日本国内で最も普及率の高い“オートキャッチ系デバイス”である、
「ポケットオートキャッチ」に、待望の次世代機が登場した。
その名も「ポケットオートキャッチ3」。
次世代機には「ポケットオートキャッチ2」も存在するが、
「ポケットオートキャッチ2」が防水防塵機能が売りなのに対し、
「ポケットオートキャッチ3」は「USB直挿し充電」やフルカラーディスプレイ、時計表示に、内蔵歩数計など、
スマートウォッチ的な進化を遂げている。
実際の使い勝手を含め、詳細に検証していきたい。

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ポケットオートキャッチ3(Pocket Auto Watchic)とは?
BROOK ポケットオートキャッチ3 Watchic ポケモンGo用 スマートウォッチ ポケモンを自動捕獲 タイムクロッ...
旧製品からの進化ポイント
- USB直挿し充電
- バッテリー残量表示
- フルカラーディスプレイ
- 内蔵歩数計
- 時間表示
- 振動アラーム
「ポケットオートキャッチ3(Pocket Auto Watchic)」は、
国内でのオートキャッチ系デバイス普及に最も貢献した「ポケットオートキャッチ」でお馴染みの、
Zeroplus社 Brookブランドから販売されているオートキャッチ系ウェアラブルデバイス。
こうしたウェアラブルデバイスは、危険な“歩きスマホ”を防止するため、ポケモンGOでは必須級デバイスとなる。
旧製品からの進化ポイントとしては、充電のための専用ケーブルが不要になり、USB直挿し充電が可能になったことや、
ディスプレイがフルカラーになった点、バッテリー残量表示や時間表示、内蔵歩数計の実装など、大幅な多機能化が図られた。
注意ポイント
「ポケットオートキャッチ3」は公式デバイスではなく、いわゆるサードパーティ製。動作保証なども含めて、使用は自己責任となる。
筆者の見解としては、公式か非公式かよりも、“歩きスマホ”を防止することに意味があると考えているため、
問答無用で「非公式は悪!」のような“歩きスマホ防止”の観点が欠落した、短絡的な非公式デバイス批難論には疑問を抱いている。詳細はこちら
USB直挿し充電
「ポケットオートキャッチ3」最大の特徴である、
“USB直挿し充電”対応により、専用ケーブルが不要となった。
急速充電器や、PCなど、USBポートさえ確保できれば、どこでも気軽に充電ができる。
専用ケーブルを紛失するリスクや、専用ケーブルを持ち運ぶ煩わしさがなくなったのは大きい。
ポケットオートキャッチ「2」と「3」スペック比較
オートキャッチ3 (Watchic) |
オートキャッチ2 (REVIVER) |
|
チップセット | DA14697 | DA14580 |
サイズ | 縦27×横42×厚み12 (mm) |
縦18×横47×厚み11 (mm) |
重量 |
約28.4g (リストバンド含む) |
約7.9g(本体) |
約18.4g (リストバンド含む) |
||
待機時間 | 約168時間 | 約48時間 |
バッテリー | 90mAh | 75mAh |
防水機能 | - | IP67 |
チップセットが「DA14580」から「DA14697」へ、多機能化に合わせ新型になっている。
本体サイズは、一回りサイズアップしているが、サイズアップによるデメリットよりも、
ディスプレイの解像度や、バッテリー容量アップの恩恵の方が大きいだろう。
「ポケットオートキャッチ2」は「IP67」相当の防塵防水機能を備えるが、
「ポケットオートキャッチ3」に防水機能はないため、その点には注意。
その代わり、スマートウォッチ的な、時計表示や内蔵歩数計機能を備える。
専用ケーブル不要で、“USB直挿し充電”できる点も進化ポイント。

