ポケモンGOは、位置情報ゲームのため、ポケモンを捕獲するためには野外に出かける必要がある。
その時に問題となるのが、“歩きスマホ”。
「Pokémon GO Plus」を始めとするウェアラブルデバイスは、こうした“歩きスマホ防止”にも一役買ってくれる。
筆者は、すでに「Pokémon GO Plus」を所持していたが、かれこれ2年余り(2016年購入)毎日使用し、経年劣化が進み始めたこともあり、
心機一転、新たにオートキャッチ系のデバイスを入手することにした。(現在、「Pokémon GO Plus」は非常に入手困難)
そこで今回は、「Pokémon GO Plus」との使い勝手の違いなども含めて、オートキャッチ系デバイスの検証レポートをしていきたいと思う。
オートキャッチ(GO-TCHA)カタログ
- GO-TCHA系統
- ポケットオートキャッチ系統
- ポケットエッグ系統
- デュアルキャッチモン系統
現在、日本国内に流通する代表的なオートキャッチ系ウェアラブルデバイスには、
「GO-TCHA系統」、「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)系統」、「ポケットエッグ(Pocket Egg)系統」「デュアルキャッチモン系統」の、4系統が存在する。
まず、英国(イギリス)のDatel社から販売されている「GO-TCHA」。
「GO-TCHA」は“元祖サードパーティー製オートキャッチ系ウェアラブルデバイス”で、
「Pokémon GO Plus」と同じ「DA14580(SmartBond DA14580 Bluetooth low energy)」というチップセットを搭載している。
つまり、外観や機能に多少の差はあれど、「Bluetooth製品」としての基本性能は、ほぼ同じといえる。
ポイントは、ハードウェアを動かし、ポケモンGOとリンクするための“ファームウェア”。
「GO-TCHA」は、ポケモンGO側のアップデートで動作しなくなった際に、ファームウェアの更新で対応をした実績がある。
もう一つ、日本市場で流通量の多いオートキャッチ系ウェアラブルデバイスに、
Brookブランドの「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」がある。
「GO-TCHA」も「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」も、見分けがつかないほど、外観が酷似していることからも分かる通り、
Zeroplus社のOEM/ODM製品。
この2つは、中身がほぼ同じため、販売している代理店、サポートや保証内容、値段などで決めるとよい。
次にに、Shenzhen Norifan Technology社製の「ポケットエッグ(Pocket Egg)」。
「GO-TCHA」や「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」がUSBからの充電方式なのに対し、
「ポケットエッグ(Pocket Egg)」は単3形乾電池2本で稼働する。
そのため、携帯して持ち運ぶには、やや大きめのサイズだが、電池持ちは化け物クラス。
最後に台湾のSperry Corporation(華王貿易有限公司)から販売されている、
オートキャッチ新勢力の「デュアルキャッチモン」。
単4形乾電池2本で駆動するため、サイズはやや大きめで、接続方式などは「ポケットエッグ(Pocket Egg)」系と近い。
後発品だけあって、完成度はかなり高い。
共通の特徴
オートキャッチ系ウェアラブルデバイス共通の特徴として、
バックグラウンドでのポケモンの自動捕獲、ポケストップからの自動アイテム回収がある。
- ポケモンの自動捕獲
- ポケストップからの自動アイテム回収
メモ
「GO-TCHA」と「ポケットオートキャッチ」はメーカーが異なるため、一応、別商品なのだが、現在、日本国内では“オートキャッチ”という名称での認知度が高いため、「GO-TCHA」も含めて、当センターでも一律“オートキャッチ(GO-TCHA)”と呼称する。
注意ポイント
「オートキャッチ」は公式デバイスではなく、いわゆるサードパーティ製。動作保証なども含めて、使用は自己責任となる。
チップセットは公式デバイスと同じ「DA14580」を搭載しているため、よほどの事がない限りBANなどの心配はない。
筆者の見解としては、公式か非公式かよりも、“歩きスマホ”を防止することに意味があると考えているため、
問答無用で「非公式は悪!」のような“歩きスマホ防止”の観点が欠落した、短絡的な非公式デバイス批難論には疑問を抱いている。詳細はこちら
GO-TCHA
「プロアクションリプレイ」で有名な英国(イギリス)のDatel社から販売されている“元祖サードパーティー製オートキャッチ系ウェアラブルデバイス”。
