日本国内で最も普及率の高い“オートキャッチ系デバイス”の一角である、
「ポケットオートキャッチ」シリーズに、待望の次世代機が登場した。
その名も「ポケットオートキャッチ Carry」。
実際の使い勝手を含め、詳細に検証していきたい。
スマートウォッチ的な進化を遂げた「Watchic Plus」の詳細レビューは下記、関連記事を参照
あわせて読みたい
-
【ポケモンGO】ポケットオートキャッチ Watchic Plus を使ってみた感想(商品レビュー&使い方)
「Watchic」の次世代機として登場した「Watchic Plus」はシリーズ最高峰に…
「ポケットオートキャッチ Carry」とは?
概要
「ポケットオートキャッチ Carry(以下「Carry」)」は、
国内でのオートキャッチ系デバイス普及に最も貢献した「ポケットオートキャッチ」でお馴染みの、
Zeroplus社 Brookブランドから販売されているオートキャッチ系ウェアラブルデバイス。
こうしたウェアラブルデバイスは、危険な“歩きスマホ”を防止するため、ポケモンGOでは必須級デバイスとなる。
今回、紹介する商品は“公認デバイス”ではなく、所謂“サードパーティ”。
動作保証に関しては、自己責任となる。
つまり、ペアリングのやり方が分からなかったり、将来的にポケモンGOアプリがアップデートして動作対象外になっても、ナイアン(Niantic, Inc.)はトラブルの大小に関わらず一切サポートしてくれない。
逆に言うと、“公認”ではないことに、“公式からのサポート対象外”という意味以上の旨趣はないため、自分の環境で問題なく使える場合は、特にデメリットはないし、サードパーティによっては、独自のサポートを提供しているメーカーもある。
しかし、一部の無垢なトレーナーの間では、“非公式”というイメージだけで、非公式を(規約違反的な意味合いで)非難する動きがあるようだ。
筆者の見解としては、公式か非公式かよりも、“歩きスマホ”を防止することに意味があると考えているため、
そのような“歩きスマホ防止”の観点が欠落した、短絡的な非公式デバイス非難論には疑問を抱いている。
詳細はこちら
「ポケットオートキャッチ Carry」の特徴
基本スペック
- ポケモンの自動捕獲
- 自動アイテム回収(ポケストップ・ジム)
- 家族(2アカウント)で運用可能な2台同時接続
- USB「Type-C」充電対応
- 専用アプリ対応(Pocket Auto Catch Carry)
- 電気二重層キャパシタ
- 回転画面(縦と横の2つの向きで表示可能)
- フルカラーディスプレイ
2台同時接続
ポケットオートキャッチ系統は、今まで1アカウントしか接続できなかったが、
「Carry」は、「Watchic Plus」に次いで2アカウント接続に対応している。
友人(ライト勢)とのポケ活や、配偶者や子供といった家族でポケ活する際に、
オートキャッチデバイスが複数アカウントに対応しているのは、大変便利なため、これは素直に嬉しい対応だといえるだろう。
USBタイプC
「ポケットオートキャッチ」系統は、初代からポケットオートキャッチ2(REVIVER)系統までは「充電専用のケーブル」が必要で充電の際に若干のストレスがあった。
ポケットオートキャッチ3(Watchic)系統では、USBタイプA直挿し充電に対応したが、リストバンドの接合部も兼ねる関係でUSBポートとの相性が存在し、これまた充電の際に若干のストレスがあった。
つまり、今までの「ポケットオートキャッチ」系統は、充電関係に弱点があったといえる。
それが、「Carry」で待望の“USBタイプC”に対応し、充電のストレスから完全に解放された。
電気二重層キャパシタ
「Carry」のバッテリーは、一般的なリチウムイオン(二次)電池ではなく、「電気二重層キャパシタ」を採用している。
地球環境に優しい蓄電デバイスで、一般的な二次電池と比較してエネルギー密度では劣るものの、出力密度では勝り、大電流での充放電の繰り返しによる性能劣化が極めて少なく、非常に寿命が長い特徴を有する。
内蔵電池の弱点である充放電の繰り返しによる劣化が少ないため、乾電池式のオートキャッチと内蔵電池式のオートキャッチの良いとこ取りバッテリーだといえるだろう。
専用アプリ対応
