ポケモンGOは、位置情報ゲームのため、ポケモンを捕獲するためには野外に出かける必要がある。
その時に問題となるのが、“歩きスマホ”。
「Pokémon GO Plus」を始めとするウェアラブルデバイスは、こうした“歩きスマホ防止”にも一役買ってくれる。
筆者は、すでに「Pokémon GO Plus」を所持していたが、2016年から毎日使用した結果、経年劣化もだいぶ進行したこともあり、
心機一転、新たにオートキャッチ系のデバイスを入手することにした。
そこで今回は、「Pokémon GO Plus」との使い勝手の違いなども含めて、オートキャッチ系デバイスの検証レポートをしていきたいと思う。
「オートキャッチ」概要
オートキャッチの「比較」ポイント
比較ポイント
- 「バッテリー方式」
- 「Bluetooth接続方式」
- 「専用アプリの有無」
現在、日本国内に流通する代表的なオートキャッチ系ウェアラブルデバイスには、代表的なものに、
「GO-TCHA系統」、「ポケットオートキャッチ系統」、「ポケットエッグ系統」「デュアルキャッチモン系統」などが存在する。
細かいデザインや、連続使用時間などの違いはあるが、
使い勝手に大きな影響の出る、「バッテリー方式」「Bluetooth接続方式」「専用アプリの有無」に焦点を当てて比較したい。
バッテリー方式
バッテリー方式 | 電池種 | 主なデバイス |
内蔵電池タイプ | リチウムイオン二次電池 | GO-TCHA系統, ポケットオートキャッチ系統, 247キャッチャー, デュオモン3 |
電気二重層キャパシタ | Carry | |
乾電池タイプ | コイン形(二酸化マンガンリチウム一次電池) | Pokémon GO Plus |
単3形(アルカリマンガン乾電池) | ポケットエッグ系統 | |
単4形(アルカリマンガン乾電池) | デュアルキャッチモン, キャッチモンGO, デュオモン |
オートキャッチは、バッテリー方式の違いで、
内蔵電池タイプと、乾電池タイプに大別できる。
内蔵電池型
- 充電することで繰り返し利用できる(コスパが良い)
- デバイスの本体サイズを小型化できる
- 充電切れになるとポケ活を中断し充電が必要(※充電しながら使用可能なモデルあり)
- 充放電を繰り返すと内蔵電池が劣化し、使用時間が減る
内蔵電池型は、USBから充電して使うため、充電が手軽なのと、充電コストのコスパが良い。
また、内蔵電池は小型化可能なため、本体サイズをコンパクトにできるなどの利点もある。
だが、内蔵電池型は、電池切れの際、再び使用するには充電のために数時間程度の時間を要すため、
すぐにオートキャッチ利用を再開したい場合に、やや不便。
ポケモンGOのイベント(長丁場)などで内蔵電池型のオートキャッチを利用する場合は、
電池残量には常に気を配る必要があるだろう。
また、充放電を繰り返すうちに、内蔵電池が劣化し、満充電後も、だんだん使用時間が短くなってきてしまうのは、内蔵電池型の宿命だといえる。
内蔵電池タイプには、充電しながらオートキャッチが使用できるモデルとできないモデルがある。
旧式の内蔵電池タイプは、充電中に利用できないモデルが多く、充電切れになると充電が完了するまでポケ活を中断するしかなかったが、新型の内蔵電池タイプは、充電しながらオートキャッチが利用できるモデルが増えてきており、
モバイルバッテリーなどを持参すれば、ポケ活中にデバイスが充電切れになっても、ポケ活を中断することなく、充電しながらオートキャッチできる時代となった。
乾電池型
- 電池切れになったら乾電池を購入する手間がある(コスパが悪い)
- デバイスの本体サイズが比較的、大型になりがち
- 電池切れになっても電池交換すれば即座にポケ活を再開できる
- 電池が使い捨てのため、経年劣化による使用時間減少の心配がない
乾電池型は、内蔵電池型と比較すると、電池切れのたびに乾電池を購入しなければならないため、
ランニングコストは高めになってくる。
また、乾電池を格納するスペースの関係上、オートキャッチ本体のサイズも、大きめなデザインが多い。
だが、この乾電池のもつデメリットは、そのままメリットにもなっており、
大事なポケモンGOのイベント中にオートキャッチの電池が切れても、予備の乾電池へ入れ替えれば、
即座に、オートキャッチ利用を再開できる。
予備の電池を持っていなくても、乾電池は、コンビニなどですぐに入手できるため、電池切れからの復旧は、やはり乾電池型に軍配が上がるだろう。
乾電池なら、電池の劣化も心配する必要がないため、経年劣化によるオートキャッチ使用時間が短くなることもない。
Bluetooth接続方式
アプリ側操作 (再接続時) | デバイス側操作 (再接続時) | 主なデバイス |
タップ操作必要 | タップ操作必要 | Pokémon GO Plus, GO-TCHA系統, ポケットオートキャッチ系統 |
不要 | ポケットエッグ, デュアルキャッチモン, キャッチモンGO, デュオモン系統 | |
不要※ | 247キャッチャー |
「Pokémon GO Plus」の“仕様”で、1時間ごとに自動的にタイムアウトするため、1時間以上プレイする場合は再接続が必要なのだが、
その再接続時の挙動が、オートキャッチの系統によって差異があり、
簡単にいうと、再接続時に、オートキャッチ側での操作が、必要なものと、不要なものがある。
日常から捕獲をガチる場合、再接続の手間を考えると、オートキャッチ(デバイス)側での操作が不要な方が、効率は良い。
(※247キャッチャーはスクリーンタップ発信器を利用することで自動捕獲の完全自動化が可能。ただし諸条件あり)
専用アプリの有無
「GO-TCHA系統」専用アプリ
「ポケットオートキャッチ系統」専用アプリ
「デュオモン3」専用アプリ
専用アプリ | 主なデバイス |
あり | GO-TCHA系統, ポケットオートキャッチ系統, デュオモン3 |
なし | ポケットエッグ系統, デュアルキャッチモン, キャッチモンGO, デュオモン, 247キャッチャー |
専用アプリが用意されているモデルの場合、別途インストールすることで、
ファームウェアをアップデートできるようになる。
万が一、ポケモンGO側のアップデートなどで、オートキャッチが繋がらなくなった場合でも、
ファームウェアのアップデートで、復活できる可能性が残される。
共通の特徴
オートキャッチ系ウェアラブルデバイス共通の特徴として、
バックグラウンドでのポケモンの自動捕獲、ポケストップからの自動アイテム回収がある。