今回の記事で詳細レビューしているのもこの商品。
静電容量式のタッチボタンを搭載し、手動キャッチはもちろん、ポケモンの自動捕獲、ポケストップからの自動アイテム回収ができる。
常時ポケモンを乱獲しているガチ勢界隈では、本家「Pokémon GO Plus」の“いちいちボタンを押す仕様”すら効率に影響するとされ、
「GO-TCHA」登場以前は、「Pokémon GO Plus」を魔改造し、半自動化して使っていた歴史がある。
つまり、「GO-TCHA」は「Pokémon GO Plus」の不満点を改良し、ガチ勢トレーナーのニーズにも合致した製品となっている。
「Pokémon GO Plus」はその仕様上、ポケモンを発見した後に、ユーザーからの“ボタン入力待機”が発生する。
「GO-TCHA」の自動捕獲モードだと、この“1工程”をプログラム上でスキップできるため、
「Pokémon GO Plus」を半自動化したものとは比較にならないほど、捕獲効率が向上している。
デザインも、本家よりスマートなため、大人が持ち歩いても違和感は少ない。
また、「96×16 白色有機ELディスプレイ」搭載により、設定の表示が、ビジュアル的に確認できる。(「Pokémon GO Plus」はLEDの点滅で確認)
そして、「GO-TCHA」最大の特徴が、ファームウェアの更新対応。
ポケモンGO側でのアップデートで、「GO-TCHA」が動作しなくなった場合でも、ファームウェアの更新で復活する可能性がある。
「Pokémon GO Plus」と同じチップセット「DA14580(SmartBond DA14580 Bluetooth low energy)」を搭載しているため、
“Pokémon GO Plusユーザーもろとも”切り捨てるようなアップデートでない限り、「GO-TCHA」も生き残れる可能性が高い。
ファームウェアの更新はアプリから簡単に実行可能。
GO-TCHA Evolve
デイテル GO-TCHA Evolve ポケモンGO 用 オートキャッチ 日本語説明書付き 万歩計機能 時計機能付き (グレ...
GO-TCHAの次世代機。
- 充電時に専用ケーブル不要
- 新型カラーディスプレイ
- 専用アプリ
- 時計機能
- 万歩計機能
ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)
Brookブランドの「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」はZeroplus社のOEM/ODM製品。
OEMのため、「GO-TCHA」とは基本、中身が一緒である。
いち早く、日本語説明書の添付や、1年保証の明示など、日本代理店の努力の甲斐もあり、Amazon.co.jpでベストセラー1位を獲得。
日本では、Datel社の「GO-TCHA」よりも、Brookブランドの「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」の方が流通しており、シェアも多い。
トラブル時に自己解決が不安な場合は、Brookブランドの「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」の方がサポートが充実している分、安心感はあるだろう。(主な保証はハードウェアの初期不良対応)
「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」は「GO-TCHA」と中身がほぼ同一のため、「GO-TCHA」同様、アプリからのファームウェア更新に対応している。
メモ
Brookブランド純正アプリは、今のところAndroid版のみ。自己責任となるが、一応「GO-TCHA」版アプリでも代用可。
ポケットオートキャッチ2(Pocket auto catch REVIVER)
Brookブランドの「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」に、
待望だった次世代機が登場。
その名も「ポケットオートキャッチ2(Pocket auto catch REVIVER)」。
- 防水機能
- 防塵機能
- バッテリー容量UP
- 持続時間1.5倍
- 脱落しにくいリストバンド
防水機能は待ち望まれていた機能だけに、
旧型よりも大幅な機能アップだと言える。

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ポケットオートキャッチ3(Pocket Auto Watchic)
BROOK ポケットオートキャッチ3 Watchic ポケモンGo用 スマートウォッチ ポケモンを自動捕獲 タイムクロッ...