「Carry」は専用アプリ(Pocket Auto Catch CARRY)で、デバイスのメンテナンスが可能なため、
万が一、ポケモンGOのアップデート等でデバイスが使用不能といったトラブルに見舞われても、
専用アプリを介したファームウェアのアップデートにより、復旧できる可能性が残される。
他系統との比較
「Watchic」系との比較
商品名 | NewCarry | Watchic Plus |
商品画像 | ||
チップセット | QN9090 | DA14697 |
サイズ | 62×22×30 (mm) |
260×22×12 (mm) |
重量 | 約40.5g | 約24.6g (リストバンド一体) |
バッテリー | 580mAh | 120mAh |
待機時間 | 約336時間 | 約240時間 |
充電時間 | 約90分 | 約90分 |
充電方法 | USBタイプC | USBタイプA直挿し |
防水防塵 | × | IPX7 |
接続台数 | 2台 | 2台 |
捕獲速度 | 高効率 | 高効率 |
画面サイズ | 1.11インチ | 0.96インチ |
接続切断通知 | × | 〇 |
更新対応 | ファームウェア | ファームウェア |
アプリケーション | アプリケーション | |
クチコミ | ||
最安値を探す | Amazon | Amazon |
「Carry」と「Watchic Plus」を比較すると、
「Carry」は電池劣化の少ない「電気二重層キャパシタ」や、
充電に便利なUSBタイプC端子を備え、とにかく充電関係のストレスがない。
一方、「Watchic Plus」は生活防水や接続切断通知などのポケ活に便利な機能が充実しているが、USB直挿し充電の癖が強く、充電関係では若干ストレスを感じるかもしれない。
「REVIVER」系との比較
商品名 | NewCarry | リバイバーDia + (plus版) |
商品画像 | ||
チップセット | QN9090 | DA14697 |
サイズ | 62×22×30 (mm) |
18×47×11 (mm) |
重量 | 約40.5g | 約18.8g (リストバンド含む) |
バッテリー | 580mAh | 75mAh |
待機時間 | 約336時間 | 約48時間 |
充電時間 | 約90分 | 約60分 |
充電方法 | USBタイプC | 充電専用ケーブル |
防水防塵 | × | IP67 |
接続台数 | 2台 | 1台 |
捕獲速度 | 高効率 | 高効率 |
接続切断通知 | × | 〇 |
更新対応 | ファームウェア | ファームウェア |
アプリケーション | アプリケーション | |
クチコミ | ||
最安値を探す | Amazon | Amazon |
「Carry」と「リバイバーDia +」を比較すると、
「Watchic Plus」との比較同様に、充電関係でストレスを感じないが防水機能や接続切断通知などが実装されてない「Carry」と、
充電の際に専用ケーブルが必要で充電関係のストレスを感じやすいが、ポケ活に便利な防水防塵機能や接続切断通知などに対応する「リバイバーDia +」といった特徴の違いがある。
「リバイバーDia +」はバッテリー容量が少ないため、連続使用時間や待機時間が短めなのと、接続台数が1台なのも比較ポイントとなる。
「ポケットオートキャッチ Carry」徹底レビュー
開封の儀
化粧箱(正面)
化粧箱(側面)
封印シールと技適マーク
商品到着後は、まず最初に、封印シールに“剥がした形跡”がないか、入念にチェックした方がよいだろう。
- 化粧箱の裏側では“技適マーク”が確認できる
- デバイス本体のカラーを開封する前に確認したい場合は、化粧箱の裏側に貼られているバーコード付近で確認できる
- 化粧箱の下蓋側の封印シール
内容品について
- 「ポケットオートキャッチ Carry」本体
- バッジリール(約75cm)
- USBタイプC to Cケーブル(約17cm)
- 取扱説明書(日本語対応)
- デザインステッカー(5種類)
- Brook Gaming 看板娘ステッカー
- メッセージカード
「ポケットオートキャッチ Carry」本体
本体上面には「1.11インチのカラーディスプレイ」とタッチボタンが確認できる。
