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スーパーリーグ(CP1500以下)概要
絶対に負けられない戦いがある。
ポケモンGOの対人戦、特に“CP1500”以下のポケモンのみ出場可能な“スーパーリーグ”は、初心者から廃人まで楽しめるリーグではないだろうか?
まず、ポケモンの育成コストが低い点が挙げられる。
野生で高PLのポケモンを捕まえて進化させるだけで使えたり、サードアタック開放も低コストなケースが多い。
その辺に大量に湧くドジョッチの進化系であるナマズンが、厨レヴェルの性能であったりと、この記事を最後まで読めば、初心者でもすぐにパーティをガチガチに構築できるのも、このリーグの醍醐味だろう。
また、CPによる出場制限のため、このCPの内訳を、戦略によって様々に解釈ができたりと、使えるポケモンの種類が多いこともまた奥深さにつながっている。(廃人はここに労力を割いている)
そして最終的にはタイプ相性のジャンケン勝負に帰結するため、最低限のポイントさえ押さえれば、“初心者がガチ勢を返り討ち”できるのも、このリーグの魅力。
一般的な対人戦ゲームの場合、レート差が500あったら、格下が格上に勝つのは、まず不可能に近いが、
ポケモンには“相性”が存在するため、ワンチャン下克上も十分ありうる。
それでは、その最低限のポイントを解説していきたいと思う。

「GBL」関連の「基礎知識」については、下記、関連記事、参照
通常スーパー「テンプレパーティ」考察
初手から分類するテンプレパーティ考察
最新の通常スーパー環境に頻出するテンプレパーティを“初手”を軸に分類し、コンセプトや立ち回りを中心に、その起源、歴史にまで踏み込んで考察。
初手から頻出パーティを分類しておくことで、裏の予想が立てやすく、裏が分かれば、立ち回りで相手のギミックを回避できる可能性も出てくる。
もちろん、自分の手持ちや、立ち回りと相性の良いパーティ探しにも参考になるだろう。
流行パーティの傾向は下記、YouTubeチャンネルなどを参考にしています。
— カウンターカルチャー弁論センター (@benroncenter) May 14, 2021
Mao originalhttps://t.co/BZ9g1o2uEg
Masanari34https://t.co/O3jqqbK02u
PokeGoDiethttps://t.co/CuIxe2aPje
hydehttps://t.co/EfanFwPsh4
かつじゃhttps://t.co/PJvhNE52zT
ポケマピhttps://t.co/zGNoEFnAJg pic.twitter.com/GqbSXB4OgH
初手「トドゼルガ」パーティ
裏が「かくとう撃退枠」2枚 | |||||||||||
初手
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引き先
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貫通
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こなゆき
つららばり じしん |
シャドークロー
イカサマ おんがえし |
シャドークロー
タネばくだん シャドーボール |
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「かくとう撃退枠」のバリエーション | |||||||||||
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トドゼルガの超絶強化
GBLシーズン10(後半)に開催されたコミュデイで、トドゼルガにこなゆきとつららばりが授けられた結果、スーパー環境とハイパー環境に、天変地異を齎すほどのトドゼルガ超絶強化となった。 スーパー環境でも、新生トドゼルガ出現によって、多くの並び(補完)が崩され、トドゼルガ対策必須環境へと変貌した。 裏2体は「かくとう撃退枠」を並べる
トドゼルガを初手運用する場合、「初手Gマッギョ構築」などの「初手かくとう弱点」系統の構築に倣い、裏の2体はかくとうに強い「アンチかくとう」枠で揃える。 その時、「アンチかくとう」枠のうちの、少なくとも1体は、トドゼルガにも強いポケモンであることが望ましい。 どうしてもかくとう弱点持ちは、通常技最強格であるカウンターだけでゴリ押されてしまうため、裏はカウンターに耐性のあるポケモンで固める必要がある。 コンセプト
初手にトドゼルガを置き、引き先にヤミラミ、隠し玉オーロットで貫通するパーティ。 トドゼルガが出し負けた際は、ヤミラミに引いて、ヤミラミで対面を返せれば、その後は“対面ゲー”に持ち込める可能性が高い。 ヤミラミで対面を返せなくても、トドゼルガのような単体性能の高いポケモンは、苦手対面であっても起点を作れれば仕事をこなせるため、 ヤミラミで消耗した相手で起点を作り、ゲージを貯めた状態で相手の初手と対峙できれば、最初の対面とは戦況が変わっている。 このように、ゲージを貯めたトドゼルガで相手を消耗させることで、後はオーロットが、相手の残りを全抜きできるシナリオへ繋げられる。 全体的にズルズキンは重め。 |
初手「ヤミラミ」パーティ
バランス型「裏補完パ」 | |||||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 引き先 | |||||||||||||||||||||
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シャドークロー
イカサマ おんがえし |
あわ
れいとうビーム ハイドロポンプ |
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「裏補完」バリエーション | |||||||||||||||||||||||
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ヤミラミ版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||
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「ヤミ・マリ」並び | |||||||||||||||||||||||
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「ヤミ・マリ」並び
もともとは、マリルリとエアームドといった補完関係の並びに、中性的な引き先であるヤミラミという、ごく一般的な構築が原型だったが、 ギミックパの流行対策に、中性的な引き先を初手に配置する“ギミックパ潰し構築”がトレンドとなり、初手Dデオキシスが増殖、その初手Dデオキシスにも強く、更に“ギミックパ潰し”の機能も備える初手ヤミラミ構築が一気に大流行する流れとなった。 こういった経緯から「ヤミ・マリ」並び自体の補完は甘めだが、裏のマリルリと3体目のポケモンは、しっかり補完関係で組まれる“裏補完”のパターンが多い。 しかし「ヤミ・マリ」並びは、3体目も補完が甘いポケモンを選出するケースが一部存在し、構築としての完成度は甘いが、単体性能の高いポケモンが3体並ぶことで、その時の環境とプレイング次第では十分通用してしまう。 バランス型「裏補完パ」
ヤミラミ初手は、中性的な初手と、裏が補完を組んでいるバランス型「裏補完パ」始祖の一角。 初手で突っ張って強引に対面をとり、補完のとれた裏で後追いする“対面ゲー”に持ち込む動きが基本。 ヤミラミの相方はマリルリが多く、裏でマリルリと相性補完の優れる3体目というパターンが一般的。 裏補完の別パターンとしては、相性補完のとれた「チャーレム・トリデ」並び、草鋼補完の「メガニウム・エアームド」などのパターンも存在する。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手ヤミラミも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にヤミラミを置き、引き先でマリルリとエアームドを使い分けるパーティ。 突破力やシールド剥がし性能の高いヤミラミで、対面かシールドを奪い、対面が取れた場合は、補完のとれた裏で後追いして“対面ゲー”に持ち込む。 シールドを奪った場合は、サイクル戦に切り替え、耐性や耐久に優れる裏の2体で交代受けを駆使しながら、ハイドロポンプの大技で圧力をかけていく。 や |
初手「オーロット」パーティ
オーロット版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||
初手
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引き先
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貫通
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シャドークロー
タネばくだん シャドーボール |
あわ
ハイドロポンプ じゃれつく |
マッドショット
いわなだれ じしん |
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オーロット版「草鋼鋼」ギミック | |||||||||||||||||||||||
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裏が「かくとう弱点」2枚 | |||||||||||||||||||||||
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裏が「あく撃退枠」2枚 | |||||||||||||||||||||||
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優秀な補完ブレイカー
GBLシーズン9から環境入りしたオーロットは、広い技範囲の高性能な技を授かり、多くの並びを崩す補完ブレイカーとして、環境に大きな影響を与える存在となった。 特に、スーパー環境、王道の並びである「マリ・Gマ」並びを崩せるのは強力。 とはいえ、オーロットは全身急所の脆さがあるため、過信はできない。 裏の傾向(構築の基本)
初手オーロット運用は、裏が「かくとう弱点」2枚か、「あく撃退枠」2枚構成が一般的。 裏2体は「かくとう弱点」を並べる
オーロット版「鋼鋼」ギミックは、「かくとう弱点」2枚編成の典型例で、片方の「かくとう弱点」で、相手のかくとうを釣ってオーロットで処理し、残りの「かくとう弱点」を通すギミック。 同時にオーロットの弱点であるこおりに対して、はがねやトドゼルガでフォローする補完関係にもある。 や裏2体は「あく撃退枠」を並べる
「あく撃退枠」2枚編成の内訳は、マリルリとAキュウコンパターンが基本だが、特にオーロットとマリルリの補完が強力で、オーロットのあく、こおり、ほのお弱点を、マリルリがカバーでき、マリルリのでんき、くさ弱点に、オーロットが耐性を持っている。 技の優秀なオーロットは、苦手対面でも何かしら仕事をこなせるが、メインウェポンであるシャドークローとシャドーボールを封じるあくタイプだけは、オーロットにとって天敵のため、あく対策は怠れない。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手オーロットも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にオーロットを置き、引き先でマリルリとGマッギョを使い分けるパーティ。 オーロットは「マリ・Gマ」並びを崩せるため、スーパー環境に多い、裏の「マリ・Gマ」ミラーにも強いといえる。 出し負けた場合も、巧く立ち回ってオーロットで起点を作れれば、不利対面もひっくり返せるポテンシャルを秘める。 |