- ポケモンの自動捕獲
- ポケストップからの自動アイテム回収
通称について
「GO-TCHA」と「ポケットオートキャッチ」はメーカーが異なるため、一応、別商品なのだが、現在、日本国内では“オートキャッチ”という通称での認知度が高いため、「GO-TCHA」も含めて、当センターでも一律、“オートキャッチ”と呼称する。
今回、紹介する商品は“公認デバイス”ではなく、所謂“サードパーティ”。
動作保証に関しては、自己責任となる。
つまり、ペアリングのやり方が分からなかったり、将来的にポケモンGOアプリがアップデートして動作対象外になっても、ナイアン(Niantic, Inc.)はトラブルの大小に関わらず一切サポートしてくれない。
逆に言うと、“公認”ではないことに、“公式からのサポート対象外”という意味以上の旨趣はないため、自分の環境で問題なく使える場合は、特にデメリットはないし、サードパーティによっては、独自のサポートを提供しているメーカーもある。
しかし、一部の無垢なトレーナーの間では、“非公式”というイメージだけで、非公式を(規約違反的な意味合いで)非難する動きがあるようだ。
筆者の見解としては、公式か非公式かよりも、“歩きスマホ”を防止することに意味があると考えているため、
そのような“歩きスマホ防止”の観点が欠落した、短絡的な非公式デバイス非難論には疑問を抱いている。
詳細はこちら
「オートキャッチ」カタログ
「GO-TCHA」系統
GO-TCHA
「プロアクションリプレイ」で有名な英国(グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国)のDatel社から販売されている“元祖サードパーティー製オートキャッチ系ウェアラブルデバイス”。
静電容量式のタッチボタンを搭載し、手動キャッチはもちろん、ポケモンの自動捕獲、ポケストップからの自動アイテム回収ができる。
常時ポケモンを乱獲しているガチ勢界隈では、本家「Pokémon GO Plus」の“いちいちボタンを押す仕様”すら効率に影響するとされ、
「GO-TCHA」登場以前は、「Pokémon GO Plus」を魔改造し、半自動化して使っていた歴史がある。
つまり、「GO-TCHA」は「Pokémon GO Plus」の不満点を改良し、ガチ勢トレーナーのニーズにも合致した製品となっている。
「Pokémon GO Plus」はその仕様上、ポケモンを発見した後に、ユーザーからの“ボタン入力待機”が発生する。
「GO-TCHA」の自動捕獲モードだと、この“1工程”をプログラム上でスキップできるため、
「Pokémon GO Plus」を半自動化したものとは比較にならないほど、捕獲効率が向上している。
デザインも、本家よりスマートなため、大人が持ち歩いても違和感は少ない。
また、「96×16 白色有機ELディスプレイ」搭載により、設定の表示が、ビジュアル的に確認できる。
そして、「GO-TCHA」最大の特徴が、ファームウェアの更新対応。
ポケモンGO側でのアップデートで、「GO-TCHA」が動作しなくなった場合でも、ファームウェアの更新で復活する可能性がある。
「Pokémon GO Plus」と同じチップセット「DA14580(SmartBond DA14580 Bluetooth low energy)」を搭載しているため、
“Pokémon GO Plusユーザー諸共”切り捨てるようなアップデートでない限り、「GO-TCHA」も生き残れる可能性が高い。
ファームウェアの更新はアプリから簡単に実行可能。
「GO-TCHA」の詳細レビューはこちら
Go-Tcha Ranger
「GO-TCHA」の機能を拡張した豪華版ともいえる商品が、「Go-Tcha Ranger」。
内蔵電池の容量UP(40mAhから1200mAh)や、
専用ケーブルから、USB/マイクロUSBケーブル(+ライトニングアダプタ付属)採用となり、汎用性UP。
更に、コンパスとLEDライト追加が「GO-TCHA」との主な違い。
基本性能には違いがないため、シンプルさをとるか、付属機能の豪華さをとるかで判断するとよい。
- 内蔵電池容量1200mAh(スマホへの充電も可)
- USB/マイクロUSBケーブル+ライトニングアダプタ付属
- コンパス(方位磁石)追加
- LEDライト追加
GO-TCHA Evolve
GO-TCHAの次世代機。
- 充電時に専用ケーブル不要
- 新型カラーディスプレイ
- 専用アプリ
- 時計機能
- 万歩計機能
多機能となり、スマートウォッチ的な進化を遂げた次世代オートキャッチ。
GO-TCHA Evolve にも専用アプリが存在する。
「ポケットオートキャッチ」系統
ポケットオートキャッチ
Brookブランドの「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」はZeroplus社のOEM/ODM製品。
OEMのため、「GO-TCHA」とは基本、中身が一緒である。
いち早く、日本語説明書の添付や、1年保証の明示など、日本代理店の努力の甲斐もあり、Amazon.co.jpでベストセラー1位を獲得。
日本では、Datel社の「GO-TCHA」よりも、Brookブランドの「ポケットオートキャッチ」の方が流通しており、シェアも多い。
トラブル時に自己解決が不安な場合は、Brookブランドの「ポケットオートキャッチ」の方がサポートが充実している分、安心感はあるだろう。
「ポケットオートキャッチ」は「GO-TCHA」と中身がほぼ同一のため、「GO-TCHA」同様、アプリからのファームウェア更新に対応している。
Pocket Trainer
「ポケットオートキャッチ」の機能を拡張した豪華版ともいえる商品が、「Pocket Trainer」。
機能的には、「GO-TCHA」と「ポケットオートキャッチ」同様、
「Go-Tcha Ranger」と「Pocket Trainer」も似たような関係性になっている。
- 内蔵電池容量1200mAh(スマホへの充電も可)
- USB/マイクロUSBケーブル+ライトニングアダプタ付属
- コンパス(方位磁石)追加
- LEDライト追加
ポケットオートキャッチ plus
初代ポケットオートキャッチのplus版。
大幅な機能強化が図られているため、今から入手するなら「plus版」一択。
ポケットオートキャッチ2(初代 REVIVER)
- 防水防塵機能(IP67)
「ポケットオートキャッチ2(初代 REVIVER)」の「無印版」。
