Summaryカード用_ポケモンGO_GBL-最強パーティー構築論_パーティ類型完全整理

ポケモンGO

【ポケモンGO】最強パーティ構築論(GBLで勝てるパーティ類型を完全整理)

PR
プロフィール用_ザドキエル_サイドバー

弁論のザドキエル

日本の思想家、弁論家、アウトロー(聖属性)。マンガやアニメの考察。イラスト制作講座。ガジェット検証。ポケモンGOの考察やプレイ日誌。生物観察。ペット飼育。

GBLのパーティ類型を完全整理

用語としてのパーティ整理

GBL界隈で定着しているパーティの用語には、バランスパーティやギミックパーティ、XABパーティ、結論パーティ、テンプレパーティなど、様々なパーティ名が存在しているが、

体系的に分類された用語ではないため、コンセプトを正しくみ取れなかったり、齟齬そごの生じる原因となっている。

前提をそろえる意味でも、ずは、界隈で使用されている用語としてのパーティを整理したいと思う。

初手種類
ABXバランスパーティ
XABギミック潰しパーティ
ABBギミックパーティ
AAB欠陥パーティ
AAA一貫パーティ
BBB
XXX

上記の表が、構造としてのパーティ全容である。

上記の表にはない、例えば、「結論パーティ(結論パ)」や「テンプレパーティ(テンプレパ)」などと言った呼称は、

パーティの構造を表したパーティの分類ではなく、環境に基づくパーティの地位を指した呼称のため、

分析の軸が異なっており、同列に扱うのは適切とは言えない。

下記が、環境軸パーティと、構造軸パーティの関係性をまとめた表となる。

パーティの軸環境軸パーティ構造軸パーティ
代表例結論パ、テンプレパ等バランスパ、ギミックパ等
分類の軸環境的(メタ・地位)構造的(戦術・役割)
焦点「環境の中で何が強いか」「パーティの構造、役割」
遷移性環境変化とともに消滅・更新構成理論として恒常的
比喩パーティの答えパーティの方程式

このページでは、構成理論として恒常的に通用する、パーティの構造に軸をおいた視点で考察していく。

勝てるパーティをGBLのルールから逆算する

大分類初手種類
中性入りパーティABXバランスパーティ
XABギミック潰しパーティ
XXX一貫パーティ
中性抜きパーティABBギミックパーティ
AAB欠陥パーティ
AAA一貫パーティ
BBB

GBLで勝てるパーティ類型は、大別すると、たったの2種類”しか存在しない。

中性(X)入り・・パーティ」と「中性(X)抜き・・パーティ」の2種類だ。

内容に入っていく前に、まず、GBLでのマッチングについて、おさらいすると、

事前に対戦相手も、対戦相手の手札も分からないまま、

勝手に対戦相手が決まり、自動的に自分のポケモンと相手のポケモンが「3、2、1、GO!」をする。

ある日は、「じゃんけん、ぽん!」で、

自分の初手お相手の初手
1500-ポケボタン-チルタリス1500-ポケボタン-トリデプス

上記のように、絶望的な出し負けスタートから始まる日もあれば、

別の日には、「じゃんけん、ぽん!」で、

自分の初手お相手の初手
1500-ポケボタン-ファイアロー1500-ポケボタン-ハッサム

上記のように、圧倒的な出し勝ちスタートから始まる日もある。

このように、GBLでは、試合開始時点で有利、不利がある状態から試合をスタートしなければならないため、

試合で使える3体で、この有利、不利をどうやってくつがえすかが、パーティ構築の焦点となる。

適当に選んだ3体でもGBLには参加できるが、

勝てるパーティという観点で、GBLルールから逆算すると、ある程度、パーティ構造は絞られてくる。

GBLの基本ルール

対戦形式シングルバトル(1対1の交代制)
使用できるポケモン数3体(事前に選出)
リーグ別のCP制限リーグ別にCP1500以下、2500以下、無制限
交代制限交代にはクールタイム(約45秒)がある
通常技ゲージを貯めながら攻撃ができる
ゲージ技ゲージを消費して強力な攻撃ができる
(バフ・デバフ効果を持つ技もある)
シールドゲージ技に対して2回まで使用できる
(被ダメージを1に抑える)