初手「ニドクイン」パーティ
ニドクイン版「毒悪悪」ギミック | |||||||||||
初手
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引き先
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貫通
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どくづき
どくどくのキバ だいちのちから |
バークアウト
イカサマ とっておき |
カウンター
イカサマ グロウパンチ |
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「引き先の悪」バリエーション | |||||||||||
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待ち望まれたあくタイプの相方
今まで、優秀なあくタイプは沢山、存在したが、あくを補完する優秀な相方が、ながらく不在で、補完の軸を担うというよりは、中性的な役割での運用が多かった。 そこにきて漸くGBLシーズン8で、どくタイプが大幅強化され、念願だった「どく・あく」並びが完成する。 もともと優秀で粒ぞろいだったあくタイプ勢と、この度、超絶強化を受けたどくタイプ勢が手を組めば、そりゃ、弱いはずがない。 また一つ、凶悪な“並び”が、GBLの歴史に刻まれた。 「どく・あく」並び
どくタイプの苦手なエスパーに対して、あくタイプが2重耐性をもっており、 あくタイプの苦手なかくとう、むし、フェアリーに対して、どくタイプは耐性をもっているため、綺麗な補完関係にある。 「クイン・ズキン」並び
ニドクインの苦手なエスパーやこおりに対して、ズルズキンはフォローでき、ズルズキンの苦手なかくとうやフェアリーに対してニドクインはフォローできる補完関係にある。 更にニドクインもズルズキンも確定のバフデバフ技を覚えられるため、タイミングを見誤らずに能力変化を仕掛けられれば、等倍対面での突破性能が非常に優秀で、本来なら負け試合になるようなマッチングも、覆せる可能性を秘めている。 コンセプト
GBLシーズン8で、どくタイプの大幅な強化が入り、その中でも一番の出世頭となった、ニドクインを軸にした「どく、あく、あく」ギミックの代表作。 初手にニドクインを置き、引き先にブラッキー、隠し玉ズルズキンで貫通するパーティ。 ニドクインのどくづきとどくどくのキバとの相乗効果が素晴らしく、シールド2枚を使えば、大抵の相手にゴリ押しが効いてしまうが、裏にフェアリーなどがいると詰むので、 こういったギミックパの場合、出し勝っても頃合いをみて一旦、引く必要がある。 基本は、ブラッキーに引いて、フェアリーが釣れたらニドクインで処理することで、貫通役のズルズキンが通る可能性が非常に高くなる。 バフデバフ技持ちはレート上げに最適
GBLのルール上、どうしてもパーティ相性の関係で、実力だけではどうにもならない試合が、一定数生じてしまうが、バフ技やデバフ技を駆使することで、通常なら絶対勝てないような試合から、勝ち筋を掴める場合がある。 ニドクインのどくどくのキバや、ズルズキンのグロウパンチの、バフデバフ効果発動確率は100%なので、 立ち回りで巧く、相手のラス1にどくどくのキバを当てて、デバフリセットできない状態から、ラス1勝負に持ち込んだり、 ゲージをしっかり管理し、グロウパンチのバフが無駄にならないタイミングから積んで、ラス1を迎えるといった、 運ではなく立ち回りと戦略で、能力値変化のタイミングを支配することで、パーティ相性を覆すプレイも可能となる。 「引き先のあく」置換パターン
ブラッキーとバルジーナは、高耐久の優秀なあくタイプとして、共通点も多いが、絶妙に有利不利の対面相性をズラせるため、環境のトレンドに応じて、ブラッキーとバルジーナを使い分けることで、末永く、この構築を運用できる。 また、フェアリー釣り性能や、対面返し性能が高いヤミラミパターンも一定数存在する。 |
初手「Aガラガラ」パーティ
「バランス型補完パ」 | |||||||||||||||||||||||||||||
初手
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引き先
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貫通
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ほのおのうず
シャドーボーン ホネこんぼう |
あわ
れいとうビーム じゃれつく |
つるのムチ
ハードプラント じしん |
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アロガラ版「草草」ギミック | |||||||||||||||||||||||||||||
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アロガラ版「炎甘甘」ギミック | |||||||||||||||||||||||||||||
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裏が「あく撃退枠」2枚 | |||||||||||||||||||||||||||||
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環境の変遷
GBLシーズン6~7にかけて流行。 GBLシーズン8から実施されたどくタイプ大幅強化により、環境から姿を消した。
GBLシーズン3~6にかけて流行。 比較的ロングセラーの構築だったが、GBLシーズン6(後半)で実施された、高性能なウェザボ勢の隆盛や、シャドーボーンの弱体化、GBLシーズン7からやきつくす型ファイアロー出現など、こういった環境変化の累積によって、環境から徐々に姿を消した。 裏の傾向(構築の基本)
初手Aガラガラ運用は、裏が「かくとう弱点」2枚か、「あく撃退枠」2枚構成が一般的。 裏が「かくとう弱点」2枚
アロガラ版「草草」ギミックは、ダーテングとナットレイが「かくとう弱点」という、「かくとう弱点」2枚編成の典型例で、片方の「かくとう弱点」で、相手のかくとうを釣ってアロガラで処理し、残りの「かくとう弱点」を通すギミック。 同時にアロガラの弱点であるみずに対してくさでフォローできる補完関係でもある。 裏が「あく撃退枠」2枚
アロガラ版「炎甘甘」ギミックも、「あく撃退枠」2枚編成の一種で、片方の甘ではがねを釣ってアロガラで処理し、残りの甘を通すギミック。 同時にアロガラの弱点であるあくに対してフェアリーやカウンター族で撃退できる補完関係でもある。 「バランス型補完パ」
Aガラガラの炎とメガニウムの草で補完関係にあり、 Aガラガラのあく弱点をマリルリのフェアリーでフォローし、マリルリのくさ弱点をAガラガラの炎でフォローできる補完関係でもある。 更に、くさとフェアリーの弱点であるどくに対して、Aガラガラが耐性を持つ関係で、幾重にも補完が複雑に組まれている。 単純な、裏のタイプを重複させるギミックとは異なり、絶妙に3匹の役割をズラしつつ、バランスも高次元でとれている、非常に完成度の高いパーティ。 コンセプト
初手にAガラガラを置き、引き先にマリルリ、隠し玉メガニウムで貫通するパーティ。 メガニウムの苦手なこおりを、Aガラガラとマリルリで処理してしまえば、最後に、貫通力のあるメガニウムを通しやすい、完成度の高いパーティ。 やAガラガラ初手は、エアームド、Dデオキシス、Aキュウコン、ユキノオー、チャーレムなどに出し勝ち。 出し勝ちからの後追いの場合、相手の引き先で何が来ようと、マリルリとメガニウムなら、見れる範囲が広いため、対面を維持しやすく“対面ゲー”からの簡単なお仕事になることが多い。 マリルリや、ラグラージ、ニョロトノなどには出し負けになるが、耐久力と技範囲の広いマリルリを、引き先として投げることで、何が来ても、たいていのポケモンと対等にやり合える。 引き先で使うマリルリの型は、回転が早く、くさで追われた際の打点にもなるれいとうビーム搭載型が一般的だろう。 はっぱカッター族などのくさや、デンチュラなどに追われた場合は、死に出しでAガラガラを再展開し、起点にすることを意識する。
一世風靡した「エアームド・ダーテング・メガニウム」(ムドー、草、草)のアロガラver。 初手にAガラガラを置き、引き先にダーテング、隠し玉ナットレイで貫通するパーティ。 出し負けた場合は、ダーテングで対面を強引に返して“対面ゲー”に持ち込むか、ガラガラとダーテングで、ナットレイの障壁を事前に排除し、ナットレイを通す下拵えをしておくのが基本の動きとなる。 出し勝っても、裏にカウンター族などがいた場合に詰んでしまうので、このようなギミックパの場合、 出し勝っても、出し負けても、どちらにせよ、頃合いを見て一旦、ダーテングに引く必要がある。 このギミックパの場合、カウンター族をダーテングで釣り出して、Aガラガラで巧く処理できれば、ナットレイが通りやすい。 だが、トリデプス、チルタリス、タチフサグマがかなり重いため、これらが来てしまったら、ほぼ一体にパーティを半壊させられてしまう重大な欠陥がある。 |
初手「デンチュラ」パーティ
デンチュラ版「マリ・Gマ」並び | ||||||||||||||||||||
初手
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引き先
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引き先
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ボルトチェンジ
とびかかる ほうでん |
あわ
ハイドロポンプ じゃれつく |
マッドショット
いわなだれ じしん |
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引き先「ペリッパー」パターン | ||||||||||||||||||||
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環境の変遷
GBLシーズン4でとびかかるが実装され、デンチュラ初手が瞬く間に大流行。 その完成度の高さから、ロングセラー構築の一つに数えられる。 GBLシーズン8でどくタイプが大幅強化され、トレンドが移り変わるまで、根強い人気を誇った。
GBLシーズン6で流行。引き先ペリッパーの代名詞にもなったパーティ。 GBLシーズン9で実施されたウェザーボール弱体化により、引き先ペリッパーとともに衰退。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手デンチュラも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」系譜の構築。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にデンチュラを置き、引き先でマリルリとGマッギョを使い分けるパーティ。 出し勝ち率や、対面操作に優れるデンチュラで対面を取り、 耐性や耐久が優秀且つ、技範囲の広いGマッギョと、マリルリで、そのまま“対面ゲー”に持ち込むのが基本。 デンチュラ初手は、マリルリ、エアームド、Dデオキシス、スリーパー、トロピウス、タチフサグマ、ユキノオー、ドクロッグなど、多くの頻出初手に出し勝ちできる。 デンチュラにシールドを2枚使ってでも、強引に対面を守れば、そのまま“対面ゲー”に持ち込める可能性が高い。 しかも、死に際の最後っ屁でとびかかるを撃って、確定デバフを与えられるので、対面の支配権は、常にデンチュラ側にあるといえる。 また、交代受けなどを高度に決められるスキルを持っている場合は、デンチュラを巧みに引いて、相手のパーティを掻き回すサイクル戦に持ち込むのも良いだろう。 ゲージを貯め引きすれば、攻撃実数値の高いデンチュラは、再展開時に同発で先制できる対面が多い。 マリルリとGマッギョの並びは、相手の初手や、そのシーズンのトレンドに応じて、交代受けも狙いつつ、引き先を使い分けると良い。