日本国内向けの商品名(ポケットオートキャッチ2)の通り、初代「ポケットオートキャッチ」の次世代機として登場した。
初代からは、電池容量UPや防水防塵機能など、順当進化している。
ポケットオートキャッチシリーズでは、初代の「ポケットオートキャッチ」、防水防塵機能が特徴的な「REVIVER」系、スマートウォッチ的な進化を遂げた「Watchic」系を展開している。
「REVIVER」系ではこの後、紹介する、コラボ限定版の「メテオ」、デザインが豪華になった「Dia」などが存在するが、「無印版」の「REVIVER」系のスペックに特に差異はない。
無印版の次世代機ともいえるのが、「REVIVER」の「plus版」で、「リバイバー Dia Plus」などが存在する。
無印版からは、接続切断通知やバッテリー表示、専用アプリ(Pocket Center)対応など、大幅な進化となっており、完全な上位互換といってよいため、今から購入する予定なら、「plus版」一択でよいだろう。
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リバイバー Dia Plus
無印版からの進化ポイント
- バッテリー表示
- 接続切断通知
- 専用アプリ(Pocket Center)
「ポケットオートキャッチ リバイバー ダイア プラス+(Dia Plus)」は、無印版「リバイバー Dia」の後継にあたる次世代機。
無印版からの進化ポイントであるバッテリー表示、接続切断通知、専用アプリ(Pocket Center)などの大幅な進化を遂げている。
特に、接続切断通知は、あるのとないのでは、効率に雲泥の差の出る、次世代機にとってのデファクトスタンダードになり得る機能のため、今から購入予定の場合、「plus版」一択といってよい。
ポケットオートキャッチ3(Watchic)
Brookブランド「ポケットオートキャッチ」の、
もう一つの進化系統が、
「ポケットオートキャッチ3(Pocket Auto Watchic)」。
多機能となり、スマートウォッチ的な進化を遂げた次世代オートキャッチ。
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Watchic Plus
- 家族(2アカウント)で運用可能な2台同時接続
- IPX7 生活防水
- 接続切断通知(バイブレーション)
- 専用アプリ対応(Pocket Center)
- USB直挿し充電
- バッテリー残量表示
- フルカラーディスプレイ
- ヘッドアップディスプレイ
- 歩数計
- 時間表示
- ファームウェアアップデート対応
スマートウォッチ的な進化を遂げた「Watchic」系統の次世代機が、
「Plus」を冠した「Watchic Plus」。
無印版からは大幅な機能強化が図られているため、今から入手するなら「plus版」一択。
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ポケットオートキャッチ Carry
- ポケモンの自動捕獲
- 自動アイテム回収(ポケストップ・ジム)
- 家族(2アカウント)で運用可能な2台同時接続
- USB「Type-C」充電対応
- 専用アプリ対応(Pocket Auto Catch Carry)
- 電気二重層キャパシタ
- 回転画面(縦と横の2つの向きで表示可能)
- フルカラーディスプレイ
「Carry」はポケットオートキャッチ系統で待望だった“USBタイプC”に対応し、充電絡みの大幅な進化を遂げた。
また、内蔵電池の弱点である充放電の繰り返しによる内蔵電池の劣化を、一般的なリチウムイオン二次電池の代わりに「電気二重層キャパシタ」を採用することにより、改善が図られている。
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ポケットオートキャッチ LIGHT
- ポケモンの自動捕獲
- 自動アイテム回収(ポケストップ・ジム)
- 家族(2アカウント)で運用可能な2台同時接続
- USB「Type-C」充電対応
- 専用アプリ対応(Pocket Center)
- 切断時プッシュ通知対応
- コンパクトなワンコインサイズ
- Air Tagと同じサイズで Air Tag アクセサリーを流用可能
「LIGHT」は、生活防水やディスプレイ表示、振動モードといった他系統のポケットオートキャッチで採用されているリッチ機能が非搭載の代わりに、“USBタイプC”の対応や、
次世代機のデファクトスタンダードと言っても良い専用アプリ(Pocket Center)及び、
切断時プッシュ通知にはしっかり対応しているため、
できるだけ軽量コンパクトで必要最低限の最先端機能のみ搭載していれば良いという、軽装で無骨な捕獲狂に是非、オススメしたい一品。
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「ポケットエッグ」系統
ポケットエッグ(二代目)
Shenzhen Norifan Technology社製の「ポケットエッグ(Pocket Egg)」は、完全自動捕獲専用器で、手動捕獲モードは存在しない。
ボタンは存在するが、それは設定用で、ポケモン捕獲に使用するボタンではない。
また、USBからの充電方式である「GO-TCHA」や「ポケットオートキャッチ」とは異なり、
単3形乾電池2本で稼働するため、電池を格納するスペースの関係で、本体サイズは巨大で携帯性に劣るが、予備電池さえあれば、電池切れからの復旧は早い。
そもそも、採用されている“Bluetooth Low Energy技術”は低消費電力設計のため、
単3形乾電池2本で稼働する「ポケットエッグ」の電池持ちは化け物クラス。
また、「Pokémon GO Plus」の仕様上、どの製品でも1時間ごとに自動的にタイムアウトするのだが、「ポケットエッグ(Pocket Egg)」は本体の操作不要で、スマホから再接続できる点が優れている。
現在は、2つのIDに対応し、Bluetooth接続を強化した次世代機「二代目」版が主に流通している。
「デュアルキャッチモン」系統
デュアルキャッチモン
「デュアルキャッチモン(Dual Catchmon)」は、台湾のSperry Corporation(華王貿易有限公司)から販売されている、オートキャッチ系新勢力(ブランド名:Megacom)。
最大の特徴は、同時に2つのIDと接続できる点。