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「ポケットオートキャッチ 3」徹底レビュー
開封の儀
「ポケットオートキャッチ3」のパッケージ。
日本向け正規品は、日本代理店の英断により、
日本人にも馴染みのある「ポケットオートキャッチ3」に商品名が改められたため、
多少、ロゴなどの変更があるかもしれない。
(※筆者が入手したのは、欧米向けモデル)
側面
封印シール
商品到着後は、まず最初に、封印シールに“剥がした形跡”がないか、チェックした方がよいだろう。
付属品について
- 「ポケットオートキャッチ3」本体
- 取扱説明書(日本語対応)
- 保証書
ギャラリー
本体
フルカラーになった有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイの視認性は良好。
見た目は完全にスマートウォッチのため、仕事中でも、堂々と腕にハメてポケモンを捕獲することが可能だろう。
バンド部分
バンド部分も大幅な進化が遂げられており、長さ調節の対応幅が広く、腕へのフィット感が増した。
質感も上がっている。
バンドを外した断面
本体を充電するためには、バンド部分を本体から取り外す必要がある。
充電の度にバンドを外すのは、若干、面倒。
専用ケーブルが不要になったメリットとのトレードオフとなる。
端子部分
端子部分と本体自体が、人間工学に基づいた曲線を描いており、
この曲線の影響で、USBポートへ挿入する際に、若干の癖を感じる。
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「ポケットオートキャッチ3」の使い方
充電方法
- バンドと本体の付け根部分を、45°に傾けて、バンドを取り外す
- 露出した端子を、充電可能なUSBポートへ挿入する
- ディスプレイに「充電アイコン」が表示された事を確認する(充電アイコンが表示されない場合、正しく充電できていない)
- 充電が完了したら、取り外した時と同じ手順で45°に傾け、バンドを取り付ける
「ポケットオートキャッチ3」最大の特徴は、
ケーブル不要で、“USB直挿し充電”ができる点。
ケーブルを紛失するリスクがないため、USBポートさえ確保できれば、どこでも気軽に充電ができる。
ただし、USBポートとの相性は多少あるかもしれない。
また、最初のうちは、端子の向きも分かりづらいため、
充電中は、ディスプレイに「充電アイコン」が表示されているか、よく確認すること。
「充電アイコン」が表示されない場合、端子の向きが逆や、接触不良など、正しく充電されていない可能性が高い。
PCなどのUSBポートからでも充電可能だが、
確実に充電したいなら、やはり専用のUSB充電器から給電した方が安心だろう。
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Anker製の充電器なら、「PowerIQ(自動電流調整)」と「VoltageBoost(自動電圧調整)」搭載のため、比較的安全に充電できる。
充電中は、「ポケットオートキャッチ3」のスクリーンに触れると、画面表示により、「充電中」か確認できる。
- 約1.5時間で満充電。(「充電中」の画面表示が消える)
- 満充電から約15時間連続使用でき、待機時間は約168時間。
購入直後は、充電が不十分のため、しっかりと充電してから、初期設定などを始めるとよい。
初期不良だと勘違いする原因の多くは、単なる充電不足の場合が多い。
「ポケットオートキャッチ3」は給電されている場合、スクリーンに「充電中」と表示されるため、表示が切り替わらない場合は、
- 端子の向きが正しいか
- 接触不良になってないか
- USBポート側の機器の電源が入っているか
等々、十分、確認すること。
ペアリング(初回)方法
設定画面の開き方
メニューの開き方
- フィールド画面で中央のモンスターボールアイコンをタップ
- メインメニューから「設定」を選択
- 設定画面から「Pokémon GO Plus」を選択
ペアリングの初回手順
ペアリング初回手順
- スマートフォンのBluetooth機能をONにする。
- ポケモンGOの設定画面(歯車アイコン)から「Pokémon GO Plus」の項目を選択する。
- この時、既に別のデバイスとペアリング済みだった場合は、タップしてペアリングを解除しておく。
- 「ポケットオートキャッチ3」本体の「〇ボタン」をタップする。
- 「使用可能なデバイス」の下に「Pokémon GO Plus」のエリアが出現する。
- 「Pokémon GO Plus」のエリアをタップすると、ペアリング待機中となる。
- 「Pokémon GO Plus」(アイコン)がアクティブ(明るくなれば)ペアリング完了。
ポケモンGO側でのペアリングは、この“使用可能デバイスの「Pokémon GO Plus」エリア”をタップすることで、簡単に解除と再接続が設定できる。
古いデバイス(旧型など)がペアリング済みのままだった場合は、「ポケットオートキャッチ3」の初回ペアリング前に、古いデバイスの方のペアリングを解除しておくこと。
ペアリングのチェックポイント
- 「ポケットオートキャッチ3」とスマホの充電は十分か?
- スマホのBluetooth機能はONになっているか?
- 2.4GHz帯の電波干渉はないか?
- 「ポケットオートキャッチ3」のペアリングモードはONになっているか?
- ポケモンGO側のペアリング設定先に「Pokémon GO Plus」を選んでいるか?
これらは、初回のペアリングで、つまづき易いポイントのため、注意深く正しい手順を踏むこと。
設定について
充電と、ペアリングが完了したら、「ポケットオートキャッチ3」で、どのような挙動をしてほしいか、自分好みの設定に変更しておくとよい。
ここの設定を怠ると、間違った設定のまま使ってしまい、「ポケットオートキャッチ3」に対するストレスや不満の原因となる。
ポケストップのオートキャッチ設定
モードの変更方法
- 「ポケットオートキャッチ3」の「〇ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「ポケットオートキャッチ3」の「〇ボタン」を3秒間“長押し”すると「ON/OFF」が切り替わる。

ポケモンのオートキャッチ設定
モードの変更方法
- 「ポケットオートキャッチ3」の「〇ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「ポケットオートキャッチ3」の「〇ボタン」を3秒間“長押し”すると「ON/OFF」が切り替わる。

「図鑑未登録ポケモン」の自動捕獲は、基本「OFF」でよい。図鑑埋めはポケモンGO最大の醍醐味。「図鑑未登録ポケモン」まで自動捕獲ではあまりに味気ない。
メモ
リージョン制約により、「図鑑未登録ポケモン」の自動捕獲は、アジア地域のみの可能性がある。
「振動モード」と「サイレントモード」の設定
モードの変更方法
- 「ポケットオートキャッチ3」の「〇ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「ポケットオートキャッチ3」の「〇ボタン」を3秒間“長押し”すると「ON/OFF」が切り替わる。