既に実績のあった「デンチュラ・マリルリ・Gマッギョ」構築の引き先を、「マリルリ」から、GBLシーズン6 環境で刺さりの良かった「ペリッパー」へ変えた亜種パ。 引き先をペリッパーに変えることで、より一層サイクル戦を仕掛けやすい構築になったともいえる。 デンチュラは、シールド2枚駆使すれば、大抵の相手に出し勝てるが、さすがに無暗やたらにシールドを使っていたら、シールドがいくらあっても足りなくなる。 デンチュラ初手は、頃合いを見て一旦引くのも、一つの戦術になってくるのだが、その際、雑に投げても仕事をしてくれるのが引き先ペリッパー。 回転の早いウェザーボールで翻弄し、 で「大ダメージ or シールド消費」の択を迫れる。 ペリッパーに引かれると、後追いに迷うポケモンの一角のため、デンチュラと共に相手のパーティを掻き回すのに適している。 |
初手「Dデオキシス」パーティ
撃ち逃げ「高耐久パ」 | |||||||||||||||||||||||||||||
初手
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引き先
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引き先
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カウンター
サイコブースト いわなだれ |
あわ
れいとうビーム じゃれつく |
バークアウト
とっておき イカサマ |
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Dデオキ版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||||||||
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「デオキ・マリ」並び | |||||||||||||||||||||||||||||
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「デオキ・トド」並び | |||||||||||||||||||||||||||||
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Dデオキ版「超悪悪」ギミック | |||||||||||||||||||||||||||||
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Dデオキ版「かくとう3枚パ」 | |||||||||||||||||||||||||||||
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撃ち逃げ「高耐久パ」
GBLプレシーズン以前から存在する、代表的な“高ステ積3兄弟”の並びだが、Dデオキシスを初手に配置するこの型は、GBLシーズン4あたりから流行の兆しが見え始める。 初手と裏で弱点被りはないが、タイプ補完としては緩めの絆のため、ポケモンの単体性能を活かしたサイクル戦を駆使しないと、このパーティの強さは実感しにくい。 逆に言うと、環境に左右されにくいプレイング依存のパーティのため、廃れにくく、息の長いロングセラー構築の代表格でもある。 ギミックパ潰し
GBLのルール上、ギミックパは環境にハマると無双できる特性がある。 ギミックの力で、実力以上のレートを手にした、“ギミックパ中毒者”が後を絶たないのも頷ける。 そんな昨今のギミックパ大流行下で、“ギミックパ潰し”ともいえる新しい“型”が生まれ始めた。 この、Dデオキシス初手もその一つ。 本来Dデオキシスのような、どんなポケモンにも幅広く対応できるポケモンは、“引き先”として利用するのが一般的だったが、 それをあえて初手に配置することで、特にギミックパのような、初手に明確な役割のあるパーティにとっては、対処に困る案件となった。 これが、ギミックパ潰しと言われる所以。 サイクル戦に特化したプレイング依存パーティ
更にこのパーティは、ブラッキーも、マリルリも“引き先”として優秀な性能を持ち、全員、誰とでも幅広く対応できる高ステ積パーティのため、 立ち回り次第で、無限の可能性を秘めたパーティともいえる。 このパーティを活かすも殺すも、 自分の“腕次第”という、まさに玄人向けパーティ。 ちなみに、初手のDデオキシスは、撃ち逃げに適したサイコブースト搭載型がマスト。 「対面」よりも「ゲージ技単位」の立ち回り
一般的なバランスパは、“対面の維持”や、“対面を返す”といった、 “対面単位”での立ち回りを意識する。 一方、プレイング依存のパーティは、“ゲージ技単位”の立ち回りを意識する。 こちらのゲージ技は等倍以上で着弾させ、相手のゲージ技は、「いまひとつ」で被弾させる。 これをサイクル戦で地道に積み重ね、結果、試合を終えてみたら、ミリ残しで勝っているというのが、プレイング依存パーティの真骨頂。 つまり、貯め引きや、交代受けスキルといったゲージ管理スキルの精度が、この手のパーティの強さに直結する。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手Dデオキシスも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 「デオキ・マリ」並び
「デオキ・マリ」並びは、補完関係としては緩めの絆だが、裏のマリルリと、裏の+α枠は、しっかりめの補完で組まれることが多い。 これは、「マリ・レジ」や「マリ・ムドー」並びといった、しっかりめのタイプ補完に、中性的な引き先として、Dデオキシスを採用した、ごく一般的なバランス型の補完パーティが原型で、マリルリの補完役である相方ポケモンはトレンドの遷移で移り変わるが、引き先のDデオキシスは長らく据え置きだったため、「デオキ・マリ」並びとして定番化した。 その後、Dデオキシスの役割を「引き先」から「初手」に入れ替えて運用すると、ギミックパの立ち回りを妨害できることが発見され、次第に「中性的な初手と裏補完」という構築が確立していくことになる。 「デオキ・トド」並び
GBLシーズン10(後半)に開催されたコミュデイで、トドゼルガにこなゆきとつららばりが授けられた結果、スーパー環境とハイパー環境に、天変地異を齎すほどのトドゼルガ超絶強化となり、 スーパー環境でも、新生トドゼルガ出現によって、「トドゼルガを“使うか”、“メタるか”」の2択を迫られる事態となった。 「デオキ・トド」並びは、タイプ補完としては緩めの絆だが、トドの相方として、トドの苦手なかくとうからトドを守りつつ、トド自体にも強く出れるDデオキは、トドゼルガ環境に於いて、絶妙なポジションに存在したため、この並びが定番化したと思われる。 3体目の傾向は、トドゼルガと相性補完を組ませるパターンか、トドゼルガと役割を重複させるギミックの、2パターンに大別できる。 Dデオキ版「かくとう3枚パ」
通常技最強格であるカウンターで、拳の勝負をするために生まれた“漢の構築”。 初手のDデオキシスは、「かくとうに強いカウンター族」という個性を持っており、裏の2体は、「かくとうに弱いカウンター族」のため、 単純に「カウンター族」を3枚並べたわけではなく、ちゃんと「カウンター族」の中で役割がギミック構築になっており、 表向き「かくとう3枚」ギミックの、隠れ「裏かくとう弱点」ギミックという、巧妙な“隠れギミックパ”でもある。 動かし方は、ヤルキモノでかくとうを釣って、再展開したDデオキシスで処理し、タチフサグマを通すのが基本。 |
初手「エアームド」パーティ
「ムドー・デオキ」並びの元祖 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
初手
|
引き先
|
貫通
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カウンター
いわなだれ サイコブースト |
マッドショット
どろばくだん ふぶき |
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「ムドー・デオキ」並びのバリエーション | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「ムド・マリ」並びのバリエーション | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エアームド版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エアームド版「草草」ギミック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「ムド・マリ」並びの変遷
初手エアームド、引き先マリルリの「ムド・マリ」は太古から存在する並びだが、この並びの起源は、マリルリでくさを釣ってナマズンを通す「エアームド・マリルリ・ナマズン」構築。 その後、GBLシーズン4で「ラグ・ムドー」の並びが確立、ナマズン枠がラグラージに置き換わり「エアームド・マリルリ・ラグラージ」構築が主流となっていく。 ラグラージとエアームドの再会
初手エアームドの引き先はマリルリが一般的だったが、引き先をDデオキシスに変えた「ムドー・デオキ」の並びが開発される。 「ムドー・デオキ」並びで元祖ともいえるパーティなのが、貫通がナマズンの「エアームド・Dデオキシス・ナマズン」構築。この構築は古くから存在するパーティだが、 GBLシーズン3で実施された の反動技化で、初手エアームド構築が再評価され、初手エアームド構築が挙って量産された際の、派生先の一つとして、貫通をラグラージに変えた亜種パ「エアームド・Dデオキシス・ラグラージ」構築が誕生する。 この時の、ラグラージとエアームドの再会により、ラグラージの補完が完成、GBLシーズン4で初手と裏を入れ替えた「ラグラージ・Dデオキシス・エアームド」構築が流行し、「ラグ・ムドー」の並びが確立する。 エアームドという相方を、不動のものとしたラグラージが、水を得た魚となり、その後のスーパーリーグ環境にラグラージが大増殖する流れへと繋がる。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手エアームドも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 「ギミックパ」のお手本
一世風靡した往年のギミックパ。 以前から「砦、草、草」などの“ゴリ押し型”のギミックパは存在していたが、この「エアームド、草、草」は、シーズン固有の環境にコミットした、 その後のギミックパの“お手本”になるような、 美しく緻密なギミックが仕込まれている。 “初見殺し”なのは当然として、途中でギミックに気づいても、自分のパーティ自体が対応していなければ、成す術なく散るしかないのが、ギミックパの強さの源。 このパーティの、ギミックの美しさは、“貫通力”の高いメガニウムをいかにして“通す”か、 この一点だけを徹底的に突き詰め、唯一無二の存在である、エアームドとダーテングでパズルのピースを埋めた点。 シーズンが進んだ現在では、このギミックの対策が進み、当時のような無双をするのは難しいが、 その後、このアイデアを取り入れた多くの亜流ギミックパを生み出す、潮流の発端となった功績は大きい。 コンセプト