単4形乾電池2本で駆動するため、充電式のタイプと比較すると、
サイズはやや大きめで、Bluetooth接続方式などは「ポケットエッグ」系と近い。
後発品だけあって、完成度はかなり高く、捕獲数や砂稼ぎなど、
数字にこだわるガチ勢には、是非ともお勧めしたい一品。
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キャッチモンGO
「キャッチモンGO(Catchmon GO)」は、「デュアルキャッチモン」のシングルID版。
「デュアルキャッチモン」は、2つのアカウントに同時接続可能な点が、最大の特徴だが、
その特徴を差し置いても、オートキャッチとしての基礎機能の完成度が非常に高い。
基礎機能の高さについてはレビュー記事を参照してほしいが、
その、「デュアルキャッチモン」に「ON/OFFスイッチ」の実装など、
更に進化を遂げているため、家族と使うなら「デュアルキャッチモン」、
単身者なら「キャッチモンGO」を選ぶと良いだろう。
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デュオモン
- 家族(2アカウント)で運用可能な2台同時接続
- 待機時間約600時間(乾電池型)
- 高品質な基盤採用で接続が安定
- 電池交換に専用工具不要
- 自動タイムアウト後の再接続の手間が最小限
- 電源「ON/OFFスイッチ」搭載
- NEW 音声ガイド機能付き
「デュオモン」は「デュアルキャッチモン」の次世代機で、最大の特徴は音声ガイド機能が搭載されたこと。
ポケモンGOアプリとの接続切れなどの際に音声で通知してくれるため、機会損失を大幅に防げる。
接続可能台数は、家族での使用に便利な2アカウントに対応し、デザインもポケストップ型とタマゴ型から選べる。
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デュオモン3
- ポケモンの自動捕獲
- 自動アイテム回収(ポケストップ・ジム)
- 家族(2アカウント)で運用可能な2台同時接続
- USB「Type-C」充電対応
- ワイヤレス充電対応
- 専用アプリ対応(MEGACOM CENTER)
- 電源「ON/OFFスイッチ」搭載
- ワンタッチ再接続機能対応
- IPX7相当の防水機能
- 音声ガイド機能付き
「デュオモン3」は、音声ガイド機能が付加されたデュオモンのアップグレード版に相当し、チップセットも最新チップを採用しているため、全体的にパフォーマンスが向上している。
デュオモンからの進化ポイントとしては、専用アプリ(MEGACOM CENTER)によるファームウェア更新に対応した点や、IPX7相当の防水機能を備えた点が大きいだろう。
バッテリー方式は、先代のデュオモンが乾電池タイプに対し、「デュオモン3」は、内蔵リチウムイオン電池に変更になったため、バッテリー絡みに関しては使い勝手が大きく異なる。
内蔵電池タイプとしての「デュオモン3」は、USB Type-C端子を採用しているため、汎用性はかなり高い。また、ワイヤレス充電にも対応しているため、ワイヤレス充電パッドに置くだけで充電が完了する利便性は、日々の充電が必須の内蔵電池タイプとして非常に評価が高い。
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「247キャッチャー」系統
247キャッチャー
- ポケモンの自動捕獲(1匹あたり6.5秒)
- ポケストップからの自動アイテム回収
- スクリーンタップ発信器による自動再接続
- レイドバトルなどで利用可能な自動タップ機能
- USB Type-C 端子
- 電源スイッチ搭載
「247キャッチャー」の最大の特徴は、スクリーンタップ発信器による自動再接続と、レイドバトルなどで利用可能な自動タップ機能が、競合製品と比べても非常にユニークな点。
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「モンスターキャッチャー」系統
MonsterCatcher4
- 4台同時接続
- 単4電池2本で最大30日間
「公認デバイス」カタログ
「Pokémon GO Plus」系統
Pokémon GO Plus(ゴープラ)
天下の任天堂、正真正銘の本家ウェアラブルデバイス。
登場当初こそ、いかにも“モンスターボールなデザイン”に、大人が持ち歩くには恥ずかしいなどと揶揄されていたが、
ポケモンGOのウェアラブルデバイスとしての完成度は非常に高く、今となってはその希少性とも相まって、“神格化”されつつある。
機能面だけみればオートキャッチ系の方が優れているが、なんといっても“公認デバイス”という安心感には代えがたいものがある。
だが、残念ながら、現在は非常に入手困難であり、この状況が今後も改善される見込みは薄い。
市場には、価格の高騰したものが、わずかに出回っているのみ。
「Pokémon GO Plus(通称:ゴープラ)」のポケモン捕獲をする際に、“いちいちボタンを押す仕様”の煩わしさから、一部の廃人勢は、ボタンを押しっぱなしにする自作容器を用いたり、電子回路を組み換え、ポケモンを自動で捕獲し続けるように「Pokémon GO Plus」を魔改造して使っている事が発覚した。
当然ながら、“改造”をした時点で、技術基準適合証明の効力が無くなり、技適マークが付いていない違法無線機と同じ扱いになる。即ち、“電波法違反”になる恐れが生じる。
また、魔改造して仕様外の動作をさせるのは、ナイアン(Niantic, Inc.)の想定したゲームバランスからも逸脱するため、グレーな使用方法だと言わざるを得ない。
筆者の見解としては、法治国家に住んでいる以上、日本国の法律遵守は当然だが、ゲーム内の規約の解釈に関しては、自己責任の範疇なので、ユーザーの判断に委ねるという立場をとっている。
その上で、魔改造した「Pokémon GO Plus」使用の議論は棚に上げ、非公認デバイス使用だけを“非公認だから”という理由だけで槍玉に挙げるのは、正義原則(règle de justice)の観点からも疑問を抱いている。
というのも、生真面目なトレーナーほど非公認デバイスは規約違反の恐れがあると懸念し、“公認デバイス”であることに拘りを持って「Pokémon GO Plus」を使用しているにも関わらず、
一方で、「手動でボタンを押すのは面倒だから」と「Pokémon GO Plus」を魔改造して使用するといった、大局的に見たら「魔改造して使用するリスク」については無頓着なケースが一部で見受けられるからだ。