GBLのルール概要は、上記の通りだが、パーティ構築でキーポイントになってくるのが、

1対1の交代制シングルバトルであり、3体を事前に選出し、交代にはクールタイムがあるという点だ。

ポイント

  • 1対1の交代制シングルバトル
  • 3体を事前に選出
  • 交代にはクールタイムがある

つまり、出し負けた場合、即座に交代しても、相手もこちらに有利なポケモンで後追いしてくるため、

交代したのに不利対面が継続し、更に交代後はクールタイムがあってすぐに再交代ができないので、

交代後は確実に不利対面でロックされ、その後も不利対面を合わせられ続けて、ほぼ負け確となる。

先ほど、「有利、不利をどうやってくつがえすかが、パーティ構築の焦点」と述べたが、

厳密には、交代後のクールタイムによる不利対面でのロックを、

パーティの構造面から、どのように克服するかが、パーティ構築の焦点となる。

勝てるパーティは、相性補完に優れている

分類初手種類
中性入りパーティABXバランスパーティ
補完関係中性
XABギミック潰しパーティ
中性補完関係
中性抜きパーティABBギミックパーティ
Bと補完関係役割重複
AAB欠陥パーティ
役割重複Aと補完関係

前述の通り、パーティ構築の焦点は、出し負けた際の不利対面ロックを、どう克服するかだが、

そもそも、出し勝った際に勝てなければ、元も子もない。

つまり、パーティ構築には、大前提が存在し、それが、

勝てるパーティは、必ず、相性補完がとれている。という点だ。

複合タイプや、技のタイプも絡んでくると、表面的な相性補完は、複雑になる場合もあるため、

人によっては、役割補完と言った方がしっくりくるかもしれないが、本質的には同じことである。

つまり、ポケモンはどこまでいっても、“タイプゲー”の“相性ゲー”の“じゃんけんゲー”でしかない。

とりあえず、出し勝った際に、相性補完のとれたパーティなら、相手がどんなポケモンに交代してきても、安全に有利なポケモンで後追いできると覚えておけば間違いないだろう。

そして、裏を返せば、GBLのようなレート戦勝ち抜くには、「AAA」や「BBB」のような補完無視パーティは、絶対通用しないという事も意味している。

役割の視覚化について

ここで、Aとか、Bとか、この記号の意味が分からない諸賢しょけんもいるかもしれないため、念のため、説明しておくと、

例えば、「ABB」

初手
1500-ポケボタン-トリデプス1500-ポケボタン-ウツボット1500-ポケボタン-チェリム-ポジフォルム
ABB
AB相性補完がとれている
防御時のタイプ相性
 
トリデプス
ウツボット
Pチェリム
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

上記の例で説明すると、Aをトリデプスとした場合、BはウツボットやチェリムPポジになり、A()とB()で相性補完がとれていることを表している。

要するに、GBLに出場できるパーティ(3体)を、役割ごとにアルファベットで、Aとか、Bといった具合に並べ、

そのパーティがどのような役割の組み合わせで組まれているかを視覚化したものである。

一貫パーティについて

Aとか、Bが、役割を視覚化したものだと説明したが、

何も考えずに、好きなポケモンを適当に3体並べてパーティを作った後、冷静にこのポケモンの役割が何なのかを整理した結果、

3体とも役割が重複しているケースがある。

例えば、

AAA」パーティ
初手
1500-ポケボタン-トリデプス1500-ポケボタン-マッギョ-ガラルのすがた1500-ポケボタン-レジスチル
AAA
防御時のタイプ相性
 