初手にエアームドを置き、引き先にDデオキシス、隠し玉ラグラージで貫通するパーティ。 引き先のDデオキシスでくさを釣って、再展開したエアームドでくさを処理しつつ起点を作り、最後にラグラージを通すのが基本。 対面操作の鬼であるDデオキシスで対面を返し、補完のとれたエアームドとラグラージで“対面ゲー”に持ち込む動きも多い。 エアームド初手は、くさ全般、あまえる全般、マリルリ、ヤミラミ、ニドクイン、ドラピオン、クレセリアなどに出し勝ち。 とはいえ、貫通役のラグラージが、とにかくくさに激弱のため、 相手の裏にくさがいる可能性を考慮すると、とりあえず相手の初手がくさ以外の場合は、一旦、Dデオキシスに引くことになる。 その際、エアームドの優れる点が、「大ダメージ or シールド消費」の択を迫れる の撃ち逃げができる点。相手はこちらの初手でエアームドを見ているため、くさがいる場合は素直にDデオキシス処理に、くさを差し出してくる場合が多い。 Dデオキシスでくさが釣れた場合は、くさ/どくの複合ならDデオキシスのサイコブースト連発で対面を返しても良いし、 エアームド再展開で、エアームドの起点にしても良い。 とにかく、くさが一掃されてからのラグラージの“貫通力”には、計り知れないものがある。 全体的にフワライドやブルンゲルは重め。
ラグラージの通りが悪い日は、貫通役をカイリキーに変えたパターンも存在し、この場合は、「鋼格補完のバランス型構築」として機能する。 カイリキーに変えることで、くさへの警戒を薄められるのと、ブラッキーへの対処が厚くなる。 また、カウンター2枠編成にすることで、ギミック色も出るが、マリルリやデンチュラ、Dデオキシス等が止まらなくなってしまう欠陥も生じる。
引き先を「Dデオキシス」から「マリルリ」へ変えたパターン。 Dデオキシス編成よりもくさに弱い構築だが、マリルリに引くことで、くさを更に釣り易くなるみず2枠の、ギミックパともいえる。 マリルリが入ることで、ブラッキーやバルジーナ、チルタリスの処理は安定する。 「ムド・ラグ」の並びは、エアームドとラグラージの“補完が要”のパーティのため、引き先の性能が、「ムド・ラグ」構築の強さに直結する。 引き先のトレンドでヤミラミが増加し、Dデオキシス引きが安定しなくなると、引き先マリルリパターンが増える。
初手にエアームドを置き、引き先にダーテング、隠し玉メガニウムで貫通するパーティ。 ダーテングでチルタリスやエアームドなどの を釣り、ダーテングとエアームドで、メガニウムの障壁を事前に処理、最後にメガニウムを通すのが基本の動きとなる。ギミックパのため、出し勝っても、出し負けても、頃合いを見て、一旦、ダーテングに引く必要がある。 ダーテングのメインの仕事は、最後にメガニウムを通すために、チルタリスやエアームドなどの を釣ることだが、ダーテングが優れているのは、高回転からのあく技を連発できるため、 相手にもかなり抗え、シールドを奪う性能も高かった。 また、このパーティの全盛期であるGBLシーズン2前後は、引き先にスリーパーやDデオキシス、マリルリ採用が一般的で、ダーテングを綺麗に追えないことも多く、 ダーテングで対面さえ返してしまえば、補完のとれたエアームドとメガニウムで、そのまま“対面ゲー”に持ち込め、簡単なお仕事になることが多かった。 |
初手「マリルリ」パーティ
裏が「あく劣勢」2枚 | ||||||||||||||||||||||||||
初手
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引き先
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貫通
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あわ
じゃれつく れいとうビーム |
シャドークロー
おんがえし イカサマ |
ほのおのうず
シャドーボーン ホネこんぼう |
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貫通「オーロット」パターン | ||||||||||||||||||||||||||
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「マリ・ムド」並びバリエーション | ||||||||||||||||||||||||||
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裏が「あく劣勢」2枚
「マリルリ・ヤミラミ・Aガラガラ」構築は、太古から存在する古のパーティの一つで、その完成度の高さから、ロングセラーが続いているが、 GBLシーズン8で実施されたどくタイプ大幅強化による「どく・あく」並びの流行が、逆風にはなっている。 もともとのコンセプトは、マリルリとAガラガラの補完で組まれ、中性的なヤミラミを引き先にするバランス型構築だが、 ヤミラミのメインウェポンであるシャドークローとイカサマが、あくタイプに打点にならず分が悪いため、裏があく劣勢のギミックパの側面も内包する。 トレンドの遷移でAガラガラ採用が減ると、GBLシーズン9で実装されたオーロットが、Aガラガラ枠と置き換わる動きも一部見られるのは、こういった経緯から。 「マリ・ムド」並び
マリルリと、エアームドの「マリ・ムド」は太古から存在する並びだが、エアームドがくさに激強の関係で、くさに激弱のナマズンも含めた「マリルリ・ナマズン・エアームド」構築が普及していた。 時は流れ、GBLシーズン2でGマッギョが実装されると、ナマズン枠がGマッギョと置き換わり、スーパーリーグ究極にして、王道の並び「マリ・Gマ」が遂に誕生する。 王道の並び「マリ・Gマ」
「マリ・Gマ」の並び自体が、スーパー環境の一つの解答といえるほど強力で、 この並びは、GBLシーズン2から続く“王道の並び”でもあるため、「マリ・Gマ」の並びにトレンドポケモンを加えた、様々なパターンが存在する。 コンセプト
初手にマリルリを置き、引き先にヤミラミ、隠し玉Aガラガラで貫通するパーティ。 ヤミラミであくタイプや、みずタイプを呼び、それらをマリルリで処理して、Aガラガラが通りやすい準備をしておくのが基本。 マリルリ初手は、多くの頻出初手に出し勝てるが、マリルリにシールド2枚を使って強引に対面をとっても、裏で貫通されたら元も子もないため、 一旦、ヤミラミに引いて様子を見る方が安定する。 GBLシーズン1までは、引き先として、Dデオキシスや、スリーパー使いが多かった為、こちらの引き先ヤミラミは綺麗に追えない事が多々あった。 ブラッキーなど、明確にヤミラミを追えるポケモンに引かれた場合は、マリルリ再展開でブラッキーを処理すれば、貫通役のAガラガラが通りやすくなる。 ヤミラミが、マリルリで追われる事も考慮すると、引き先のヤミラミは、マリルリにも打点を持てるおんがえし搭載のLヤミラミが望ましい。
初手にマリルリを置き、引き先にGマッギョ、くさ対策にエアームドを編成したはがね2枚積みパーティ。 「エアームド・マリルリ・Gマッギョ」の並びを変えた亜種パでもある。 マリルリとGマッギョの並びは、それ自体が強いため、この並びのパーティを使い慣れている場合、初手や並びを入れ替えて、 メインパーティの調子が悪い日に使う、“セカンドパーティ”として運用するのも一つの手。 どのポケモンも、耐久や耐性に優れ、威力の大きな大砲ゲージ技も扱えるポケモン達で編成されているため、相手のパーティによって、柔軟にフィニッシャ―を変える立ち回りができる。 基本は、Gマッギョに引いてラグラージやかくとうなどを釣り、マリルリで処理して、エアームドを通すのが一般的。 マリルリとGマッギョがくさに弱めなので、初手くさや、Gマッギョ引きでくさに追われた場合は、エアームドで起点を作る。 |
初手「Gマッギョ」パーティ
「Gマ・マリ」並び+「かくとう撃退枠」 | ||||||||||||||||||||||||||
初手
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引き先
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貫通
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マッドショット
いわなだれ じしん |
あわ
じゃれつく れいとうビーム |
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「かくとう撃退枠」のバリエーション | ||||||||||||||||||||||||||
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マリルリ枠「Dデオキシス」パターン | ||||||||||||||||||||||||||
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マリルリ枠「ペリッパー」パターン | ||||||||||||||||||||||||||
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王道の並び「Gマ・マリ」+「かくとう撃退枠」
初手Gマッギョ、引き先マリルリの“王道の並び”に、貫通役 を採用した系統が起源。 Gマッギョがかくとうに弱いため、裏の2体でかくとうに備える。 この系統のコンセプトは、裏2体がかくとうに強いことが条件のため、かくとうに強いマリルリ+αの枠を、 ゴースト、どく、「かくとうに強いかくとう枠のチャーレム」などが担うパターンがある、いわゆる“初手Gマッギョガチャ”。 、マリルリ枠の置換パターン
マリルリの引き先としての性能と、カウンターに耐性があるという役割の置換パターンとして、引き先をDデオキシスや、GBLシーズン6で流行したペリッパーに置き換えたパターンが存在する。 ペリッパーは“攻め”の引き先
GBLシーズン3でウェザーボールを追加され、その時から注目されていたペリッパーだったが、 GBLシーズン6から、明らかに引き先ペリッパーが流行りだしている。 Dデオキシスが“守り”の引き先ならば、ペリッパーは“攻め”の引き先。 シールドを使って、強引に対面を返したり、攻めに徹すればシールドを確実に奪えるペリッパーは、確かに引き先としての性能がかなり高い。 このパーティも、はがねとくさの王道パのため、対面の維持や、対面を返して、“対面ゲー”に持ち込めるかが勝負となる。 つまり、引き先の性能が、パーティの強さに直結する。 「隠れギミックパ」の後継者
「初手はがね」+裏2体「アンチかくとう枠」にするコンセプトは、「初手トリデプス」構築から継承した伝統で、一見するとギミックパには見えない“隠れギミックパ”という、トリデ構築らしい狡猾さがある。 Gマッギョはその系譜を受け継ぐ、正統な後継者。 コンセプト
初手にGマッギョを置き、引き先にマリルリ、貫通にかくとう撃退枠を配置する。 などの「Gマ・マリ」の並びが、あまりにも有名になってしまったため、貫通役が読まれないように様々なパターンが開発されている。 そのシーズンの環境に刺さる貫通を、いち早く発見できると、 裏バレするまで無双できるケースが多い、“初手Gマッギョガチャ”構築。 この構築で最も大事なのは、貫通役がバレないように立ち回ること。 スーパーリーグに於いて、「Gマ・マリ」の並びは、非常に強力なため、この2体を駆使して、プレイングで“なんやかんや”することで、 出し負けなどの不利な条件からのスタートでも、最後に貫通役で“全抜き”できるシナリオに持っていける可能性を秘めている。