ディスプレイの表示は、利用シーンに応じて縦と横で切り替え可能。
バッジリール
付属のバッジリールと「Carry」本体のストラップホールを接続すれば、鞄やベルトに装着してぶら下げながらの使用ができる。
バッジリールは伸ばすと約75cmほど。
「Carry」は防水に対応していないため、筆者なら雨天時なども考慮し、バッジリールは使用せずにチャック付きポリ袋などに封入して使用する。
USBタイプCケーブル
USBタイプC to Cケーブル(約17cm)が付属する。
今後はUSBタイプCが主流になっていくだろうが、まだUSBタイプC普及の過渡期のため、場合によっては手持ちの充電器やモバイルバッテリーがUSBタイプA端子しか対応していないケースがあるだろう。
その場合は、USBタイプC to Aケーブルを用意する必要がある。
デザインステッカー
「Carry」本体側面にはデザインステッカーを貼れるスペースが確保されている。
家族などで複数台「Carry」を所持する場合、誰がどのデバイスなのかを、デザインステッカーを貼って識別できるようにしておくと便利。
Brook Gaming 看板娘ステッカー
ギャラリー
黒色バージョン
「ポケットオートキャッチ Carry」の使い方
充電方法
手順
- 本体のUSBタイプC端子にUSBタイプCケーブルを挿入する
- 充電可能なUSBポートへUSBケーブルを挿入する
- ディスプレイに「充電アイコン」が表示された事を確認する(充電アイコンが表示されない場合、正しく充電できていない)
- 充電が完了したら、USBケーブルを外す
充電器について
USB充電器から充電するときの注意点としては、1A以上の出力を備えたUSBポートから充電すると、故障リスクが高まるため、注意が必要だ。
Anker製の充電器なら、「PowerIQ(自動電流調整)」と「VoltageBoost(自動電圧調整)」搭載のため、比較的安全に充電できる。
充電時間について
- 約90分で満充電。
- 満充電から約56時間連続使用でき、待機時間は約336時間。
充電はしっかりとしておく
購入直後は、充電が不十分のため、しっかりと充電してから、初期設定などを始めるとよい。
初期不良だと勘違いする原因の多くは、単なる充電不足の場合が多い。
「Carry」は充電されている場合、スクリーンに「充電アイコン」(※上記の図参照)が表示されるため、表示が切り替わらない場合は、
- ケーブルや端子などが接触不良になっていないか?
- USBポート側の機器の電源は入っているか?
等々、十分、確認すること。
ペアリング(初回)方法
ペアリング(初回)の流れ
- スマホのBluetoothをONにする
- 自動捕獲デバイスの電源をONにしてペアリングモードにする
- ポケモンGOアプリの設定メニューから「デバイス/サービスの接続」メニューを開く
- 「外部デバイス」メニューの「使用可能なデバイス」からグレーアウトしている「Pokémon GO Plus」をタップ
- 「使用可能なデバイス」の「Pokémon GO Plus」がアクティブになればペアリング完了
全体の流れは上述の通り。
それでは、各ステップについて詳細に解説していく。
スマートフォンのBluetoothをONにする
メインメニューの開き方
フィールド画面からメインメニュー
- フィールド画面で、モンスターボールアイコンをタップする
- メインメニューが開くので、「設定(歯車アイコン)」を選択
設定メニューの開き方
設定メニューから「デバイス/サービスの接続」
- 設定メニューの「デバイス/サービスの接続」を選択
- 「デバイス/サービスの接続」メニューが開くので、「外部デバイス」を選択
「Carry」をペアリングモードにする
ポイント
- 「Carry」をフル充電しておく
- 「Carry」本体の○ボタンをタップし、ペアリングモードにする
- ポケモンGO(アプリ)側の「使用可能なデバイス」欄にグレーアウトした「Pokémon GO Plus」アイコンが表示される
ペアリングの確認
接続完了
- 「使用可能なデバイス」欄のグレーアウトしているアイコン(Pokémon GO Plus)をタップする
- 「Pokémon GO Plus」のアイコンがアクティブになればペアリング完了。(右端にリジェクトボタンも表示される)