「木を見て森を見ず」このような事態に陥らないためにも、ゲーム内の規約違反を懸念して公認デバイスに拘るなら、自動化は潔く諦め、
自動化して使いたいなら、自動化も仕様に含まれた状態で技適を通過したサードパーティ製を大人しく使っておく方が、遥かに“健全”だといえるだろう。
モンスターボール Plus(モンボ)
「Pokémon GO Plus」の正統な後継機にあたるのが「モンスターボール Plus」。
そのデザインは、ついに“モンスターボールそのまんま”となった。
「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ- Switch」を所持しており、
Let'Goと連動して使う事が前提の場合であれば、「モンスターボール Plus」は遊び心満載の素晴らしい商品なのだが、
純粋にポケモンGOだけをプレイしたいユーザーにとっては、正直、「Pokémon GO Plus」の方が断然、使いやすい。
これだけ機能差が生じるのなら、「Pokémon GO Plus」と「モンスターボール Plus」、どちらも選べる生産体制で運用してほしかった。
Pokémon GO Plus +
2019年5月29日に実施した「ポケモン事業戦略発表会2019」で、任天堂は、「Pokémon GO Plus」真の後継機「Pokémon GO Plus+」を発表した。
長い開発期間を経て、2023年7月14日発売。
「Pokémon GO Plus+」は『Pokémon GO』と『Pokémon Sleep』と連携し、ポケモンの自動捕獲、自動アイテム回収は勿論、新たにスーパーボールとハイパーボールが使用可能となった。
ただし、スーパーボールとハイパーボール使用時は、自動ではなく手動でボタンを押す必要がある。
「Pokémon GO Plus」の時と同様に、スーパーボールやハイパーボールを設定し、自作容器や電子回路を魔改造して、メーカー保証外の動作で使用してしまう恐れが懸念される(詳細はこちら)
また、ゲーム内特典として、ナイトキャップを被ったカビゴンと出会えるスペシャルリサーチを受け取れる。
あとは、睡眠時間のデータが、ポケモンGOのサービスとどう連動するかで、このデバイスの最終的な評価は決まると思われる。
サポート終了デバイス
Apple Watch
ポケモン捕獲には対応していないため、ガチ勢がガチるにはやや役不足ではあるが、
ポケストップからのアイテム回収や、タマゴ孵化の管理には使える。
「Apple Watch」に関しては、ポケモンGOのために「Apple Watch」を購入するというよりは、
もともと「Apple Watch」を欲しい人が、ついでだから“ポケモンGOも接続しておく”程度の認識で丁度良いだろう。
オートキャッチ(GO-TCHA)徹底レビュー
開封の儀
「GO-TCHA」のパッケージは見ての通り。
代理店や世代によって、微妙にパッケージのデザインが異なる場合もある。
「GO-TCHA」は非常に小型のデバイスのため、化粧箱のサイズも想定よりも小さく感じるコンパクトサイズ。
粗悪なレプリカが出回っている噂も後を絶たないため、偽物をつかまされないように十分注意するように。
化粧箱と封印シール
商品到着後は、まず最初に、封印シールに“剥がした形跡”がないか、チェックした方がよいだろう。
特に輸入品の場合は、念の為。
内容品について
- オートキャッチ(GO-TCHA)本体
- リストバンド
- 専用USB充電ケーブル(13cm)【Type-A(オス)】
- 取扱説明書(日本語)
- 保証書
「GO-TCHA」本体
本体サイズは非常にコンパクトで、約3.5cmほど。
終日、胸ポケットに入れておいても、かさばることはない。
赤い「○」の部分が、静電容量式のタッチボタンになっており、各種設定や手動モード時のポケモン捕獲やアイテム回収で使える。
「ポケットエッグ」は自動モードのみで、手動モードは存在しないが、
「GO-TCHA」は自動モードと手動モードを細かく任意に切り替えできる。
これが、意外と便利で、新世代の図鑑未登録ポケモンが実装された時や、
コミュニティデイなどの制限時間付きイベントで、がっつりプレイ可能な時など、手動の方が効率よく稼げる場合もある。
このような時に、「手動/自動」を切り替えできるか、できないかは、プレイの快適性に大きく関わってくる部分だろう。
また、「96×16 白色有機ELディスプレイ」を搭載しているため、デバイスの状態や、モードの設定状態が視覚的に確認しやすい。
わずかに突出している金属端子部は、専用のUSBケーブルからの充電に使用する。
重量
本体のみの重さは約5.3g、
リストバンドも含めた重さは約15.4gと、非常に軽量。
リストバンド
高級感こそないが、スポーティでスタイリッシュなデザインのため、大人が装着しても違和感はないだろう。
因みに筆者は、リストバンドから本体が落下するリスクを考慮し、リストバンドを利用する予定はない。
キーチェーン型や、防水対策も兼ねてチャック付きポリ袋などを使う予定。
カラビナの部分は、自分好みのストラップと付け替えて使ってもよいだろう。
チャック付きポリ袋使用例
チャック付きポリ袋に「GO-TCHA」を封入すれば、簡易な防水対策として使える。
この状態で胸ポケットに忍ばせておけば、仕事中でもポケモンのサイレント捕獲が可能。
専用USB充電ケーブル
「GO-TCHA」本体への充電は、専用のUSBケーブル(13cm)【Type-A(オス)】から行う。
汎用性の高い「USB Type-C」や「Micro USB」に対応してくれると、より便利で完成度が増すのだが、サイズやコストを考慮すると難しいのだろう。
予備ケーブル
基本、ケーブルは消耗品と考えるべき。専用ケーブルでないと充電できないため、ケーブルが故障してからでは遅い。あらかじめ予備ケーブルを準備しておくと安心。
取扱説明書(日本語)
付属の取扱説明書は、ちゃんと日本語に対応している。
使用感
「Pokémon GO Plus」と比較すると、やはり、ボタンを押さなくてもポケモンを捕獲できる利点は非常に大きい。
基本的に、オートキャッチ(GO-TCHA)は普段使いでこそ真価を発揮する。
コツコツと日々の積み重ねが、ポケモンGOでのアメや砂稼ぎでは重要なのだが、雑魚ポケモンを自動で捕獲し続けてくれるのはかなり助かる。
雑魚ポケモンと言えど、アメや砂稼ぎの観点からは軽視できない存在だが、手を煩わせたくない部類の“作業”であることも間違いない。