引き先マリルリをDデオキシスに置き換えた亜種パ。 このパーティは、典型的なはがねとくさの補完+引き先で対面を返すバランス型のテンプレパ。 引き先ヤミラミや、ドラピオンなど、引き先であくが流行ると、引き先Dデオキシスが安定しなくなるため、環境的には逆風となる。 Gマッギョ初手は、マリルリや、ラグラージ、カウンター族などは出し負けのため、Dデオキシスに引き、相手の後追いポケモンを倒して対面を返せるかが鍵となる。 逆に、出し勝った際に、相手に引かれた場合、後追いするDデオキシスが対面を返されないように、Gマッギョを即引きするのか、ゲージ技を撃って、「ダメージ or シールド剥がし」の択など、Gマッギョの挙動を調整してから、Dデオキシスにバトンを渡したい。 はがねとくさの王道パは、とにかく対面さえ守れれば、“対面ゲー”に持ち込める可能性が非常に高く、 逆に、出し勝っても対面を返されてしまうと、詰んでしまうケースが多いため、引き先の性能が、この手のパーティでは、強さに直結する。 |
初手「チルタリス」パーティ
チルタリス版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 引き先 | |||||||||||||||||||||||||||
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りゅうのいぶき
ムーンフォース |
あわ
れいとうビーム ハイドロポンプ |
マッドショット
いわなだれ じしん |
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「チル・マリ」並びのバリエーション | |||||||||||||||||||||||||||||
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裏が「かくとう弱点」2枚 | |||||||||||||||||||||||||||||
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古のテンプレパからの正統進化
「チルタリス・マリルリ・レジスチル」構築は、 プレシーズンから続く、“元祖王道テンプレパ”。 ガンメタパと当たらない限り、立ち回りとプレイング勝負に持ち込めるため、上級者はもちろん、持ち前の高ステ積と技範囲の広さから、初心者が使っても強さを発揮できる、まさに、王道の中の王道テンプレパ。 GBLシーズン2で、Gマッギョが実装されてからは、レジスチル枠がGマッギョに置き換わり、 「チルタリス・マリルリ・Gマッギョ」構築が、新たな王道テンプレパとして、ロングセラーが続いている。 ポケモンが持つ“素の強さ”に、プレイングが加わることで、環境的に逆風であったとしても、巻き返せる可能性を秘めたパーティだといえる。 古の並び「チル・マリ」
くさに強いチルタリスは、マリルリの相方として、太古から「チル・マリ」の並びとして使われてきた。 チルタリス視点では、裏の2体が、天敵であるトリデプスや、マリルリに強いことが条件のため、最後の枠はレジスチルやGマッギョが担うことが多いが、同じくトリデプスやマリルリに対抗できるメガニウムやラグラージ採用例も存在する。 裏が「かくとう弱点」2枚
GBLシーズン8でどくタイプが大幅に強化され、マリルリ抜き構築がトレンドになった際に再評価された初手チルタリス構築。 このギミックで代表的なパーティは「チルタリス・ヤルキモノ・ナットレイ」構築で、このパターン以外だと、 チルタリスの天敵であるトリデプスや、マリルリと互角以上に戦える「かくとう弱点」が条件のため、Gマッギョやレジスチル、トドゼルガが採用されやすい傾向にある。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手チルタリスも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にチルタリスを置き、出し負けの種類で、Gマッギョか、マリルリに引くパーティ。 GBLシーズン3以降、Gマッギョが流行ってからは、チルタリス自体の採用率が激減したが、 環境が一巡し、更にGマッギョのいわなだれ弱体化なども後押しして、再びチルタリス復活の兆しが垣間見える。 もともとチルタリスは、明確に苦手な相手以外は、 幅広くアタッカーとしての仕事がこなせる汎用性があり、 チルタリスを通すために、Gマッギョとマリルリで、チルタリスの障壁を排除する立ち回りをすれば、たいてい、チルタリスのゴリ押しが通る展開に、誘導できる可能性が高い。 もちろん、チルタリスが腐っている場合は、Gマッギョや、マリルリがフィニッシャーに転ずることも可能。
初手にチルタリスを置き、引き先にヤルキモノ、隠し玉ナットレイで貫通するパーティ。 裏の2体がかくとうに弱いギミックパの側面もあるため、頃合いを見てヤルキモノに引いてかくとうを釣り、チルタリスでかくとうを処理してしまえば、最後にナットレイが通りやすい。 引き先のヤルキモノが優秀なため、出し勝った際の対面維持や、出し負けた際の対面返しが成功すると、そのまま“対面ゲー”に持ち込める可能性が高い。 |
初手「フシギバナ」パーティ
フシギバナ版「鋼鋼」ギミック | ||||||||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | ||||||||||||||||||||||||
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つるのムチ
ハードプラント ヘドロばくだん |
マッドショット
いわなだれ じしん |
うちおとす
ストーンエッジ かえんほうしゃ |
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裏が「かくとう弱点」2枚 | ||||||||||||||||||||||||||
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「バランス型草鋼補完パ」 | ||||||||||||||||||||||||||
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バランスパの基礎「草鋼補完パ」
黎明期のスーパー環境は、覇王のマリルリと、マリルリ対策のくさ、くさからマリルリを守るはがねの三竦みが成立していたため、数ある補完並びの中でも、「草鋼」並びは最重要並びの一角だった。 スーパー環境に於いて、「草鋼」並びは非常に強力な並びのため、出し勝ちスタートなど、有利な対面が維持できれば、簡単なお仕事は約束されたようなものだが、 出し負けた際に対面を返せないと、同じ原理で負けが約束されてしまうため、出し負けたら、中性的な引き先に引いて“対面を返す”という、バランスパの基礎が形成されていくことになる。 黎明期環境では、単体性能の高いマリルリが引き先に使われることが多かったが、環境のトレンド遷移によってDデオキシス、ヤミラミといった具合いに引き先が変遷していく。 くさ軸のはがねギミック
最も有名なギミックパである「砦、草、草」(「トリデプス・チェリムP・ウツボット」)のはがねギミックver。 これは、はがねとくさが相性補完に優れており、 「草、鋼、鋼」や「鋼、草、草」といった裏2体を重複構成にすることで、 出し負け時に片方を、生贄として差し出しても、残りの2体で、引き続き、優れた相性補完を維持できるため、GBLのようなルールの場合、 「引き先+初手裏で補完を組むバランス型パーティ」と並んで、この「ギミック型補完パーティ」が、2大勢力の一角を担っている。 裏バレ回避の「派生パ」
「フシギバナ・Gマッギョ・トリデプス」構築のような、完成度の高いパーティが流行すると、パーティ採用率が一気に増えて、裏バレしやすくなる。 そこで、裏バレ回避のために、パーティの裏を少しアレンジした「フシギバナ・ヤミラミ・Gマッギョ」構築のような、派生パが環境に交じってくる。 この時、派生元である流行中パーティとミラーになっても勝てるようにアレンジするのがコツ。 裏が「かくとう弱点」2枚
フシギバナは、「くさ/どく」複合タイプのため、裏のはがねが苦手とするカウンターに耐性を持つ。 この特性から、草鋼鋼ギミックのはがね枠を、かくとう弱点を軸に役割をずらし、「かくとう弱点」を重ねる隠れギミックパターンも成立する。 はがね枠の置換候補としてはトドゼルガが筆頭。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手フシギバナも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にフシギバナを置き、引き先にGマッギョ、隠し玉トリデプスで貫通するパーティ。 フシギバナ初手は、マリルリ、ラグラージ、チャーレム、ドクロッグ、カイリキー、タチフサグマ、ウツボットなどに出し勝ち。 とはいえ、このパーティは、相手の裏にラグラージやナマズン、カウンター族などがいた場合に詰むので、 裏で見れない出し勝ち以外は、必ず一旦引く必要がある。 基本は、Gマッギョに引いて、ラグラージやカウンター族などを釣り、フシギバナで処理をする。 これらを処理してしまえば、最後にトリデプスが通る可能性が高い。 余談だが、このパーティは、甘甘パーティは絶対に許さないという、強い意志が感じられる面子でもある。 |
初手「トロピウス」パーティ
トロピウス版「鋼鋼」ギミック | ||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | ||||||||||||||||||
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リーフブレード |
マッドショット
いわなだれ じしん |
うちおとす
ストーンエッジ かえんほうしゃ |
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「バランス型草鋼補完パ」 | ||||||||||||||||||||
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補完は甘い「初手トロ」頻出パ | ||||||||||||||||||||
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伝説の並び「トロ・トリ」
初手トロピウスと裏トリデプスの「トロ・トリ」並びは、太古から存在する並びで、非常に相性補完に優れる並びのため、かつては挙って戦場に投入されていた。 トロピウスが地域限定ポケモンで入手難易度が高く、トロピウス未入手勢は、この並びを使いたくても使えないため、ヘイトを集めやすい並びの代名詞にもなっている。 GBLシーズン2でGマッギョが実装されるまでは、引き先にマリルリを採用した「トロピウス・マリルリ・トリデプス」構築が、「トロ・トリ」の代表的なパーティだったが、 時の流れとともに、「マリ・Gマ」の並びの方が環境に刺さるシーンが多くなり、トリデプス枠をGマッギョと置き換えた「トロピウス・マリルリ・Gマッギョ」構築へとトレンドが遷移し、「トロ・トリ」の並びは環境から消失しつつある。 補完は甘い「初手トロ」頻出パ