トリデプス
Gマッギョ
レジスチル
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

上記の「トリデプス・Gマッギョ・レジスチル」(AAA)パーティだと、かくとうじめん入りのパーティとマッチングしたら一巻の終わりである。

あるいは、

BBB」パーティ
初手
1500-ポケボタン-フシギバナ1500-ポケボタン-ウツボット1500-ポケボタン-チェリム-ポジフォルム
BBB
防御時のタイプ相性
 
フシギバナ
ウツボット
Pチェリム
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

上記の「フシギバナ・ウツボット・チェリムP」(BBB)パーティだと、ほのおこおりひこう入りのパーティとマッチングしたら一巻の終わりである。

このように具体例が出れば、「AAA」や「BBB」が、かなり弱そうなパーティだと肌感覚でも実感できるかと思うが、

こういった役割が3体とも重複した補完無視パーティは、

苦手な相手(天敵)と遭遇すると、リカバリーする役割が他に誰もいないため、その天敵1体にパーティを壊滅させられてしまう恐れがある。

天敵1体に一貫を作られているパーティのため、所謂いわゆる一貫パーティとも呼ばれる。

少なくとも、相性補完を無視した、「AAA」や「BBB」でレート戦を勝ち抜くことが、いかに無謀な行為かは想像に難くないだろう。

弁論のザドキエル
弁論のザドキエル

「AAA」などの一貫パーティを使ってしまうと、天敵入りのパーティとマッチングした際に、多くの場合、

天敵1体に徹底的に蹂躙じゅうりんされ、屈辱的くつじょくてきな一敗を喫することとなる。

GBLを嫌厭けんえんするきっかけにもなり兼ねないため、安易に一貫パーティは使用しないように。

出し負けに抗う「X」と「ギミック」

大分類初手種類
中性入りパーティABXバランスパーティ
XABギミック潰しパーティ
中性抜きパーティABBギミックパーティ
AAB欠陥パーティ

AとBについての説明が済んだので、ここで、第3の役割、Xについても説明しておきたい。

GBLで勝てるパーティの大前提が、AとBの相性補完パーティなのは前述の通りだが、

そこに、AともBとも役割の異なる、第3のポジションとして追加されたのが、X(中性)であり、

GBLで勝ち抜けるパーティ類型は、

相性補完パーティに、このXを組み込んだ「中性X入り・・パーティ」か、

Xは組み込まず、相性補完のみで組まれた「中性X抜き・・パーティ」かの2種類に大別できる。

中性(X)とは?

歴代のX(一例)

  • ブラッキー
  • Dデオキシス
  • ヤミラミ
  • ベロリンガ
  • カイリュー
  • ノコッチ

そもそも、Xの中性的な役割とは、パーティの中で、Aとも、Bとも、弱点が被っておらず、役割対象も異なるニュートラルな存在だった事に由来する。

そして、Xの中性という役割は、環境に大きく依存し、シーズンの切り替えと共に、Xも激しく変遷へんせん していく事が多い。

具体的には、出し負け時のクッション役や、

初手でシールドを2枚使ってでも強引に対面をとる役割など、

いずれも、対面操作が、Xの主要任務となる。

出し負けを覆す仕掛け

前述の通り、ポケモンはタイプゲー”の“相性ゲー”の“じゃんけんゲーのため、

出し勝ちスタートさえ出来れば、特にGBLの場合、交代後に拘束時間クールタイムが設けられているため、そのまま、綺麗に後追いして有利対面を維持するだけで、楽勝できる。

しかし、実戦のGBLでは、必ず出し負けが存在するため、

この不条理あらがうために人類は、X(中性枠)ギミック発明した。

Xは、AともBとも弱点が被らず、環境的に後追いしづらいポケモンを採用するため、出し負け時のクッション役として、シールドアドや対面返しを狙える。

一方、ギミックは役割を重複させたおとりを差し出し、相手が有利対面の維持につとめる立ち回りを逆手に取って、ラス1勝負(ラスト1匹勝負)へ持ち込む構造的罠だ。

いずれの仕掛けも狙いは同じで、初手不利を引いても、交代後のXおとりを駆使して、有利対面作り直すことにある。

「X入りパーティ」か、「X抜きパーティ」かで、GBLで勝ち抜けるパーティ類型は2種類に大別できるが、

どちらも大前提相性補完パーティであり、いかにして、有利対面維持するかが、このゲームの必勝法だと理解できたと思う。

A、B、Xの役割まとめ

記号特徴役割関係性
ABの天敵(苦手な相手)に対して圧倒的に強いBの天敵を排除する補完関係
BAの天敵(苦手な相手)に対して圧倒的に強いAの天敵を排除する
X環境的に、圧倒的に有利な相手も少ないが、圧倒的に不利な相手も少ない対面操作中性的
役割を視覚化したものに過ぎない