- 接続が成功すると、通知の制御ができる「ON/OFF」ボタンも出現する
設定について
充電と、ペアリングが完了したら、「Carry」で、どのような挙動をしてほしいか、自分好みの設定に変更しておくとよい。
ここの設定を怠ると、間違った設定のまま使ってしまい、「Carry」に対するストレスや不満の原因となる。
モードの切り替え方法
モードの切り替え方法
- 「Carry」の「ボタン」を1回タップするごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「Carry」の「ボタン」を3秒間“長押し”すると「ON/OFF」が切り替わる。
ポケストップのオートキャッチ(自動アイテム回収)設定とステータス表示
ポケストップからの自動アイテム回収の設定は、基本、「ON」がおすすめ。
一時的にポケストップを回したくない場合は、ポケモンGO(アプリ)側の設定で、「ポケストップの通知」を「OFF」にすればよい。(ポケモンGO側の設定が優先されるため)
モードの切り替えと「ON/OFF」設定はこちら
ポケモンのオートキャッチ(自動捕獲)設定とステータス表示
「図鑑登録済みポケモン」の自動捕獲は「ON」がおすすめ。これで日常の雑魚ポケ狩りが捗る。
コミュデイなど、手動で捕獲したい時は、自動捕獲を「OFF」にすれば、「Carry」の「ボタン」タップで捕獲できるようになる。
ポケモンGO(アプリ)側で、「ポケモンの通知」を「OFF」にすると、「Carry」本体の設定と関係なく自動捕獲しなくなるため、
デバイス側で制御するのかアプリ側で制御するのかは、用途に応じて使い分けるとよいだろう。
「図鑑未登録ポケモン」の自動捕獲は、基本「OFF」でよい。図鑑埋めはポケモンGO最大の醍醐味。「図鑑未登録ポケモン」まで自動捕獲ではあまりに味気ない。
モードの切り替えと「ON/OFF」設定はこちら
「振動モード」の設定
「振動モード」は「OFF」でよいだろう。
自動捕獲モードの利点は、空気を吸って吐くようにポケモンを自動で捕獲し続ける点。振動でわざわざ雑魚ポケモンの捕獲成否に意識を傾ける必要はない。それに「振動モード」が「OFF」の方が、バッテリーの持ちも良くなる。
モードの切り替えと「ON/OFF」設定はこちら
「省エネモード」の設定
「省エネモード」と利便性はトレードオフの関係にあるため、
例えばバッテリー残量が残り少ない状態で、まだポケモンGOのイベント残り時間を戦わねばならない時に、「省エネモード」に切り替えて耐え凌ぐといった使い方が想定できる。
普段使いに関しては、適宜、充電を怠らないように運用できるなら「OFF」でよいだろう。
逆に、多少、利便性が低下しても、充電の手間を減らしたいのなら、「ON」にすることで、連続待機時間を延長できる。
モードの切り替えと「ON/OFF」設定はこちら
「2台目デバイス」の設定
「Carry」は家族とポケモンGOをプレイする際に便利な、2台目のデバイス登録に対応する。
つまり、「Carry」が1台あれば、2アカウント分の自動捕獲が可能となる。
2台目のデバイス(スマホ)を登録したい場合はこの設定をONにするとよい。
モードの切り替えと「ON/OFF」設定はこちら
専用アプリでの設定
- 「Carry」の一括設定
- ファームウェアのアップデート
専用アプリ(Pocket Auto Catch Carry)では、「Carry」の「ファームウェア」アップデートが行える。
また、「Carry」本体からでは、振動モードや省エネモードなど、1項目ずつしか設定できないが、専用アプリ(Pocket Auto Catch Carry)からはそれらの設定を一括で行える。
この専用アプリは、購入直後の初期設定や不具合発生時など、たまに接続し、デバイスのメンテナンスを行うアプリのため、常時接続しておく類のアプリではない。
更新関係のステータス表示
ファームウェアの更新について
購入直後は、古いファームウェアの可能性があるため、最初にファームウェアの更新確認をするとよいだろう。
その後は、ポケモンGOのアップデート後に「Carry」が繋がらなくるなどのトラブルが発生した際に、ファームウェアのアップデートを確認すると良い。
ファームウェアのアップデートにより、不具合から復旧する可能性がある。