「トロピウス・ヤミラミ・ブラッキー」構築は、綺麗な補完が組まれているわけではないが、初手と裏で弱点被りはないため、単体性能の高い3匹を駆使すれば、そこそこ戦える。 また、GBLシーズン6は、マリルリとGマッギョの間接的な弱体化、ウェザーボールを授けられたニョロトノの超絶強化など、環境に大変動が起き、スーパー環境は混乱と混沌の最中で、局所的に特定の並びが刺さる場合もあるが、長い目で見ると、補完の甘いパーティは時の流れとともに淘汰される運命にある。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手トロピウスも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にトロピウスを置き、引き先にGマッギョ、隠し玉トリデプスで貫通するパーティ。 トロピウス( 型)初手は、マリルリ、ラグラージ、スリーパー、チャーレム、Dデオキシス、メガニウム、フシギバナ、ドクロッグ、カイリキー、タチフサグマ、ウツボットなどに出し勝ち。伝説の“トロトリ(トロピウス×トリデプス)”にGマッギョを加えたギミックパver。 このパーティは、「フシギバナ・Gマッギョ・トリデプス」の初手を変えた亜種パでもあり、基本コンセプトや動かし方は「フシギバナ・Gマッギョ・トリデプス」とほぼ同じだが、 「フシギバナ・Gマッギョ・トリデプス」とマッチングした場合は、Gマッギョ同士の択勝負にはなってしまうが、選出的には、ほぼ負けないだろう。 |
初手「ミュウ」パーティ
撃ち逃げ「裏補完パ」 | ||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 引き先 | ||||||||||||||||||
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シャドークロー
ニトロチャージ ワイルドボルト |
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カウンター
イカサマ グロウパンチ |
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「裏補完」バリエーション | ||||||||||||||||||||
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ミュウ版「マリ・Gマ」並び | ||||||||||||||||||||
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環境の変遷
GBLシーズン6~7にかけて流行した。 GBLシーズン4でニトロチャージにバフ効果が付与され、水面下でニトチャ型のミュウ研究が前進、GBLシーズン6で研究成果が花開き、本格的な運用が開始されたが、 GBLシーズン8でどくタイプが大幅強化されると、どくあく並びが流行、初手ミュウは環境から姿を消すこととなる。 撃ち逃げ「裏補完パ」
初手ミュウ運用は、原則、撃ち逃げ前提で、サイクル戦を仕掛けながら、何度も「シールド消費か大ダメージ」の択を迫る立ち回りが基本となる。裏は補完を組ませておき、どんなゲージ技が来ても、裏のどちらかが交代受けで透かせるようにしておく。 「ミュウ・エアームド・ズルズキン」構築は、完成度が高く、相手がシールドを消費しても、温存しても、シールドが腐りやすい仕掛けになっており、 シールドを消費した場合は、ミュウとエアームドによる撃ち逃げの応酬を食らい、シールドを温存した場合は、ニトロチャージを積んだミュウと、グロウパンチを積んだズルズキンに嬲られシールドが無駄になる寸法。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手ミュウも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にミュウを置き、相手の初手によって引き先をエアームドと、ズルズキンで使い分ける。 ミュウ初手の、出し勝ち、出し負け判定は、技構成次第で、対戦相手としても、ミュウのわざ構成が不明の時点では、様子見してくるケースが多い。 初手ミュウに限っては、撃ち逃げができるワイルドボルト搭載はほぼ間違いないため、明確な出し勝ち以外は、一旦引く動きが多い。 その際、相手の初手によって、エアームドか、ズルズキンで交代受けを決めるのが良いだろう。 ズルズキンに引いた場合は、フェアリーやかくとう、 などで追われることが多いため、 フェアリーや はエアームド、かくとうはミュウの起点にすると良い。 エアームド引きだと、Gマッギョや、スリーパー、トリデプス、Dデオキシス、Aガラガラなどで追われることが多いため、 Dデオキシスやスリーパーはミュウの起点にし、 Gマッギョやトリデプスはズルズキンで起点にすると良いだろう。 Aガラガラに関しては、カウンターの起点にはできないが、ズルズキンで処理が安定する。 ミュウ入りのパーティは、トリッキーな動きになりやすい。 ミュウの立ち回り次第で、このパーティは強くも弱くもなる。 |
初手「スリーパー」パーティ
バランス型「裏補完パ」 | |||||||||||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 引き先 | |||||||||||||||||||||||||||
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ねんりき
れいとうパンチ シャドーボール |
あわ
れいとうビーム ハイドロポンプ |
ロックオン
ラスターカノン きあいだま |
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「裏補完」バリエーション | |||||||||||||||||||||||||||||
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スリーパー版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||||||||
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スリーパー版「超悪悪」ギミック | |||||||||||||||||||||||||||||
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強ポケを並べた「マリ・レジ」並び
GBLシーズン2前後までは、環境トップを牛耳っていた高ステ積ポケモンに対する、明確なメタポケモンが少なかったため、「環境トップ対策は、同じ環境トップで対策」という時代だった。 強ポケを並べた「マリ・レジ」並びもその一つで、この並びに+αのポケモンを加えた構築が席巻していたが、 GBLシーズン2で、Gマッギョが実装されてからは、レジスチル枠がGマッギョに置き換わり、「マリ・Gマ」の流れへと時代は変遷していく。 バランス型「裏補完パ」
スリーパー初手は、中性的な初手と、裏が補完を組んでいるバランス型「裏補完パ」始祖の一角。 初手で突っ張って強引に対面をとり、補完のとれた裏で後追いする“対面ゲー”に持ち込む動きが基本。 交代受けを高度に決めれるスキルを有する場合は、高耐久パで組んでサイクル戦で回す運用も多い。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手スリーパーも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 スリーパーの技構成
GBLシーズン2前後までは、チルタリス採用が多かったため、スリーパーの技構成は、れいとうパンチ搭載が一般的だった。 GBLシーズン3以降は、チルタリスが減り、Gマッギョやユキノオーなどが増加した関係で、ほのおのパンチ搭載型が一般的になっている。 どくあく並び流行下での、スリーパー立ち位置
「スリーパー・マリルリ・Gマッギョ」構築のような系譜のパーティは、初手で強引に対面をとって“対面ゲー”に持ち込むか、プレイングで“なんやかんや”するのが一般的なのだが、 GBLシーズン8でどくタイプが大幅強化されると、どくあく並びが流行、あくタイプが環境に溢れ返り、スリーパーには逆風の環境となった。 そこで開発されたのが、「スリーパー・ブラッキー・ズルズキン」構築。 「あくタイプが流行っているなら、抗うのではなく、取り入れてしまえばいい」という発想である。 もともとは、どくタイプ強化のため、どくあく並びの流行であれば、どくタイプに対してはスリーパーのねんりきが凶器として活躍する。 「エスパーあく補完」は若干、物足りなさを感じる並びだが、あく枠をズルズキンが担うことで、エスパーとの補完バランスがかなり改善し、この並びが成立するともいえる。 コンセプト
初手にスリーパーを置き、引き先にブラッキー、隠し玉ズルズキンで貫通するパーティ。 スリーパー初手の、出し勝ち、出し負け判定は、技構成次第で、対戦相手としても、スリーパーのわざ構成が不明の時点では、様子見してくるケースが多い。 とはいえ、このパーティはあく2枚のギミックパのため、とりあえず一旦、ブラッキーに引く必要がある。 ブラッキーに引くと、フェアリーやかくとうで追われるケースが多いため、 スリーパーでフェアリーやかくとうを処理できれば、貫通役のズルズキンが通しやすくなる。 ただ、甘甘パーティが流行っている現状、あく2枚のギミックパはリスクが大きい。 |
初手「ドクロッグ」パーティ
ドクロッグ版「カウンター3枚パ」 | |||||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | |||||||||||||||||||||
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カウンター
どろばくだん ヘドロばくだん |
カウンター
サイコブースト いわなだれ |
カウンター
つじぎり ダストシュート |
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裏が「かくとう弱点」2枚 | |||||||||||||||||||||||
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ドクロッグ版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||||||||
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ドクロッグ版「カウンター3枚パ」
「カウンター3枚パ」で完成度の高い構築は、初手がDデオキシスの「Dデオキシス・ヤルキモノ・タチフサグマ」構築のため、初手ドクロッグ版だと妥協感は否めないが、 「かくとう3枚パ」同士のミラー対決になった場合は、カウンター耐性2枚のドクロック版の方が選出上は有利なため、ドクロッグとDデオキシス対面を作らないように、巧くサイクルを崩して立ち回れば勝機はある。 裏が「かくとう弱点」2枚
初手のドクロッグが、「かくとうに強いかくとう」という個性を持っているため、裏のかくとう弱点をフォローしながら闘うカウンター族という役割を担える。 かくとう釣りの引き先でかくとうを釣り、ドクロッグで処理して貫通役を通すのが基本の動きだが、ドクロッグの耐久は紙ペラのため、耐性を持たない役割対象以外の等倍相手にはゴリ押されてしまいがちで、 ギミックの初手としては汎用性の低さが気になる。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手ドクロッグも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にドクロッグを置き、引き先にGマッギョ、隠し玉タチフサグマで貫通するパーティ。 ドクロッグ初手は、Gマッギョ、ブラッキー、トリデプス、ユキノオー、カイリキー、タチフサグマ、ウツボットなどに出し勝ち。 このパーティはカウンター2枚積みのギミックパなので、貫通役のタチフサグマを通すために、一旦Gマッギョに引いてかくとうを釣るのが基本。 そのため、「かくとうに強いかくとう代表」のドクロッグがこのギミックの要になる。 |
初手「ラグラージ」パーティ
「ラグ・ムドー」並び | |||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | |||||||||
