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CLIP STUDIO PAINT

【メイキング】イラスト着色講座【CLIP STUDIO PAINT】

 

 

弁論センター式のイラスト着色手順を、各工程ごとにポイントやコツを交えながら、順を追って解説していきたいと思う。

筆者の作画環境

愛用しているペイントソフト

セルシス CLIP STUDIO PAINT EX

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セルシスの「CLIP STUDIO PAINT EX 」は世界最高峰のコスパを誇るペイントソフト。

このソフト1本あれば、イラスト作画はもちろん、マンガ制作からアニメーション、デザイン、アートなど、

パソコンで“描く”ことに関しては、なんでもできるようになる。

プロの現場でも使われている業界標準ソフトのため、早めに使い方を習得できれば、業界での仕事にも役立てることができるだろう。

趣味で絵を描いているなど、デジタルペイント初心者なら、とりあえずEXの廉価版「CLIP STUDIO PAINT PRO 」から始めてみるのもよい。(気に入った場合、EXへの優待アップグレードもある)

とにかく1日でも早く、“道具(ソフトウェア)を使いこなせるようになることが、上達への第一歩。

そして、道具は毎日使わなければ、上手くはならない。落書きでもいいから、毎日道具を起動し、触ることが肝要。

CLIP STUDIO PAINT PRO

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愛用しているペンタブレット

ペンタブレットはピンからキリまで市場には出回っているが、このデバイスだけは妥協しない方がよい。

素人だろうが、プロだろうが、イラストの熟練度を問わず、最初から最高品質のものを選ぶべきだろう。

なぜなら、ここを妥協してしまうと、デジタルペイントの“楽しさ”が半減してしまう。

“描き味”はペイントソフトの描画エンジンと、このペンタブの筆圧感知レベル(「Intuos Pro」シリーズは筆圧レベル8192段階)に依存している。

とりあえず、ワコムの「Intuos Pro」シリーズを選んでおけば、間違いない。

着色前の準備

キャンバスサイズについて

デジタルイラストは、液晶ディスプレイ上での表示、閲覧が基本のため、解像度も72dpiあれば事足りる。

しかし、一度制作したイラストをポスターなどの紙媒体にプリントアウトしたり、書籍として出版する流れになった場合、72dpiでは解像度が不足し、最悪、線画から描き直す羽目になりかねない。

そういった、無駄なリテイクを回避するためにも、最初から印刷に耐えられる解像度で制作すれば、大は小を兼ね、いろいろと融通が利く。

高解像度環境での作業でも、最近のPCは高性能でスペックが高いため、それが原因でストレスを感じることはあまりない。

イラストの用途が特に決まっていなくても、一旦、キャンバスサイズをA4サイズ、解像度350dpiで作っておくことをオススメする。

ポイント

  • A4サイズ(幅:2894px、高さ:4093px)
  • 解像度(350dpi)

線画を用意する

イラスト講座_図解_下書きと線画0406アイデアやレイアウト(L/O)の良し悪しは、アウトプットの試行回数がすべてである。ラフ(下書き)からフルデジタルで作業をすれば、効率的に試行回数をこなすことが可能。

納得のいくラフが出来たら、ペン入れをして線画を用意する。

ペンタブレットでの入力は、ペン先とディスプレイ上のキャンバスとの間に、空間的な歪みが存在するため、自在に使いこなせるようになるまで、それ相応の訓練を要する。

とはいえ、人間の脳内補正による順応は大したもので、訓練を欠かさなければ、すぐに慣れるから臆することはない。

着色手順の解説

基本色で下塗りをする

色分け

イラスト講座_図解_エレメントの色分けとレイヤー対応0406線画が用意できたら、その後の工程を円滑に作業するため、エレメント(要素)ごとに基本色で“色分け”していく。

ここでいうエレメント(要素)とは、「肌」、「髪」、「瞳」、「靴」、「ジャケット」、「ボタン」など、

“色質感”を手掛かりに分類した、パーツグループのことである。

つまり、“色分け”とは、エレメントごとにベースとなる色、“基本色”を決定し、基本色の“色面”で各エレメントの領域を指定していく作業。

この色分け作業により、色指定と選択範囲作成が同時に完了する。

エレメントごとに選択範囲が形成されたことで、高度な編集や加工が、他領域への干渉を気にせずに、できるようになった。

色分けのポイント

  • エレメントとは、“色と質感”を手掛かりに分類したパーツグループ(「肌」や「髪」など)。
  • 各エレメント固有の基本色(ベースカラー)を決定する。
  • “色分け”とは、各エレメントの領域を、基本色の色面を使って指定していく作業。
  • “色分け”は、エレメントごとに新規レイヤーを作成し、着色する。
  • 色分け作業により、色指定と選択範囲作成が同時に完了する。

基本色の決め方

基本色で、各エレメントと、全体の配色の方向性が決まるため、この段階で色調のバランスは調整しておく。

最終的な印象は、影色やテクスチャなどで調整するため、色相に関しては、そのエレメントの“らしさ”を基準に、仮指定しておけばよい。

基本色から影色(影1)を作る

“テクスチャ影”と“環境光”

