Status & Toolbox」はGPSの精度を上げたり、加速度センサーのチェックやメンテナンスに役立つアプリ。
上手く、距離が稼げていない時などは、センサーが故障してないかチェックしてみるとよい。
GPS Status & Toolbox
GPS Status & Toolbox
MobiWIA Kft.posted withアプリーチ
「振り子」セットタイミング
一般的には日中、通学や通勤で移動が発生する。
この場合は普通にスマホを携帯して持ち歩き、リアルで距離を稼げばよいだろう。
「中華振り子」が真価を発揮するのは、スマホが移動しない時間帯での使用時。
通常は、夕方以降、帰宅して、もう外出の予定がなくなってからが「中華振り子」の出番となる。
だが、帰宅後は内蔵バッテリーが減っていて少し充電をする必要があるかもしれない。
その後、充電が済んでも、少しスマホをいじる時間も必要だろう。つまり、まだ「中華振り子」にはセットできない。
では、いつセットするか?
最も支障を来たさない時間帯は、やはり就寝中だろう。
寝ている間に「中華振り子」で距離を稼いでおくのが、最も効率的。
幸い、「いつでも冒険モード」では、ほとんど電池を食わない。
念の為、朝の電池切れが心配な場合はモバイルバッテリーを用意しておけば、万全だ。
寝ている間は「中華振り子」で稼ぎ、日中は、モバイルバッテリーで充電しながらリアル移動で稼げば無駄がない。
距離が反映されない時のチェックポイント
ポケモンGOのアップデートで「いつでも冒険モード」の仕様が変わると、距離稼ぎが渋くなったり、まったく反映されなくなる場合がある。
アップデートが絡まなくても、「中華振り子」で強欲な使い方を続けていると、サイレントBANを食らう可能性も考えられるため、振りっぱなしには十分注意すること。
また、Google Fit(Android)などの歩数カウントの仕組みを正しく理解しないと、無駄振りが増えてしまう。
加速度センサーの座標系
「中華振り子」で振った際、Google Fit で確認し、「ウォーキング」として記録されている場合は、
ポケモンGOの方でも正しく距離が反映される。
しかし、この時、Google Fit で何もアクティビティが記録されていなかったり、「サイクリング」などで記録されてしまっている場合は、
ポケモンGOでは距離が反映されない。
歩行を検知するためには、「地面に対して垂直方向の振動」を検出しなければならないが、加速度センサーだけでは、スマホ本体に対する相対的な座標しか得られない。
そこで、スマホの傾きを「地磁気センサー」から取得し、3軸方向の加速度と、地磁気センサーの傾きから、地面に対しての上下運動の加速度のみ抽出して、“1歩”を導き出している。
Google Fitでは、Recording API を介して、消費電力を抑えるために、各種センサーからのシグナルを動的にサンプリングして反映させているため、
モーション検出の際、「ウォーキング」のアルゴリズムとして処理されないと、ポケモンGOには距離が反映されない。
アクティビティを編集し、距離を加算させる
以上のように、ポケモンGOで距離を反映させるためには、「ウォーキング」として処理されなければならないが、
アップデートなどで、アルゴリズムが変わったり、バグが仕込まれると「サイクリング」として処理され、ポケモンGO側で距離が反映されなくなる場合がある。
そんな時は、Google Fit から「アクティビティの編集」をし、「サイクリング」を「ウォーキング」に書き換えることで、ポケモンGO側で距離が反映されるようになる。
アクティビティの編集
- アクティビティが「サイクリング」で記録された場合
- 「▼」ボタンからアクティビティの編集画面を開く
- 「アクティビティの選択」から「ウォーキング」を選択
Google Fit で「アクティビティ」を「ウォーキング」に編集後、ポケモンGOを起動し、距離を反映させる。
手動でウォーキングを記録する
Google Fit も日々、進化しており、アルゴリズムが頻繁にアップデートされている。
最近だと、明らかに“中華振り子対策”と思われるアルゴリズム変更が行われた。
Google Fit を最新版にアップデートしてしまった場合、中華振り子で振るだけでは、自動的にアクティビティが記録されない場合がある。
この場合、前述のサイクリングとしてもアクティビティが記録されないため、
サイクリングからウォーキングへアクティビティを変更し、距離を反映させる裏技が使えないことになる。
アクティビティが自動で反映されない場合は、“手動”でウォーキングを記録すれば、
まだ中華振り子で距離を稼ぐことは可能。
手順
この“手動”でウォーキングを記録する方法を使っても、“30分”以上振り続けてしまうと、距離がリセットされてしまう場合があるため、
“1セット30分”までが安全。
そのため、スマホ付属のタイマーアプリなどで、30分経ったらアラームが鳴るようにセットしてから振り始めれば、振り過ぎを防げる。
Google Fit を起動したら、「+」ボタンからメニューを開き、メニューの中の「エクササイズを管理」を選ぶと、
「ウォーキングを開始」画面になり、「▶」を押せば、「ウォーキング」の記録がスタートする。
「ウォーキングを開始」したら、スマホを「中華振り子」へセットし、30分以内を目安に振る。
30分経過したら、中華振り子からスマホを取り外し、スマホの通知領域から エクササイズを確認する。
「■」(停止ボタン)を押して、「ウォーキング」を記録する。
「Google Fit」で距離の反映を確認してから「ポケモンGO」起動
Google Fit で距離が反映されているのを確認してから、
ポケモンGOを起動すれば、ほぼ損失なく距離が反映される。
手動で記録時はGPSを切る
手動でウォーキングを記録する際、
もう一つのポイントがGPS(位置情報)をOFFにすること。
Google Fit のアップデート後からは、
GPSがONだと歩数とカロリーは増えるが、
距離はほとんど増えなくなった。
GPSをOFFにすれば従来通り、距離も増えるようになる。
Googleはアルゴリズムの鬼
Google Fit のアップデート後からは、中華振り子で振っても30分以内であれば、従来通り距離が加算される。
しかし、30分以上振ってしまうと、急に距離が反映されなくなり、閾値を超えると距離がリセットされてしまうようである。
図の右側は、前日に5時間振った検証結果だが、「0.3km」しか距離が反映されていない。
この結果から、中華振り子対策が入ったとみて間違いなさそうである。
Googleはアルゴリズムの“鬼”のため、アルゴリズムの精度には命を懸けている。
中華振り子の件があってもなくても、遅かれ早かれ、対策はされていただろう。
中華振り子による距離稼ぎ“ボーナスタイム”は、アプデにより、終了してしまったが、
手動設定であれば“2.5km/30分”前後はまだまだ稼げる。
この手の手法は、稼げるうちに稼いでおくのが、鉄則。
迷っているうちに対策が進んでしまうため、情報が入ったら即行動、即実践するのが、稼ぎ逃げるコツ。
距離が加算されない時のチェックポイントまとめ
- 「いつでも冒険モード」はONになっているか?