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マッドショット
ハイドロカノン ヘドロウェーブ |
カウンター
サイコブースト いわなだれ |
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「引き先」のバリエーション | |||||||||||
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「ラグ・ムドー」並び
GBLシーズン3で実施された の反動技化で、初手エアームド構築が再評価され、初手エアームド構築が挙って量産された際に、「エアームド・Dデオキシス・ナマズン」構築の派生先の一つとして、貫通をラグラージに変えた亜種パ「エアームド・Dデオキシス・ラグラージ」構築が誕生する。 この時の、ラグラージとエアームドの再会により、ラグラージの補完が完成、GBLシーズン4で初手と裏を入れ替えた「ラグラージ・Dデオキシス・エアームド」構築が流行し、「ラグ・ムドー」の並びが確立する。 エアームドという相方を、不動のものとしたラグラージが、水を得た魚となり、その後のスーパーリーグ環境にラグラージが大増殖する流れへと繋がる。 コンセプト
初手にラグラージを置き、引き先にDデオキシス、くさ対策にエアームドを編成したパーティ。 ラグラージ初手は、Gマッギョ、エアームド、トリデプス、デンチュラ、Aガラガラ、ドクロッグなどに出し勝ち。 このパーティは、「エアームド・Dデオキシス・ラグラージ」の初手を変えた亜種パだが、 「エアームド・Dデオキシス・ラグラージ」とマッチングした場合は、選出的にほぼ勝てる。 貫通力の高いラグラージが、初手と貫通役を兼任するため、裏で対応できない初手以外は、一旦、Dデオキシスに引くのが基本。 また、ラグラージはくさに激弱なので、 ラグラージの裏にはくさに激強のエアームドがほぼセットで控えている。 このパーティは、頻繁にラグラージを出したり、引っ込めたりして、起点を作りながら戦うため、 「パーティの強さ=ラグラージ使いの熟練度」と言っても過言ではない。 引き先の性能が強さに直結
ラグラージとエアームドの補完を崩せるポケモンは数少ないため、対面さえ維持できれば、“対面ゲー”に持ち込める可能性が非常に高い。 そのため、この手の補完パーティは、出し負けた際の、引き先の性能が強さに直結する。 引き先のトレンド
シーズンごとの引き先トレンドに応じて、Dデオキシス以外にも、Gマッギョや、ヤミラミなど、様々なパターンが存在する。 GBLシーズン8で実施されたどくタイプ大幅強化以降は、引き先ドラピオンが非常に優秀で、使い得状態となっている。 |
初手「タチフサグマ」パーティ
タチフサグマ版「甘甘」ギミック | |||||||||||
初手 | 引き先 | 引き先 | |||||||||
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カウンター
つじぎり ダストシュート |
あまえる
くさむすび |
あまえる
ウェザーボール サイコショック |
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「甘甘」バリエーション | |||||||||||
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裏が「かくとう撃退枠」2枚 | |||||||||||
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裏2体は「かくとう撃退枠」を並べる
タチフサグマを初手運用する場合、「初手Gマッギョ構築」などの「初手かくとう弱点」系統の構築に倣い、裏の2体はかくとうに強い「アンチかくとう」枠で揃える。 その時、「アンチかくとう」枠のうちの、少なくとも1体は、タチフサグマにも強いポケモンであることが望ましい。 とにかくタチフサグマは、かくとうに激弱の関係で、かくとうを絶対に許さない甘甘などの極端な構築になりやすいが、理にはかなっているため、ちゃんと強い。 GBLシーズン8以降の、どくタイプ大幅強化後は、タチフサグマ版の「あく・どく」並びも増えてきた。 コンセプト
初手にタチフサグマを置き、相手の初手に応じて、引き先をエルフーンとAキュウコンで使い分けるパーティ。 タチフサグマ初手は、Gマッギョ、ラグラージ、エアームド、スリーパー、ブラッキー、トリデプス、Aガラガラ、ユキノオー、バルジーナなどに出し勝ち。 典型的な「熊、甘、甘」のスーパーリーグver。 甘甘パーティのため、引き先はどちらでもよいのだが、一旦、熊から甘へ引き、確実にはがねを釣り出して、タチフサグマ再展開からのはがね処理をしておくのが基本戦術。 はがねを処理してしまえば、残りの甘が通るという寸法。 また、採用している甘が技範囲の広いエルフーンと、Aキュウコンのため、 “型違い”を用意して、“甘甘偽装”する戦術も面白い。 |
初手「ユキノオー」パーティ
裏が「かくとう撃退枠」2枚 | |||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | |||||||||||||||
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こなゆき
エナジーボール ウェザーボール |
シャドークロー
イカサマ おんがえし |
あわ
じゃれつく れいとうビーム |
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「かくとう撃退枠」のバリエーション | |||||||||||||||||
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ユキノオー版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||
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補完ブレイカー誕生
GBLシーズン3で、こなゆきの強化や、ユキノオーにウェザーボールが追加され、ユキノオーの超絶強化が実施された。 この強化により、ユキノオーが補完ブレイカーとして覚醒し、それまでスーパー環境を牛耳ってきた、強力な補完パーティの並びを、ことごとく崩していった。 だが、ユキノオーは、全身急所の脆さがあるため、過信はできない。 「ノオー・マリ」並び
ユキノオー強化後、最初に戦場に試験投入されたのは、安定の“裏「マリ・Gマ」並び”で、この出会いにより、「ノオー・マリ」並びが確立する。 「マリ・Gマ」並びだと初手のユキノオーと裏のGマッギョでかくとう弱点が被ってしまうため、Gマッギョ枠もかくとう耐性のある「アンチかくとう」枠で裏2枚を固める構築が主流となっていく。 裏2体は「かくとう撃退枠」を並べる
ユキノオーを初手運用する場合、「初手Gマッギョ構築」などの「初手かくとう弱点」系統の構築に倣い、裏の2体はかくとうに強い「アンチかくとう」枠で揃える。 その時、「アンチかくとう」枠のうちの、少なくとも1体は、ユキノオーにも強いポケモンであることが望ましい。 コンセプト
初手にユキノオーを置き、ほのおやかくとう、はがねなどの対策に、マリルリとAガラガラを編成したパーティ。 ユキノオー初手は、マリルリ、ラグラージ、スリーパー、チルタリス、フシギバナ、ウツボット、トロピウスなどに出し勝ち。 ユキノオーは、貫通力は高いが、とにかく弱点が多いため、マリルリとAガラガラでフォローしながら戦うことになる。 とはいえ、ユキノオーの障壁さえ排除できれば、その後、ユキノオーが止まらない状況を作れる可能性が高い。 これは、黎明期から、現在まで現役の強ポケ、例えばマリルリ、フシギバナ、チルタリス、ラグラージなど、 ユキノオーを考慮していない時代の強ポケが、未だに現役なのが大きな理由。 このように、トップメタに対して、一手で八方睨みが効くキラーポケモンは、ハマれば無双状態を作れる可能性が高い。 ユキノオーが腐っている場合は、マリルリやAガラガラがフィニッシャーに転ずることも可能。 フォロー役のAガラガラ枠を、初手ノオーミラー対決で強くなる、ヤミラミに変えたパターンが定番化しつつある。 |
初手「トリデプス」パーティ
「砦・草・草」テンプレパ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 引き先 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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うちおとす
かえんほうしゃ ストーンエッジ |
はっぱカッター
アシッドボム リーフブレード |
はっぱカッター
ウェザーボール マジカルシャイン |
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「草枠」のバリエーション | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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裏が「かくとう撃退枠」2枚 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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最も有名なギミックパ
「砦、草、草」は、GBL界で最も有名なギミックパといっても過言ではない。 その完成度の高さは折り紙付きで、GBLシーズン6ではっぱカッターが弱体化するまでは、「砦、草、草」を無視した構築は、暴虎馮河だと言わざるを得ないほど、GBL界に及ぼす存在感と影響力は大きかった。 「砦・ウツボ」の並び
このギミックパが成立したのは、偏にスーパーリーグ界“最強の矛と盾”の存在に他ならない。 はっぱカッターを、 相手には鉄壁の要塞と化すトリデプスと、かつてはタイプ相性を無視したレヴェルの削り性能を誇ったくさ界(はっぱカッター持ち)最高峰の攻撃力とシャドウボーナスにより繰り出せた、Sウツボットだからこそ「砦・ウツボ」の並びは成立した。 残りくさ枠のバリエーション
ただ、この「砦、草、草」はあまりにも有名なギミックパのため、だいぶ対策も進んでしまっていて、逆にカモられてしまう事も増えてきた。 そのため、「砦・ウツボ」の並びは固定セットだが、残りのくさ1枠を、 「砦、草、草」対策の対策として、様々なパターンが開発されている。 当初は、とにかくはっぱカッター2枚を並べるだけだったのが、ウツボットのタイプ(くさ/どく)と弱点が被らないように、同じタイプのフシギバナやウツドンなどは避けるようになったり、 ゲージ技も考慮されるようになり、メガニウム(じしん)、ハヤシガメ(のしかかり)、ドダイトス(ストーンエッジ)などのパターンが開発された。 その中でも、残りくさ枠の定番は、くさミラーにも強く、技範囲の広いチェリム(ウェザーボール)が担うことが多くなった。 草草偽装パ
「砦、草、草」が、あまりにも有名なギミックパのため、 トリデプス初手を見た相手が、「砦、草、草」想定の立ち回りをすると、実はラス1が草ではないという、 いわゆる、“草草偽装パ”。 草草偽装パの特徴は、中性的な引き先ではなく、ウツボットに引いて草草を匂わせてから、ラス1勝負に持ち込む動きが、一般的なバランス型補完パーティの立ち回りとは異なる点。 様々なパターンが開発されており、さながら“砦ガチャ”ともいえる状況になっている。 裏が「かくとう撃退枠」2枚