テクスチャ影と環境光

弁論センター式の着色テクニックでは、“テクスチャ影”“環境光”という概念に基づいて着色をしていく。

一般的に“影”を着色する際、光源の位置が重要となる。

自然な立体感や、背景画と馴染ませるには、影も自然でなければならないからだ。

しかし、最初から特定の光源を設定して影を決定してしまうと、イラストのバンク(使い回し)に制限がかかってしまう。

そこで、自然な立体感にフォーカスした“テクスチャ影”という概念で影色を着色する。

テクスチャ影とは、一旦、光源の位置は無視し、そのイラストの(自然な)立体表現に特化した“影”のことで、

光源の位置とは関係なく、立体表現のためだけに存在する“定型の影”のことである。

背景画と馴染ませたり、特定の光源で演出する場合は、完成後のイラストにエフェクトをかけ、その時に環境光用の影を上書きし、対応する。

影色(影1)の作り方

イラスト講座_図解_影1の作り方0406影色(影1)は、基本色からスポイトで色を取得し、「色調補正(色相・彩度・明度)」のパラメータをいじって作成する。

基本色を基準に、色相・彩度・明度の各パラメータをピンポイントで微調整して導き出すため、“色の三属性”を理解していれば、意図した通りの影色が作成できる。

基本色から明度を下げれば簡単に影色は作れるが、その時に、わずかに色相をずらしたり、彩度も調整することで、流行りの“塗り”を再現することも可能。

最近の傾向として、単純に明度だけを下げた“くすみがち”な影よりも、色相や彩度もいじり、なるべく、くすまないように調整された影色が流行っている。

影1で、そのエレメントの印象が決定するため、演出に合わせて、ここで色を作り込む。

クリッピングについて

イラスト講座_図解_クリッピングについて0406デジタル作画の、最も偉大で革新的な機能の2つが、“レイヤー”と“選択範囲”。

この2つの機能を便利に使いこなす機能が“クリッピング”である。

色分けした基本色には、すでにエレメント固有の選択範囲が内包されている。

「基本色のレイヤー」の上に、影1用のレイヤーを新規作成し、その「影1レイヤー」を「基本色レイヤー」にクリッピングする。

こうすることで、「基本色レイヤー」の描画部のみを対象に、編集が可能になる。

つまり、クリッピングすることで、色分けした基本色から、はみ出さずに影1を塗れる状態となった。

【影2】を塗る

【影1】から【影2】を作る

影2の作り方も、基本的には影1の作り方と同様で、影1からスポイトで色を取得し、「色調補正(色相・彩度・明度)」でパラメータをいじって作成する。

影2には、エレメントの色に深みを与え、色を押さえることで、締まりのある絵面にする役割がある。

塗り方のポイントは、“塗り過ぎない”こと。

影1の辺縁をなぞるように、色を押さえる感覚で塗っていくと、ほどよく影2を着色できる。

ハイライトをかける

ハイライト

イラスト講座_図解_ハイライトについて0406ハイライトは基本色よりも明るい色で描画する。

特にデジタル作画では、“光(RGB)“塗る”ことが可能なため、ハイライトを制すれば、一気にイラスト表現の幅が広がる。

華やかなイラストは、このハイライトのコントロールが巧い。

簡易グロー効果(発光表現)

ハイライトは、基本色に光が当たって、明度が上がった状態だが、エレメントの質感や、光の強さによっては、グロー効果が生じるケースもある。

これをイラストで再現するには、ハイライトをペンツールなどで作画した上から、柔らかいエアブラシをかける。

すると、ぼかしで散光した効果が得られ、ぼんやり発光したような表現が可能。

このテクニックは、瞳のハイライト処理に多用されるため、魅力的な瞳を描画するためには修得必須。

リムライト

リムライトは輪郭に沿ってハイライト処理するテクニック。

特に逆光時に、アウトラインを強めに明るくすることで、背景から浮かび上がる効果が得られ、印象的な画作りが可能。

アウトラインのみならず、立体を意識しながら線画に沿ってリムライトを入れることで、画にメリハリがでるため、

弁論センター式では、ハイライト工程のメインがリムライト処理ともいえる。

リムライトと影2は“対”の関係性となっており、リムライトも“塗り過ぎない”のがコツ。

リムライトは適宜、消しゴムツールなどで削りを入れて、馴染ませるとより効果的。

反射光

影部や明度の低いエリアに、ハイライトを入れ、透明度を下げたり削りを入れることで、光の照り返しを表現できる。

代表的な使い方は、瞳に“映り込み”用の反射光を入れると、瞳の輝きや質感が増す。

仕上げ

色調補正レイヤー

オーバーレイ

【基本色】→【影1】→【影2】→【ハイライト】と、一通り着色が完了したら、

色調補正レイヤーを作成し、画一的な塗りに対して、わずかなグラデーションを付与する。

具体的には色調補正レイヤーの合成モードを“オーバーレイ”に変更し、

黒色(RGB:R0,G0,B0)のエアブラシで、密度の溜まっている個所を軽めのストロークで押さえていく。

覆い焼き(発光)

覆い焼き(発光)は、オーバーレイと“対”になる処理で、

明るい箇所を、より明るくする効果がある。

髪の毛のハイライトや瞳のハイライトに“輝き”を与えたり、オーバーレイとの組み合わせで画面にメリハリができる。

完成

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CLIP STUDIO PAINT PRO

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