ちなみにA、B、Xで表記するパーティは、パーティを分類したものではなく、

そのパーティがどういう役割構成なのか、直感的に理解し易いように、あくまで役割を視覚化したものに過ぎない。

例えば、

初手
1500-ポケボタン-レジスチル1500-ポケボタン-マリルリ1500-ポケボタン-チルタリス
AXB
XAB
ABB
防御時のタイプ相性
 
レジスチル
マリルリ
チルタリス
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

元祖テンプレパと名高い「レジ・マリ・チル」パーティ。

このパーティは、レジスチルとチルタリスの「レジ・チル」並びに着目すると、「レジ・チル」並びが綺麗な補完関係にあり、引き先として優秀なマリルリをクッション役のXと見立てれば、典型的なバランスパーティ(ABX)と解釈できる。

今度は、マリルリとチルタリスの「マリ・チル」並びに着目すれば、「マリ・チル」並びが綺麗な補完関係にあり、当時の環境下で対面性能の高かったレジスチルをXとして初手配置すれば、典型的なギミック潰しパーティ(XAB)と解釈できる。

初手のレジスチルに着目すると、レジスチルの苦手な格闘に対してマリルリもチルタリスも強いため、マリルリとチルタリスの役割が重複したギミックパーティ(ABB)としての側面もある。

何が言いたいかというと、

あるパーティに対して、

「このパーティは絶対に『ABX』なのに『AAB』判定とか素人かよw」とか、

「いやいやこのパーティは『AAB』確定でしょ!?『XAB』判定なんてありえない!」といった、

まるで答えは一つであるかのように解釈する姿勢は、単なる独りよがりでしかないということだ。

なぜなら「ABX式のパーティ名」は、便宜上べんぎじょう役割を視覚化したものに過ぎず、パーティを分類しているわけではないため、

視点を変えれば、いかようにも解釈できて当たり前だからである。

それでは、次のブロックからは、具体的に、パーティの種類の詳細について解説していきたい。

全構造軸パーティ解説

勝てるパーティの種類は4種類?

種類初手大分類
バランスパーティABX中性入りパーティ
補完関係中性
ギミック潰しパーティXAB
中性補完関係
ギミックパーティABB中性抜きパーティ
Bと補完関係役割重複
欠陥パーティAAB
役割重複Aと補完関係

バランスパーティ(ABX)

初手
1500-ポケボタン-エアームド1500-ポケボタン-ラグラージ1500-ポケボタン-デオキシス-ディフェンスフォルム
ABX
AB相性補完がとれている中性
防御時のタイプ相性
 
エアームド
ラグラージ
Dデオキシス
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

X(中性)入りのパーティで、最も代表的なのが、バランスパーティ(ABX)である。

バランスパーティ(ABX)のXは、引き先として使うのが基本のため、「AXB」と並べ替えた方が、見慣れた形かもしれない。

バランスパーティ(ABX)の立ち回りは、GBLの基礎が凝縮されているため、初心者に最もおすすめできるパーティでもある。

バランスパーティ(ABX)の肝は、初手と引き先のXにあり、

具体的には、起点を作ったら止まらないポケモン初手に置き、

初手出し負けたら、X交代する。

Xは、耐性や耐久性に優れ、技範囲も広く、そのシーズン、その環境下にいて、後追いしづらいポケモンが選ばれるため、

交代時に、どんなポケモンで追われても、最低でもシールドアド、場合によっては、対面返しを狙える。

もし、対面を返し、有利対面を作り直すことに成功できれば、一気に形勢逆転となり、勝ちが濃厚となる。

対面を返せなくても、シールドアドや、死に出しで戻した初手が起点を作れるため、

初手同士が再会しても、シールドアドと起点の分だけ、試合開始時点とは状況が変わっているという寸法だ。

とはいえ、理想は、Xでの対面返しのため、バランスパーティ(ABX)の強さは、Xの性能で決まるといっても過言ではない。

また、意外な盲点として、パーティの構造で出し負けに対応すると、どうしても出し勝ち時の安定性が犠牲になりがちだが、

バランスパーティ(ABX)は、出し勝った際も安定して立ち回れるため、そういった意味でもバランスがとれているといえる。

ギミック潰しパーティ(XAB)