初手トリデプス構築も、「初手Gマッギョ」構築と同様、トリデプスがかくとうに激弱の関係で、裏2枚をかくとうに厚くする選出が基本となる。 「砦・ウツボ」並び+α枠は、最低限かくとうに打点や耐性のあるポケモンが望ましい。 この、トリデプスの裏2枚をかくとうに厚くする選出が、なぜ強いのかというと、一見では、ギミックパに見えない、“隠れギミックパ”になっており、その実態は、役割を重ねたギミックパそのもののため、ギミックパの強さの原理がそのまま当てはまる。 バランス型補完パでもある
出し負けた際の立ち回りを、中性的な引き先であるDデオキシスに引いて、対面を返す動きにすることで、ごく一般的な、バランス型補完パーティとしても機能する。 むしろ、この型の構築と立ち回りが原型で、中性的な引き先を、裏2枚重複させるギミック型にしたのが、当時の発明であった。 今となっては、ギミック型の初手トリデが一般化したため、常識も逆転してしまった典型例だろう。 この時代に、一つ云えることがあるとすれば、砦の顔を見たら、何もかもを疑ってかかるべし。 「トリ・チャー」並び
GBLシーズン6~7にかけて「チャーレム・Gマッギョ・トリデプス」構築が大流行し、この時のトリデプスとチャーレムの再会により、「トリ・チャー」並びが再評価される。 その後「トリ・チャー」並びは、いくつか開発される流れになるのだが、まず、派生元の「チャーレム・Gマッギョ・トリデプス」構築に優勢な、かくとう2枠の「トリデプス・ドクロッグ・チャーレム」構築が開発され、 この、どのパーティにも優勢な「トリデプス・ヤミラミ・チャーレム」構築が「トリ・チャー」並びの覇権を握った。 コンセプト
初手にトリデプスを置き、引き先でSウツボットとチェリムPを使い分けるパーティ。 トリデプス初手は、エアームド、スリーパー、デンチュラ、Aガラガラ、ユキノオー、チルタリス、Aキュウコン、ウツボット、トロピウスなどに出し勝ち。 ただ、このパーティは最も有名なギミックパ「砦、草、草」のため、出し負けてナンボ、出し勝っても裏に がいたら詰むので、 初手くさに引くのが基本。 などでない限り、とりあえず一旦は、具体的には、出し負けたら裏のくさに引き、 を釣り出したらトリデプスでガン起点にして、残りのくさを通すのが基本戦術。 トリデプスが出し勝って、相手から引いた場合でも基本の動きは同じで、引き先で多いマリルリはもちろん、Dデオキシスやヤミラミ、ブラッキーなどもはっぱカッターで後追いすれば、ゴリ押せる。 ここで対面を取れれば、相手にくさを処理してくるので、その をトリデプスでガン起点にして、残りのくさを通せばよい。 がいる場合は、 で
初手にトリデプスを置き、引き先にヤミラミ、隠し玉チャーレムで貫通するパーティ。 トリデプスとチャーレムの補完が優秀なため、出し負けた際は、即ヤミラミに引いて、シールドを使い切ってでも、強引に対面を返せば、その後は“対面ゲー”に持ち込める可能性が非常に高い。 対面を返すのが難しい場合でも、チャーレムにシールドを集めることで、チャーレムなら全抜きできる可能性を秘めているため、最後まで諦めずに“お願いチャーレム”する価値は十分ある。 |
初手「チャーレム」パーティ
チャーレム版「鋼鋼」ギミック | ||||||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | ||||||||||||||||||
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カウンター
グロウパンチ サイコキネシス |
マッドショット
いわなだれ じしん |
うちおとす
かえんほうしゃ ストーンエッジ |
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裏が「かくとう弱点」2枚 | ||||||||||||||||||||
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「バランス型格鋼補完パ」 | ||||||||||||||||||||
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チャーレム版「マリ・Gマ」並び | ||||||||||||||||||||
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鬼神チャーレムの復活
グロウパンチのバフ技化で、鬼神と化したチャーレムは、一時代を築いて覇権を握ったが、その後、グロウパンチ弱体化とともに環境から姿を消した。 その後、GBLシーズン6でアメXLが導入され、ムキムキになったチャーレムに再び脚光が集まると、完成度の高いギミックパ「チャーレム・Gマッギョ・トリデプス」構築が開発され、GBLシーズン6~7にかけて大流行、再び、表舞台にチャーレムが出征することになる。 編成難易度が高い
この構築の強さは折り紙付きだが、その強さの秘密は、アメXLによってムキ化することによる、絶妙な対面変化によるところが大きく、ムキ化しないと本来の強さが発揮できないため、 まだアメXL入手難易度が緩和されていないGBLシーズン6段階では、非常に編成難易度の高いパーティであった。 逆に言うと、早く作れた者ほど、このパーティで無双できたともいえる。 裏が「かくとう弱点」2枚
初手のチャーレムが、「かくとうに強いかくとう」という個性を持っているため、裏のかくとう弱点をフォローしながら闘うカウンター族という役割を担える。 かくとう釣りの引き先(かくとう弱点)でかくとうを釣り、チャーレムで処理して貫通役を通す動きができる。 王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手チャーレムも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」は存在する。 詳細はこちらを参照。 コンセプト
初手にチャーレムを置き、引き先にGマッギョ、隠し玉トリデプスで貫通するパーティ。 チャーレム初手は、Gマッギョ、ラグラージ、エアームド、ブラッキー、トリデプス、ユキノオー、ズルズキン、Aキュウコン、ドクロッグ、カイリキー、タチフサグマなどに出し勝ち。 とはいえ、このパーティもはがね2枚積みのギミックパなので、裏で見れない初手以外は、とりあえず一旦、Gマッギョに引いて様子を見る必要がある。 かくとうや、ラグラージなどが釣れれば、貫通役のトリデプスが通りやすくなるだろう。 引き先、Gマッギョの優秀なのは、どんなポケモンで追われても、わざ範囲の広さと、択勝負で想定よりもシールドを剥がせたり、場合によっては対面を返せる可能性を秘める点。 例えば、追われた時に嫌なラグラージやマリルリ相手であっても、じしんが通れば後続への負担が減らせる。 貫通役のトリデプスは、チャーレムとGマッギョでじめんやかくとうさえ、事前に排除できてしまえば、スーパーリーグの頂点に等しい超耐久によって、どんなポケモンが残っていようと、大抵、押し切れる展開になりやすい。 このパーティは、「フシギバナ・Gマッギョ・トリデプス」の初手を変えた亜種パでもあるが、 貫通性能の高い“チャーレム”にすることで、はがねが腐っていたとしても、チャーレムにシールドを集めることで、チャーレムなら全抜きできる可能性を秘めているため、最後まで諦めずに“お願いチャーレム”する価値は十分ある。 つまり、このパーティは、チャーレムを“鬼神化”できるかどうかで、パーティの強さが決まる。 |
初手「ネギガナイト」パーティ
ネギガナイト版「マリ・Gマ」並び | |||||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | |||||||||||||||
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カウンター
リーフブレード |
あわ
じゃれつく れいとうビーム |
マッドショット
いわなだれ じしん |
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撃ち逃げ「裏補完パ」 | |||||||||||||||||
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王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
初手ネギガナイトも、ご多分に洩れず、王道の並び、裏の「マリ・Gマ」系譜の構築。 詳細はこちらを参照。 撃ち逃げ「裏補完パ」
2体は補完を組ませておき、相手のゲージ技に応じて裏で交代受けする。 型のネギガナイトは、初手で撃ち逃げができるため、裏のこの手の構築は、サイクル戦を仕掛けながら、何度も「シールド消費か大ダメージ」の択を迫る立ち回りが基本となる。 コンセプト
初手にネギガナイトを置き、出し負けの種類で、Gマッギョか、マリルリに引くパーティ。 ネギガナイト初手は、マリルリ、Gマッギョ、ブラッキー、トリデプス、ユキノオー、タチフサグマなどに出し勝ち。 「チャーレム・マリルリ・Gマッギョ」構築の初手を、チャーレムからネギガナイトへ置き換えた亜種パだが、ネギガナイトは耐久がかなり低いため、チャーレムよりも、HP管理に繊細さが求められる。 チャーレムが「カウンターの性能を極限まで高められるグロウパンチ」によって、カウンターで嬲り倒すスタイルなのに対し、 ネギガナイトは、「ゲージ技の一撃性が高く、シールドを剥がしてからの即死攻撃が狙える」という点に違いがある。 チャーレムは相手にシールドが残っていても無双できるが、ネギガナイトを使う場合は、できるだけ事前にシールドを剥がしておきたい。 |
裏の「マリ・Gマ」並びのパーティ
裏の「マリ・Gマ」並びバリエーション | ||||||||||||||
初手 | 引き先 | 貫通 | ||||||||||||
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王道の並び、裏の「マリ・Gマ」
“裏”の「マリ・Gマ」の並びは、スーパー環境の一つの解答といえるほど強力で、 GBLシーズン2から続く“王道の並び”でもあるため、「マリ・Gマ」の並びにトレンドポケモンの“初手”を加えた、様々なパターンが存在する。 2強を並べたら、強くて当たり前
スーパー環境に於いて、トップクラスのステ積と、技範囲、耐性を備えたマリルリと、Gマッギョを並べたら、ある意味、強いのは必然だと言っても過言ではないだろう。 GBLシーズン2までは、「マリ・レジ」の並びが、スーパー環境“王道の並び”として君臨していたが、Gマッギョが実装されてからは、レジスチル枠がGマッギョと置き換わり、 新時代の“王道の並び”は「マリ・Gマ」並びへと継承された。 初手の傾向
この系譜のパーティは、初手で強引に対面をとって“対面ゲー”に持ち込むか、サイクル戦に持ち込み、プレイングで“なんやかんや”するのが一般的。 そのため、通常技が強力だったり、バフデバフ技持ち、大砲ゲージ技持ちの初手が多い。 また、最低でも、マリルリかGマッギョ、どちらか一方には強いポケモンである初手が望まれ、できれば、マリルリ、Gマッギョ両方に強い初手が理想形。 完成度の低いパーティも存在する
「マリ・Gマ」並びは、強いだけあって、非常に人気の並びでもあるため、ミラー対決になることが、それなりに、よくある。 ミラー対決の場合、裏は「マリ・Gマ」固定のため、単純に初手勝負となり、安易な勝利を得るために、初手をメタっただけの完成度の低いパーティも存在し、一時的に環境に増殖してしまうケースもある。 また、新実装されたポケモンを戦場へ試験投入する際も、「マリ・Gマ」並びに組み込んで試運転するケースが多いため、そういった意味でも「マリ・Gマ」並びの構築は、コンセプト不明の構築を量産しやすい傾向にある。 |
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