ゲームは、義務化、作業化した時点で、楽しさが半減する。
単調な“繰り返し作業”はデバイスで自動化し、プレイヤーは純粋にゲームを楽しむことに集中すべきだろう。
ゲームはストレスを発散し、楽しむものであって、ゲームでストレスをため込んでいたら、元も子もない。
ポケモン発見から捕獲までについては、反応スピード、感度ともに、「Pokémon GO Plus」を上回る。
オートキャッチ(GO-TCHA)の使い方
充電方法
「GO-TCHA」本体を専用USBケーブルのソケットへ挿入し、専用USBケーブルのType-A(オス)端子を、USBポートへ接続すれば、充電が始まる。
ただし、USBポート側の機器(PCなど)は「GO-TCHA」をUSBデバイスとして認識できないため、USBポート側の機器が省電力モードだと、上手く充電できない可能性がある。
そのため、確実に充電するなら、専用のUSB充電器から充電した方がよいだろう。
充電器について
USB充電器から充電するときの注意点としては、1A以上の出力を備えたUSBポートから充電すると、故障リスクが高まるため、注意が必要だ。
Anker製の充電器なら、「PowerIQ(自動電流調整)」と「VoltageBoost(自動電圧調整)」搭載のため、比較的安全に充電できる。
充電時間について
充電中は、「GO-TCHA」のスクリーンに触れると、画面表示により、「充電中」か「満充電」(※上記の図参照)か確認できる。
- 約1時間で満充電。(「充電中」の画面表示が消える)
- 満充電から12時間連続使用でき、待機時間は約48時間。
充電はしっかりとしておく
購入直後は、充電が不十分のため、しっかりと充電してから、初期設定などを始めるとよい。
初期不良だと勘違いする原因の多くは、単なる充電不足の場合が多い。
「GO-TCHA」は充電されている場合、スクリーンに「充電中」と表示されるため、表示が切り替わらない場合は、
- 専用USBケーブルのソケットへしっかりと「GO-TCHA」本体が挿入されているか
- 接触不良になってないか
- USBポート側の機器の電源が入っているか
等々、十分、確認すること。
ペアリング(初回)方法
ペアリング(初回)の流れ
- スマホのBluetoothをONにする
- 自動捕獲デバイスの電源をONにしてペアリングモードにする
- ポケモンGOアプリの設定メニューから「デバイス/サービスの接続」メニューを開く
- 「外部デバイス」メニューの「使用可能なデバイス」からグレーアウトしている「Pokémon GO Plus」をタップ
- 「使用可能なデバイス」の「Pokémon GO Plus」がアクティブになればペアリング完了
全体の流れは上述の通り。
それでは、各ステップについて詳細に解説していく。
スマートフォンのBluetoothをONにする
メインメニューの開き方
フィールド画面からメインメニュー
- フィールド画面で、モンスターボールアイコンをタップする
- メインメニューが開くので、「設定(歯車アイコン)」を選択
設定メニューの開き方
設定メニューから「デバイス/サービスの接続」
- 設定メニューの「デバイス/サービスの接続」を選択
- 「デバイス/サービスの接続」メニューが開くので、「外部デバイス」を選択
「○ボタン」を数回タップし、ペアリングモードにする
ポイント
- 「GO-TCHA」をフル充電しておく
- 「GO-TCHA」本体の「○ボタン」を数回タップし、ペアリングモードにする
- ポケモンGO(アプリ)側の「使用可能なデバイス」欄にグレーアウトした「Pokémon GO Plus」アイコンが表示される
ペアリングの確認
接続完了
- 「使用可能なデバイス」欄のグレーアウトしているアイコン(Pokémon GO Plus)をタップする
- 「Pokémon GO Plus」のアイコンがアクティブになればペアリング完了。(右端にリジェクトボタンも表示される)
- 接続が成功すると、通知の制御ができる「ON/OFF」ボタンも出現する
設定について
充電と、ペアリングが完了したら、「GO-TCHA」で、どのような挙動をしてほしいか、自分好みの設定に変更しておくとよい。
ここの設定を怠ると、間違った設定のまま使ってしまい、「GO-TCHA」に対するストレスや不満の原因となる。
ポケストップのオートキャッチ設定
モードの変更方法
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を3秒押し続けると「ON/OFF」が切り替わる。
ポケストップからの自動アイテム回収の設定は、基本、「ON」がおすすめ。一時的にポケストップを回したくない場合は、ポケモンGO(アプリ)側の設定で、「ポケストップの通知」を「OFF」にすればよい。(ポケモンGO側の設定が優先されるため)
ポケモンのオートキャッチ設定
モードの変更方法
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を3秒押し続けると「ON/OFF」が切り替わる。
「図鑑登録済みポケモン」の自動捕獲は「ON」がおすすめ。これで日常の雑魚ポケ狩りが捗る。コミュデイなど、手動で捕獲したい時は、自動捕獲を「OFF」にすれば、「GO-TCHA」の「○ボタン」タップで捕獲できるようになる。ポケモンGO側で、「ポケモンの通知」を「OFF」にすると、「GO-TCHA」ではポケモンを捕獲しなくなる。用途に応じて使い分けるとよいだろう。
「図鑑未登録ポケモン」の自動捕獲は、基本「OFF」でよい。図鑑埋めはポケモンGO最大の醍醐味。「図鑑未登録ポケモン」まで自動捕獲ではあまりに味気ない。
振動モードの設定
モードの変更方法
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を3秒押し続けると「ON/OFF」が切り替わる。
「振動モード」は「OFF」でよいだろう。自動捕獲モードの良さは、空気を吸って吐くようにポケモンを自動で捕獲し続けること。振動でわざわざ雑魚ポケモンの捕獲成否に意識を傾ける必要はない。それに「振動モード」が「OFF」の方が、バッテリーの持ちも良くなる。
ステータス確認
専用アプリでの設定
ファームウェアの更新について
ポケモンGOのアップデート後から、急に「GO-TCHA」が繋がらなくなった場合、何らかのバグが発生したか、Bluetooth絡みの仕様変更が生じた可能性が高い。