初手
1500-ポケボタン-ヤミラミ1500-ポケボタン-エアームド1500-ポケボタン-ラグラージ
XAB
中性AB相性補完がとれている
防御時のタイプ相性
 
ヤミラミ
エアームド
ラグラージ
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

X(中性)入りパーティの、もう一つのパターンが、ギミック潰しパーティ(XAB)である。

Xを、出し負け時のクッション役ではなく、初手に置くというアイデアが特徴。

Xをクッション役として使うバランスパーティ(ABX)は、後述するギミックパーティ(ABB)が構造的に苦手なため、

その対策としてギミック潰しパーティ(XAB)は誕生した。

ギミックパーティ(ABB)は、初手が消耗すると、裏は弱点被りで一貫してしまうため、初手を温存する立ち回りが基本だが、

ギミック潰しパーティ(XAB)は、初手消耗させること”特化した構造のため、ギミック潰しには打って付けだといえる。

更に、ギミック潰しパーティ(XAB)用のXは、そのシーズン、その環境下で、出し勝ち率が高く、シールドを張れば対面のとれるポケモンが選ばれるため、

対面をとった後は、補完のとれた裏で有利対面を合わせるだけという、楽勝Easyモードが狙えるのも強い。

ただし、出し負けた場合は話が別で、リカバリーに高度な立ち回りを要求するため、ギミック潰しパーティ(XAB)は上級者向けのパーティでもある。

何故なら、裏は補完のとれたポケモンが控えており、普通に引いたら有利対面で後追いされて負け確のため、

出し負けをリカバリーするには、初手で起点を作り、交代受けを決めてXを温存し、起点を作ったXを軸に、サイクル戦で何やかんやする必要があるからだ。

ギミックパーティ(ABB)

初手
1500-ポケボタン-トリデプス1500-ポケボタン-ウツボット1500-ポケボタン-チェリム-ポジフォルム
ABB
B相性補完役割重複A相性補完
防御時のタイプ相性
 
トリデプス
ウツボット
Pチェリム
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

X(中性)抜きパーティの代表格が、ギミックパーティ(ABB)である。

正確にいうと、後述する「AAB」は、実質、X(中性)入り・・パーティと解釈できるため、

「X(中性)抜き・・パーティ」=「ギミックパーティ(ABB)」ということになる。

そして、構造的に、出し負け時のリカバリー最強なのも、ギミックパーティ(ABB)である。

初心者が、GBL嫌いになる要因の一つに、出し負け時の屈辱的くつじょくてき蹂躙じゅうりんがあるかと思うが、

ギミックパーティ(ABB)は、むしろ、出し負け歓迎のパーティ構造をしているため、

初心者が、出し負けをくるという成功体験を達成しやすい。

バランスパーティ(ABX)と並んで、ギミックパーティ(ABB)にも、GBLの基礎が凝縮されているため、初心者におすすめしたいパーティである。

ギミックパーティ(ABB)の基本的な立ち回りは、

出し負けたら、役割の重複した裏の1体をおとりとして差し出し、釣られた相手のポケモンを、こちらの初手で排除、ラストの貫通役通すというもの。

具体例として「トリデ・ウツボ・チェリP」パーティで解説すると、

トリデプスが、ラグラージに出し負けた場合、即座にチェリムP(くさ)に引き、相手のひこう枠である、エアームドなどを釣り出す、

チェリムPは、ウェザーボールを撃てるため、エアームドに圧を与えることもできるが、そのまま倒されてしまっても、初手のトリデプスでエアームド(ひこう)を起点にできるため、無理に対面を返さなくても問題ない。

そして、エアームド(ひこう)を失ってしまった相手は、起点を作ったトリデプスと、ウツボット(くさ)を止められないといった展開になりやすい。

ギミックパーティ(ABB)の場合、構造的にハメるため、お相手視点だと、ギミックパと分かっていたり、たとえ裏のポケモンが分かっていても、対策をしていなければ、すべなく術中じゅっちゅうまってしまうところが非常に強力。

立ち回り(プレイング)よりも、パーティの完成度が勝率に直結するため、初心者がレジェンドを狙えるのも、このギミックパーティ(ABB)となる。

ただし、出し負け時最強の代償に、こちらが出し勝った際に、今度は相手に捲くられやすいというのが、ギミックパーティ(ABB)の宿命となる。

裏の2体が重複している以上、相手の裏が判明するまでは、こちらの初手を温存する必要があり、出し勝ったからといって、安易に初手を消耗してしまうと、裏で貫通される恐れが生じるため、