同様の理由で、「サイレントモード」は「ON」でよいだろう。
専用アプリでの設定
- ファームウェアの更新
- 日付と時間の自動同期
- ブランドロゴと時計の切り替え
専用アプリをインストールすることで、後述のファームウェアの更新や、
日付と時間の自動同期、ブランドロゴと時間表示の切り替えなどができるようになる。
注意ポイント
「ポケットオートキャッチ3」は複数のアプリと同時接続不可。
つまり、ポケモンGOに接続しながら、上記専用アプリに同時接続はできないため、
専用アプリに接続する場合は、ポケモンGOを閉じ、
バックグラウンドでも実行されていないのを確認してから繋げる。
更新関係のステータス確認
ロゴと時計の切り替え設定
ステータス確認
備考
Bluetooth接続に関する仕様について
自動タイムアウトについて
- 「Pokémon GO Plus」の“仕様”で、ポケモンGOとの連続接続時間は“1時間”となる。1時間ごとに自動的にタイムアウトするため、1時間以上プレイする場合は再接続が必要。
- 「Bluetooth Low Energy」非対応スマホがスリープ状態になると、3~5分で自動的にタイムアウトする。
これらは、ポケモンGO側の仕様や、Bluetoothの仕様のため、素直に1時間経ったら再接続する習慣を身につける他ない。

また、Bluetooth製品の使用する2.4GHz帯は、Wi-FiやISMバンド(電子レンジなど)で多用される周波数帯のため、相互干渉や混信が発生しやすい。
すぐに接続が切れる場合は、電波干渉が起こってないか確認し、Wi-Fiとの同時接続を自粛したり、5GHz帯のWi-Fiを使用するなど、ユーザー側での対策が必要だろう。
ファームウェアの更新について
ポケモンGOのアップデート後から、急に「ポケットオートキャッチ3」が繋がらなくなった場合、
何らかのバグが発生したか、Bluetooth絡みの仕様変更が生じた可能性が高い。
「ポケットオートキャッチ3」はアプリからのファームウェアアップデートに対応するため、
一応、不具合からの復旧可能性はある。
ファームウェアの更新自体はアプリから簡単に実行可能。
総括
「ポケットオートキャッチ」の次世代機として登場した「ポケットオートキャッチ2」が、
防水機能実装により、野外活動面を強化したのに対し、
「ポケットオートキャッチ3」はバッテリー残量表示や時間表示、
歩数計機能や「USB直挿し充電」といった、便利さ、多機能さを強化した。
また、デザインも、よりスタイリッシュとなり、
ウェアラブルデバイスとして、普段から身に着けやすくなった点も大きい。
見た目は完全にスマートウォッチのため、仕事中でも堂々と腕にハメてポケモンを乱獲できる。
体に身に着けるデバイスとして、デザインや多機能さにこだわるなら、
「ポケットオートキャッチ3」は、おススメである。
だが、公式デバイスではないため、使用は自己責任の点は注意。
歩きスマホを防げる価値
筆者の見解としては、公式か非公式かなど、些末な問題でしかない。
そんなことより、ポケモンGOをプレイする上で、
間違いなく“歩きスマホ防止”に一役買っているデバイスに対し、
安易に「非公式は問答無用で悪!」のような短絡的な主張で、
非公式デバイスを十把一絡げに非難する風潮には疑問を抱いている。
実際に、“生身の人間の移動”が伴うポケモンGOというゲームは、
一般的なゲームのような仮想空間だけでは完結しない。
リアルな“現実空間も舞台の一部”である以上、
現実社会への迷惑や悪影響は、
絶対に阻止しなければならない。
「じゃあ、公式デバイスだけ使えばいい」という、意見もあるが、
理想論だけでは、残念ながら“歩きスマホ”を減らすことはできない。
肝心の歩きスマホをしてしまうユーザーへ、
“届かなければ”意味がないのだ。
世界屈指のアクティブユーザー数を誇るポケモンGOには、
文字通り、億単位で様々な人間が存在している。
全員が全員、規律を遵守し、真面目にゲームをプレイする人間ばかりではない。
また、デザインが子供っぽかったり、ボタンを押さなければGETできない公式デバイスでは、訴求できない者へも、
デザインや機能が豊富なオートキャッチなら「使ってみよう」と思う者は確実に存在する。
そういった者へも“届く(訴求できる)”ことが非公式の強みでもある。
動機が不純であろうと、運営非公式デバイスであろうと、たとえ規約違反だったとしても、
“人命”にかかわる“歩きスマホ”を阻止できる意義の方が、遥かに大きい。
歩きスマホをするくらいなら、後ろめたくとも非公式デバイスを使っていた方が現実社会への迷惑は減る。
筆者の見解としては、公式、非公式、問わず、一人でも多くの“歩きスマホ”が減らせれば、それでよい。
BROOK ポケットオートキャッチ3 Watchic ポケモンGo用 スマートウォッチ ポケモンを自動捕獲 タイムクロッ...
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