- ウォーキングで記録されているか?
- 1セット30分以内か?
- GPSは切っているか?
ポケモンGO(アプリ)のアップデートや、Google Fit のアップデートで、距離稼ぎが規制されて渋くなることもあれば、緩和されて距離稼ぎが捗る場合もある。今回のレポートはあくまで参考程度に。
振り子を買う前の動作テスト
振り子とスマホには、どうしても相性問題が存在する。
特に「Xperia」は相性問題の報告が多い。
そこで、自分のスマホが振り子で距離を稼げるか、簡易的な動作テストの方法を紹介する。
用意する道具は上記写真の通り。
- 検証したいスマホ
- ポリ袋
- 輪ゴム
- S字フック
S字フックはあってもなくても良い。
ポリ袋にスマホを封入し、あとは輪ゴムを結ぶだけである。
これを物干し竿や、突っ張り棒などに固定し、
15分~20分程度、“手動”で前後に振り続ける。
(この時、くれぐれもスマホが下へ落下しないように、十分気を付けること。)
これで、距離が加算されていれば振り子でも距離が稼げる可能性が高い。
「距離が加算されない時のチェックポイントまとめ」のチェックポイントをチェックしつつ、
この動作テストで距離が稼げていない場合は、残念ながら、振り子でも距離を稼げない可能性が高い。
この動作テストで距離が稼げても、ポケモンGOのアップデートや、Google Fit のアップデート、振り子との相性問題により、距離が稼げなくなる可能性は、常時存在する。使用は自己責任で。
総括
中華振り子を使用する是非について
それは自分の足で稼いだ距離か?
「中華振り子」使用については様々な意見があるだろう。
“己の素足”を使わずとも距離が稼げる「中華振り子」使用は、
“ゲーム的”にはグレーな行為だと言わざるを得ない。
とはいえ、この文明社会である現代日本において、純粋な素足のみで、歩数を稼ぐのは不可能に近い。
日々、通勤通学、移動で使う、電車やバスでも確実に距離は刻まれる。
自動車や原付、自転車でも、速度調整することで、意図的に歩数を稼ぐことはできる。
また、高層マンションや、高層ビルのオフィスなど、いわゆる“GPSブレ”による距離加算もある。
少なくとも、「“自分の足”で稼いだ距離か?」という観点から鑑みれば、
電車やバス、GPSブレで稼ぐ距離も、中華振り子で稼ぐ距離も、そこに違いなぞ、存在しない。
こうなってくると、どこから、どこまでを“許容”するかは、
結局、各自の“自己判断”ということになる。
実世界、実社会への影響も考慮する必要がある
また、“位置情報ゲーム”であるポケモンGOは、ゲーム内の仮想空間だけでは完結しない。
リアル社会の“リアル領域”が、舞台の一部である以上。
必ず、ポケモンGOのプレイでは、実世界、実社会へも影響を及ぼす。
“歩きスマホ”や、路上駐車、近隣住民への迷惑など、
どうしても、ポケモンGOのプレイに熱心になればなるほど、リアル世界への影響は大きくなる。
更に、ポケモンGOにも対人戦が実装され、アメXLという廃人要素も追加された。
トレーナーレヴェルの上限も解放され、プレイヤー間での競争を煽る要素が今まで以上に増えてきた。
ライバルに負けないため、後輩トレーナーに追いつかれないため、今まで以上に“無茶”をするトレーナーも続出するだろう。
その“無茶”は、必ず、リアル社会への迷惑行為として悪影響を及ぼす。
- 台風(暴風雨)などの悪天候下でも、距離稼ぎのために野外を歩き回る。
- 感染症の拡大防止でステイホームが叫ばれているのに繁華街を練り歩く。
- 自動車や自転車で距離稼ぎに没頭し、道路交通法違反を犯す。
- 距離稼ぎに没頭し、歩きスマホを犯す。
これ以上、ポケモンGOの悪評が社会に広まらないためにも、
現実社会への迷惑行為は、
何を差し置いても、絶対に防がねばならない。
「中華振り子」の使用は、ポケモンGOの理念とはそぐわないかもしれないが、
ナイアン(Niantic, Inc.)が想定していた以上の地域格差や、
職業格差による公平性の問題、リアル社会への影響を鑑みると、
“誰にも迷惑をかけずに”格差を埋める“工夫”のひとつとして、
「中華振り子」は(ポケモンGOにとって)“必要悪”だと、筆者は判断する。
自己責任とはなってしまうが、“無茶”をするくらいなら、「中華振り子」を使っておく方が、実世界、実社会への迷惑は減るだろう。