ファームウェアの更新自体はアプリから簡単に実行可能。
一般的なBluetooth接続に関する仕様について
- 「Pokémon GO Plus」の“仕様”で、ポケモンGOとの連続接続時間は“1時間”となる。1時間ごとに自動的にタイムアウトするため、1時間以上プレイする場合は再接続が必要。
- 「Bluetooth Low Energy」の非対応スマホがスリープ状態になると、3~5分で自動的にタイムアウトする。
これらは、ポケモンGO側の仕様や、Bluetoothの仕様のため、素直に1時間経ったら再接続する習慣を身につける他ない。
1時間経つ前にポケモンGO(アプリ)側で手動切断後、すぐに再接続すれば、デバイス側の本体操作不要で繋げることも可能。
ただし、端末の相性や、環境により再現できない場合もある点には注意。
また、Bluetooth製品の使用する2.4GHz帯は、Wi-FiやISMバンド(電子レンジなど)で多用される周波数帯のため、相互干渉や混信が発生しやすい。
すぐに接続が切れる場合は、電波干渉が起こってないか確認し、Wi-Fiとの同時接続を自粛したり、5GHz帯のWi-Fiを使用するなど、ユーザー側での対策が必要だろう。
総括
使用感
「Carry」は、生活防水や接続切断通知といった「Watchic Plus」などで採用されている便利機能が非搭載の代わりに、
待望だった“USBタイプC”対応により、充電のストレスから完全に解放された。
また、内蔵電池で一般的なリチウムイオン(二次)電池ではなく、「電気二重層キャパシタ」を採用し、内蔵電池の弱点である充放電の繰り返しによる劣化が少ないため、
電池の劣化をほとんど気にせずに内蔵電池式のオートキャッチを利用できるメリットは大きい。
縦と横で表示方向を切り替えられるフルカラーディスプレイも備え、ゲームの進行をリッチなアニメーションでリアルタイムに確認できるため、
無機質に自動捕獲だけを遂行する競合製品とは違って、歩きスマホ防止対策はしつつ、ポケモンGOのプレイも全力で満喫したいトレーナーには是非、オススメしたい一品である。
とはいえ、公認デバイスではないため、使用は自己責任の点は注意。
歩きスマホを防げる価値
筆者の見解としては、公式か非公式かなど、些末な問題でしかない。
そんなことより、ポケモンGOをプレイする上で、
間違いなく“歩きスマホ防止”に一役買っているデバイスに対し、
安易に「非公式は問答無用で悪!」のような短絡的な主張で、非公式デバイスを十把一絡げに非難する風潮には疑問を抱いている。
実際に、“生身の人間の移動”が伴うポケモンGOというゲームは、
一般的なゲームのような仮想空間だけでは完結しない。
リアルな“現実空間も舞台の一部”である以上、
現実社会への迷惑や悪影響は、
絶対に阻止しなければならない。
「じゃあ、公式デバイスだけ使えばいい」という、意見もあるが、
理想論だけでは、残念ながら“歩きスマホ”を減らすことはできない。
肝心の歩きスマホをしてしまうユーザーへ、
“届かなければ”意味がないのだ。
世界屈指のアクティブユーザー数を誇るポケモンGOには、
文字通り、億単位で様々な人間が存在している。
全員が全員、規律を遵守し、真面目にゲームをプレイする人間ばかりではない。
また、デザインが子供っぽかったり、ボタンを押さなければGETできない公式デバイスでは、訴求できない者へも、
デザインや機能が豊富なオートキャッチなら「使ってみよう」と思う者は確実に存在する。
そういった者へも“届く(訴求できる)”ことがサードパーティの強みでもある。
動機が不純であろうと、運営非公式デバイスであろうと、
“人命”に関わる“歩きスマホ”を阻止できる意義の方が、遥かに大きい。
歩きスマホをするくらいなら、後ろめたくとも非公式デバイスを使っていた方が現実社会への迷惑は減る。
筆者の見解としては、公式、非公式、問わず、一人でも多くの“歩きスマホ”が減らせれば、それでよい。
備考
ペアリングできない時のチェックポイント
- スマホ側のチェックポイント
- 自動捕獲デバイス側のチェックポイント
- ポケモンGOアプリ側のチェックポイント
- 「Android」及び「iOS」固有のチェックポイント
スマホ側のチェックポイント
スマートフォン側
- スマートフォンの充電は十分か?