「GO-TCHA」の場合だと、一応、過去に、ファームウェアの更新で復活した実績がある。
とはいえ、こればかりは、ユーザー側で打つ手はないため、ファームウェアの更新を待つ他ない。
ファームウェアの更新自体はアプリから簡単に実行可能。
「GO-TCHA」の初期化(リセット)方法
「GO-TCHA」の調子が悪い時や、スマホとの接続が上手くいかない時など、「GO-TCHA」をリセットすれば調子が戻る場合がある。
リセット手順
専用USB充電ケーブルのソケットに「GO-TCHA」を素早く挿入し、取り外す。これを連続「10回」繰り返す。
一般的なBluetooth接続に関する仕様について
- 「Pokémon GO Plus」の“仕様”で、ポケモンGOとの連続接続時間は“1時間”となる。1時間ごとに自動的にタイムアウトするため、1時間以上プレイする場合は再接続が必要。
- 「Bluetooth Low Energy」の非対応スマホがスリープ状態になると、3~5分で自動的にタイムアウトする。
これらは、ポケモンGO側の仕様や、Bluetoothの仕様のため、素直に1時間経ったら再接続する習慣を身につける他ない。
1時間経つ前にポケモンGO(アプリ)側で手動切断後、すぐに再接続すれば、デバイス側の本体操作不要で繋げることも可能。
ただし、端末の相性や、環境により再現できない場合もある点には注意。
また、Bluetooth製品の使用する2.4GHz帯は、Wi-FiやISMバンド(電子レンジなど)で多用される周波数帯のため、相互干渉や混信が発生しやすい。
すぐに接続が切れる場合は、電波干渉が起こってないか確認し、Wi-Fiとの同時接続を自粛したり、5GHz帯のWi-Fiを使用するなど、ユーザー側での対策が必要だろう。
総括
筆者は数年間、「Pokémon GO Plus」を(ほぼ毎日)使ってきたが、オートキャッチに切り替えてからは、
更に「ポケモンのアメ」と「ほしのすな」稼ぎの効率が向上した。
オートキャッチは“全自動”に対応しているため、“稼ぎ作業”はデバイスに任せ、自分は他のことにリソースを割ける。
逆に言えば、今まで自分の用事でポケモンに割けなかった時間を、デバイスが担うことで、ポケモンに投資可能なリソースも増大したことになる。
このようにオートキャッチは、ついつい“稼ぎ”に注目されがちだが、
本質はそこではない。
ポケモンGOが“位置情報ゲーム”であることは、もう周知の事実だが、
これが何を意味するかというと、ポケモンGOは、“安全な室内”でプレイする、一般的なゲームとは一線を画するという点だ。
ポケモンを捕獲するためには、“野外”に出かける必要があるのだが、
この時に問題となるのが、“歩きスマホ”。
どんなに真摯なトレーナーであっても、プレイに熱中すると、ついつい“歩きスマホ”を犯してしまう。
“歩きスマホ”には、周知のとおり、“衝突(人、自転車、自動車)”や“転落”の危険性がある。
すなわち、“歩きスマホ”は最悪、“人命”に関わる。
そんな、“歩きスマホ”を防止する対策のひとつとして、
「Pokémon GO Plus」をはじめとする“ウェアラブルデバイス”の存在がある。
もともと「Pokémon GO Plus」が開発された経緯も“歩きスマホ対策”が、その理由だ。
このように、“ウェアラブルデバイス”には、単なる“稼ぎ”や“効率化”以上に、
“歩きスマホを防止する”という“重要な役割”がある。
…のだが、オートキャッチ使用には、ある種の“後ろめたさ”が生じるようだ。
なぜか?
それは、“公認デバイス”ではないから。
また、「Pokémon GO Plus」よりも便利で稼げるため、“チートアイテム”としてのイメージが定着してしまったのもあるだろう。
ナイアン(Niantic, Inc.)もサードパーティー製ウェアラブルデバイスを推奨していない。
しかし、この点については、ナイアン(Niantic, Inc.)も立場的に悩ましい部分があると思う。
ナイアン(Niantic, Inc.)にとってポケモンというブランドは、あくまでフランチャイズ契約上の“借りモノ”。
立場的に、任天堂や株式会社ポケモンのご機嫌を損ねるわけにはいかない。
“公認デバイス”として推奨するデバイスが任天堂限定なのは当然のことだろう。
また、ナイアン(Niantic, Inc.)的には、公認デバイスを任天堂限定にすることで、
不要なサポート責任から免れる効果もある。
どこの馬の骨が製造したかもわからない、サードパーティー製デバイスの不具合までフォローしているリソースは、ナイアン(Niantic, Inc.)には、ない。
とはいえ、ナイアン(Niantic, Inc.)としても、ユーザーにはポケモンGOを安全にプレイしてほしいと願っているのも事実。
サードパーティー製といえど、“歩きスマホ防止”に貢献しているのは間違いない。
サードパーティー製デバイスを、大人の事情で、推奨はできなくても、“否定”はできない。
これがナイアン(Niantic, Inc.)の実情である。
これほど、ポケモンGOというゲームにとって、必須級デバイスなのに、
その選択肢は、あまりに少なすぎる。
現在、公認デバイスとして選択できるのは、ほぼ「モンスターボール Plus」一択しかない。
「モンスターボール Plus」は、Let'Goと一緒に遊ぶ場合はベストなのだが、
“ポケモンGOだけ”を純粋にプレイしたいユーザーにとっては、“最適化”が不十分だと言わざるを得ない。
これでは、月間アクティブユーザー数1.5億人を誇るポケモンGOユーザーの“多様なニーズ”を、公認デバイスだけで賄いきるのは不可能だろう。
そもそも、サードパーティーの介入を一切許さないのは、欧州の価値観に則れば、“独占禁止法”に抵触するおそれすらある。
ポケモンGOは、現実世界が舞台の画期的な“世界初”のゲームなのと同時に、
運営すらも試行錯誤、真っただ中の、未成熟なゲームでもある。
運営、ユーザー、サードパーティー含め、三人寄れば文殊の知恵方式で、この巨大な未成熟ゲーム“ポケモンGO”を育てていくしかない。
まず、ユーザー、一人ひとりができることは“歩きスマホ”をしないこと。
その際に、必要な相棒デバイスが、「モンスターボール Plus」なのか、それ以外なのかは、ユーザー自身が自己責任で決めればよい。
少なくとも、何かしらのウェアラブルデバイスは、ポケモンGOにとって必携レヴェルだと筆者は確信している。
くれぐれも、“歩きスマホ”をして、実世界や、実社会に迷惑をかけないように、そして、自分の身の安全を危険に晒さないように。