出し勝ち時は、出し負け時以上に、慎重に立ち回る必要がある。

このように、ギミックパーティ(ABB)は、プレイングよりも、パーティの完成度を追求してきた歴史があるため、

GBL史には、数々の芸術的なギミックパーティ(ABB)が開発、生み出され、環境の変遷へんせんとともに、更新、淘汰とうたされてきた。

3体のポケモンが織りなす、パズルのピースを埋めるように繊細に配置されたギミックは、GBL叡智結集ともいえる。詳細は関連記事参照。

あわせて読みたい

Summaryカード用_ポケモンGO_PvP必勝攻略-ギミック構築-応用講座
【ポケモンGO】ギミックパーティ構築論(応用講座)

この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。

欠陥パーティ(AAB)

初手
1500-ポケボタン-ヤルキモノ1500-ポケボタン-ベロリンガ1500-ポケボタン-クレセリア
AAB
役割重複B相性補完A相性補完
初手と裏で弱点被り
防御時のタイプ相性
 
ヤルキモノ
ベロリンガ
クレセリア
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

欠陥パーティ(AAB)は、出し負けて、普通に立ち回ったら、綺麗に後追いされて、普通に負ける。

初手弱点被りがあり、出し負けた際、ギミックパーティ(ABB)のように、役割の重複したおとりを差し出すことができないのだから、当たり前であろう。

だから、欠陥パーティと呼ばれているのだが、「AAB」には別名が存在する。

その名も、偽装パーティ

出し負けた際に、こちらがギミックパーティを偽装した立ち回りをすることで、相手が深読みして、勝手に相手が自爆するのを誘うのだが、

当然、相手に深い知識と、高度な立ち回りスキルがないと、深読みして自爆してくれないので、低レート帯では通用しない。

じゃあ、「AABパーティ」は、お相手依存の、弱くて、勝てないパーティなのかというと、そうではない。

狭い環境下や、特定のシーズン下では、初手と裏で弱点が被っているデメリットを許容してでも、そのポケモン達を初手と裏で使った方が、使い得というケースがちょくちょく発生するからだ。

例えば、欠陥パーティ(AAB)で取り上げている「ヤルキ・ベロ・クレセ」パーティは、

ヤルキモノとベロリンガが、初手と裏で弱点被りをしているが、そもそもこの2体は、ノーマル単タイプで弱点自体が少なく、

引き先のベロリンガはシンプルに耐久も高くて、技セットも優秀なため、ペラい(耐久の低い)かくとうで追われてもかなり良い仕事をしていた。

つまり、環境的にベロリンガが後追いしづらいXとして機能しており、実は、

実績のある欠陥パーティ(AAB)」の正体は、「バランスパーティ(ABX)」という典型例だ。

これが、構造的に欠陥があるパーティなのに、AABが強い理由である。

実績のある「AAB」パの正体
初手
1500-ポケボタン-ヤルキモノ1500-ポケボタン-ベロリンガ1500-ポケボタン-クレセリア
AA XB
特定の環境下に於いて「AXB(バランスパ)」として機能
初手
1500-ポケボタン-ヤルキモノ1500-ポケボタン-ベロリンガ1500-ポケボタン-クレセリア
A XAB
特定の環境下に於いて「XAB(ギミック潰しパ)」として機能
弁論のザドキエル
弁論のザドキエル

「AAB」は「ABX式パーティ表記」のバグというか、弊害というか、表現の限界のようなものだといえる。

「ABX式パーティ表記」はポケモンの役割を視覚化するのに便利なツールだが、

あるパーティの分析の際、役割としては「ABX」なのに、捉え方によっては「AAB」としても解釈できるため、

AAB」パーティが“強い”という誤認にもつながっている。

構造としての「AAB」は、GBLのルールでは“弱い”が事実で、

実績のある「AAB」が強いのは、特定の環境下で「ABX(XAB)」として機能できているから“強い”が正しい。

番外編:オール中性パーティ(XXX)

初手
1500-ポケボタン-ヤミラミ1500-ポケボタン-ハクリュー1500-ポケボタン-カイリュー
XXX
防御時のタイプ相性
 
ヤミラミ
ハクリュー
カイリュー
(約2.56倍)、(1.6倍)、(約0.625倍)、(約0.39倍)、(約0.244倍)

シールドアドや、場合によっては、不利対面からの対面返しが狙えるX(中性)の活躍を見ると、

このXを3体並べて「XXX」にするのが最強パーティなのでは?