- スマートフォンのBluetoothはONになっているか?
- 2.4GHz帯の電波干渉はないか?
スマートフォンのBluetoothはONになっているか?
スマホ側のBluetoothがOFFのままでは、当然繋がらないため、
スマホ側のBluetoothがONになっているかは、一番最初に確認すること。
自動捕獲デバイス側のチェックポイント
自動捕獲デバイス側
- 自動捕獲デバイスの電池や充電は十分か?
- 電源スイッチ搭載機の場合は、電源がONになっているか?
- ペアリングモードになっているか?
- どうしてもペアリングできない場合はリセットしてみる
自動捕獲デバイスの電池や充電は十分か?
ペアリングできない時の見落としがちな点に、自動捕獲デバイスの電池が古かったり、充電不足がある。
新しい電池に替えたり、フル充電をしたら、あっさりペアリングできる事があるため、確認してみるとよい。
電源がONになっているか?
自動捕獲デバイスの機種によっては、電源スイッチを搭載しているものがある。
電源スイッチ搭載機の場合、当然、電源をONにしないと繋がらない。
ペアリングモードになっているか?
自動捕獲デバイスの機種によっては、ペアリングモードでないとペアリングできない場合がある。
ペアリングモードにしてからペアリングを試みるとよい。
リセット(工場出荷状態)にしてみる
自動捕獲デバイスの機種によっては、リセットモードやリセットボタンが搭載されており、工場出荷状態に戻せるものがある。
どうしても繋がらない場合の最終手段として、リセットできる機種の場合は、リセットしてからペアリングをすると、あっさり繋がる場合がある。
ポケモンGOアプリ側のチェックポイント
ポケモンGOアプリ側
- ペアリング設定先に「Pokémon GO Plus」を選んでいるか?
- 以前使っていた古い捕獲デバイスが、登録されたままになってないか?
ペアリング設定先に「Pokémon GO Plus」を選んでいるか?
自動捕獲デバイスのペアリング先は「Pokémon GO Plus」。
捕獲デバイスを複数所持しており「Pokémon GO Plus」が複数表示される場合は、ペアリングしたいデバイス以外の電源はOFFにすると、ペアリングしたいデバイスのみ表示されるようになる。
以前使っていた古い捕獲デバイスが、登録されたままになってないか?
以前使っていた古い捕獲デバイスが登録されたままになっている場合、新しい自動捕獲デバイスのペアリングができない場合がある。
念のため、古い捕獲デバイスはリジェクトし、登録を解除してから、
新しい自動捕獲デバイスのペアリングを試みると良い
「Android」固有のチェックポイント
「Android」のチェックポイント
- 「Bluetoothペアリングの要求」ポップアップをタップする
「Bluetoothペアリングの要求」ポップアップをタップする
Android10以降は、Bluetooth接続時に「Bluetoothペアリング要求」のポップアップが表示されるため、
毎回、手動でタップし、ペアリングを許可する必要がある。
「iOS」固有のチェックポイント
「iOS」のチェックポイント
- 「Pokémon GO アプリ」にBluetoothのアクセス許可を与えているか?
「Pokémon GO アプリ」にBluetoothのアクセス許可を与えているか?
iPhoneのホーム画面から「設定アプリ」を選択
- 「Pokémon GO アプリ」の「Pokémon GO Plus 設定メニュ―」に「Bluetoothがオフになっています。」と表示される。
- iPhoneのホーム画面から「設定アプリ」を選択し、設定メニューを開く
- 設定メニューの最下部付近にある「Pokémon GO」をタップ
「Pokémon GO アプリ」のアクセス許可設定画面
- グレーアウトしているBluetoothへのアクセスを許可するボタンをタップ
- Bluetoothへのアクセスを許可するボタンがアクティブ(緑色)になれば、「Pokémon GO アプリ」の「使用可能なデバイス」欄に自動捕獲デバイスが表示されるようになる
まとめ
ペアリングできない時は、
- 「スマホ(OS含む)」に原因があるのか?
- 「自動捕獲デバイス」に原因があるのか?
- 「ポケモンGO(アプリ)」に原因があるのか?
それぞれ原因を切り分けて、一つずつ確認していくと問題を特定しやすい。