歩きスマホを防げる価値
筆者の見解としては、公式か非公式かなど、些末な問題でしかない。
そんなことより、ポケモンGOをプレイする上で、
間違いなく“歩きスマホ防止”に一役買っているデバイスに対し、
安易に「非公式は問答無用で悪!」のような短絡的な主張で、非公式デバイスを十把一絡げに非難する風潮には疑問を抱いている。
実際に、“生身の人間の移動”が伴うポケモンGOというゲームは、
一般的なゲームのような仮想空間だけでは完結しない。
リアルな“現実空間も舞台の一部”である以上、
現実社会への迷惑や悪影響は、
絶対に阻止しなければならない。
「じゃあ、公式デバイスだけ使えばいい」という、意見もあるが、
理想論だけでは、残念ながら“歩きスマホ”を減らすことはできない。
肝心の歩きスマホをしてしまうユーザーへ、
“届かなければ”意味がないのだ。
世界屈指のアクティブユーザー数を誇るポケモンGOには、
文字通り、億単位で様々な人間が存在している。
全員が全員、規律を遵守し、真面目にゲームをプレイする人間ばかりではない。
また、デザインが子供っぽかったり、ボタンを押さなければGETできない公式デバイスでは、訴求できない者へも、
デザインや機能が豊富なオートキャッチなら「使ってみよう」と思う者は確実に存在する。
そういった者へも“届く(訴求できる)”ことがサードパーティの強みでもある。
動機が不純であろうと、運営非公式デバイスであろうと、
“人命”に関わる“歩きスマホ”を阻止できる意義の方が、遥かに大きい。
歩きスマホをするくらいなら、後ろめたくとも非公式デバイスを使っていた方が現実社会への迷惑は減る。
筆者の見解としては、公式、非公式、問わず、一人でも多くの“歩きスマホ”が減らせれば、それでよい。
備考
ペアリングできない時のチェックポイント
- スマホ側のチェックポイント
- 自動捕獲デバイス側のチェックポイント
- ポケモンGOアプリ側のチェックポイント
- 「Android」及び「iOS」固有のチェックポイント
スマホ側のチェックポイント
スマートフォン側
- スマートフォンの充電は十分か?
- スマートフォンのBluetoothはONになっているか?
- 2.4GHz帯の電波干渉はないか?
スマートフォンのBluetoothはONになっているか?
スマホ側のBluetoothがOFFのままでは、当然繋がらないため、
スマホ側のBluetoothがONになっているかは、一番最初に確認すること。
自動捕獲デバイス側のチェックポイント
自動捕獲デバイス側
- 自動捕獲デバイスの電池や充電は十分か?
- 電源スイッチ搭載機の場合は、電源がONになっているか?
- ペアリングモードになっているか?
- どうしてもペアリングできない場合はリセットしてみる
自動捕獲デバイスの電池や充電は十分か?
ペアリングできない時の見落としがちな点に、自動捕獲デバイスの電池が古かったり、充電不足がある。
新しい電池に替えたり、フル充電をしたら、あっさりペアリングできる事があるため、確認してみるとよい。
電源がONになっているか?
自動捕獲デバイスの機種によっては、電源スイッチを搭載しているものがある。
電源スイッチ搭載機の場合、当然、電源をONにしないと繋がらない。
ペアリングモードになっているか?
自動捕獲デバイスの機種によっては、ペアリングモードでないとペアリングできない場合がある。
ペアリングモードにしてからペアリングを試みるとよい。
リセット(工場出荷状態)にしてみる
自動捕獲デバイスの機種によっては、リセットモードやリセットボタンが搭載されており、工場出荷状態に戻せるものがある。
どうしても繋がらない場合の最終手段として、リセットできる機種の場合は、リセットしてからペアリングをすると、あっさり繋がる場合がある。
ポケモンGOアプリ側のチェックポイント
ポケモンGOアプリ側
- ペアリング設定先に「Pokémon GO Plus」を選んでいるか?
- 以前使っていた古い捕獲デバイスが、登録されたままになってないか?
ペアリング設定先に「Pokémon GO Plus」を選んでいるか?
自動捕獲デバイスのペアリング先は「Pokémon GO Plus」。
捕獲デバイスを複数所持しており「Pokémon GO Plus」が複数表示される場合は、ペアリングしたいデバイス以外の電源はOFFにすると、ペアリングしたいデバイスのみ表示されるようになる。
以前使っていた古い捕獲デバイスが、登録されたままになってないか?
以前使っていた古い捕獲デバイスが登録されたままになっている場合、新しい自動捕獲デバイスのペアリングができない場合がある。
念のため、古い捕獲デバイスはリジェクトし、登録を解除してから、
新しい自動捕獲デバイスのペアリングを試みると良い
「Android」固有のチェックポイント
「Android」のチェックポイント
- 「Bluetoothペアリングの要求」ポップアップをタップする
「Bluetoothペアリングの要求」ポップアップをタップする
Android10以降は、Bluetooth接続時に「Bluetoothペアリング要求」のポップアップが表示されるため、
毎回、手動でタップし、ペアリングを許可する必要がある。
「iOS」固有のチェックポイント
「iOS」のチェックポイント
- 「Pokémon GO アプリ」にBluetoothのアクセス許可を与えているか?
「Pokémon GO アプリ」にBluetoothのアクセス許可を与えているか?
iPhoneのホーム画面から「設定アプリ」を選択
- 「Pokémon GO アプリ」の「Pokémon GO Plus 設定メニュ―」に「Bluetoothがオフになっています。」と表示される。
- iPhoneのホーム画面から「設定アプリ」を選択し、設定メニューを開く
- 設定メニューの最下部付近にある「Pokémon GO」をタップ
「Pokémon GO アプリ」のアクセス許可設定画面
- グレーアウトしているBluetoothへのアクセスを許可するボタンをタップ
- Bluetoothへのアクセスを許可するボタンがアクティブ(緑色)になれば、「Pokémon GO アプリ」の「使用可能なデバイス」欄に自動捕獲デバイスが表示されるようになる
まとめ
ペアリングできない時は、
- 「スマホ(OS含む)」に原因があるのか?
- 「自動捕獲デバイス」に原因があるのか?
- 「ポケモンGO(アプリ)」に原因があるのか?
それぞれ原因を切り分けて、一つずつ確認していくと問題を特定しやすい。