と、ついつい夢を見てしまう諸賢もいるかもしれないが、現実はそこまで甘くはない。

これまで述べてきた通り、ポケモンはタイプゲー”の“相性ゲー”の“じゃんけんゲーであり、AとかBとかXというのは、パーティの役割の組成を視覚化したものに過ぎない。

だから、オール中性パーティ(XXX)は、本質的には、「AAA」や「BBB」と何ら変わらない。

つまり、中性という役割といえど、役割が全て重複している時点で、

相性補完無視パ”、“役割補完無視パ”だと言わざるを得ない。

「AAA」や「BBB」のような極端なバトル展開にはならずとも、

中性的な「XXX」では、役割的に、圧倒的な有利対面が存在しないため、

シールドアドや起点を作る余裕がなくなり、

実戦では、シールドが足りない、HPが足りない、火力が足りないなど、勝ちまで一歩及ばない欠陥がボロボロ出てきて、レート戦ではとても使えないことが露呈する。

Xが中性枠として強さを発揮できるのは、ABという相性補完による有利対面を合わせた時の、圧倒的なアドバンテージがとれるからに他ならない。

Xの主要任務が対面操作という基本に立ち返れば「XXX」のコンセプトが意味不明なのは一目瞭然だろう。

もし、一見すると「XXX」なのに、実績のあるパーティが誕生した場合は、「XXX」だから強いのではなく、

「AAB」の時のように、特定の環境下に於いて「XXX」が、「ABX」や「XAB」、「ABB」として機能できているから強い、が正しい。

構造軸パーティまとめ

パーティABXXABABBAAB
出し負け×
出し勝ち
立ち回り普通高度平易高度
Summaryカード用_ポケモンGO_GBL-最強パーティー構築論_パーティ類型完全整理

【ポケモンGO】最強パーティ構築論(GBLで勝てるパーティ類型を完全整理)

GBL界隈で定着しているパーティの用語には、バランスパーティやギミックパーティ、XABパ…

続きを読む

Summaryカード用_ポケモンGO_マッチングの闇s

【ポケモンGO】ナイアンマッチングの“闇”に迫る!出し負けはマッチング操作なのか!?

GOバトルリーグへ潜っていると、異常に出し勝って4勝1敗、5勝0敗を連発できる日もあれば…

続きを読む

Summaryカード用_ポケモンGO_実質100ポケモン_種族値_個体値_実数値2205s

【ポケモンGO】種族値・個体値・実数値の基礎知識(実質100%ポケモン)

ポケモンGOの【種族値・個体値・実数値】の基礎知識を学べば、攻撃力、防御力、HP、どの個…

続きを読む

Summaryカード用_ポケモンGO_対人戦時代の最強個体厳選論2205s

【ポケモンGO】PvP(対人戦)時代の最強個体厳選論!!

対人戦のCP制限リーグでは「PL」「種族値」「個体値」の差は強さに違いがあるのか?個体値…

続きを読む

Summaryカード用_ポケモンGO_PokémonGO-Safari-Zone-in-YOKOSUKA_2018_リアルイベント

【ポケモンGO】横須賀イベント(2018)突撃レポート!

横須賀イベント(2018)の様子を振り返っていきたいと思う。事前応募抽選制についてや、複…

続きを読む

Pokémon GO
Pokémon GO
Niantic, Inc.
App Store_ボタン Google Play_ボタン
©2025 Niantic, Inc. ©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
※当センター上で使用しているゲーム画像の著作権及びその他知的財産権は当該コンテンツの所有元に帰属します。
カウンターカルチャー弁論センター_SNSシェア用_バナー230328

プロフィール

    この記事の評価をお願いします

    当センターのサービスに興味はありますか?(簡易アンケート)

    誤情報の修正報告、ネタのタレコミ等(自由記入欄)

    当センターの利用規約及びプライバシーポリシーに同意の上、送信下さい。

    • この記事を書いた人
    プロフィール用_ザドキエル_サイドバー

    弁論のザドキエル

    日本の思想家、弁論家、アウトロー(聖属性)。マンガやアニメの考察。イラスト制作講座。ガジェット検証。ポケモンGOの考察やプレイ日誌。生物観察。ペット飼育。

    -ポケモンGO
    -