Brookブランド「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」の、
もう一つの進化系統が、
「ポケットオートキャッチ3(Pocket Auto Watchic)」。
- USB直挿し充電
- バッテリー残量表示
- フルカラーディスプレイ
- 内蔵歩数計
- 時間表示
- 振動アラーム
多機能となり、スマートウォッチ的な進化を遂げた次世代オートキャッチ。

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ポケットエッグ(Pocket Egg)
Shenzhen Norifan Technology社製の「ポケットエッグ(Pocket Egg)」は、完全自動捕獲専用器で、手動捕獲モードは存在しない。
ボタンは存在するが、それは設定用で、ポケモン捕獲に使用するボタンではない。
また、USBからの充電方式である「GO-TCHA」や「ポケットオートキャッチ(Pocket Auto Catch)」とは異なり、
単3形乾電池2本で稼働するため、電池を格納するスペースの関係で、本体サイズは巨大で携帯性に劣るが、予備電池さえあれば、電池切れからの復旧は早い。
そもそも、採用されている“Bluetooth Low Energy技術”は低消費電力設計のため、
単3形乾電池2本で稼働する「ポケットエッグ(Pocket Egg)」の電池持ちは化け物クラス。(結構ガチっても1ヶ月は余裕)
また、「Pokémon GO Plus」の仕様上、どの製品でも1時間ごとに自動的にタイムアウトするのだが、「ポケットエッグ(Pocket Egg)」は本体の操作不要で、スマホから再接続できる点が優れている。
2代目ポケットエッグ(Pocket Egg)
2つのIDに対応し、Bluetooth接続を強化した「二代目ポケットエッグ(Pocket Egg)」。
Go-Tcha Ranger(Pocket Trainer)
「GO-TCHA」の機能を拡張した豪華版ともいえる商品が、「Go-Tcha Ranger」。
内蔵電池の容量UP(40mAhから1200mAh)や、
専用ケーブルから、USB/マイクロUSBケーブル(+ライトニングアダプタ付属)採用となり、汎用性UP。
更に、コンパスとLEDライト追加が「GO-TCHA」との主な違い。
基本性能には違いがないため、シンプルさをとるか、付属機能の豪華さをとるかで判断するとよい。
また、「GO-TCHA」同様、こちらの製品にもBrookブランド版(「Pocket Trainer」)が存在する。
- 内蔵電池容量1200mAh(スマホへの充電も可)
- USB/マイクロUSBケーブル+ライトニングアダプタ付属
- コンパス(方位磁石)追加
- LEDライト追加
デュアルキャッチモン(Dual Catchmon)
ポケモンGO デュアルキャッチモン 二つのID使用可能 台湾製正規品 オートキャッチ 日本語説明書付 Dual Cat...
台湾のSperry Corporation(華王貿易有限公司)から販売されている、オートキャッチ系新勢力。
最大の特徴は、同時に2つのIDと接続できる点。
単4形乾電池2本で駆動するため、サイズはやや大きめで、接続方式などは「ポケットエッグ(Pocket Egg)」系と近い。
後発品だけあって、完成度はかなり高い。
捕獲数や砂稼ぎなど、数字にこだわるガチ勢に是非ともお勧めしたい一品。

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キャッチモンGO(Catchmon GO)
MEGACOM ポケモンGO用 オートキャッチ 自動捕獲 Catchmon GO キャッチモンゴー 遅延なし 電源スイッチ付き ...
デュアルキャッチモンのシングルID版。
デュアルキャッチモンは、2つのアカウントに同時接続可能な点が、最大の特徴だが、
その特徴を差し置いても、オートキャッチとしての基礎機能の完成度が非常に高い。
基礎機能の高さについてはレビュー記事を参照してほしいが、
その、デュアルキャッチモンに「ON/OFFスイッチ」の実装など、
更に進化をとげているため、家族と使うならデュアルキャッチモン、
単身者ならキャッチモンGOがガチりたい場合、おススメ。

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公認デバイス
Pokémon GO Plus(ポケモン GO Plus)
天下の任天堂、正真正銘の本家ウェアラブルデバイス。
登場当初こそ、いかにも“モンスターボールなデザイン”に、大人が持ち歩くには恥ずかしいなどと揶揄されていたが、
ポケモンGOのウェアラブルデバイスとしての完成度は非常に高く、今となってはその希少性とも相まって、神格化されつつある。
機能面だけみればオートキャッチ(GO-TCHA)系の方が優れているが、なんといっても“公認デバイス”という安心感には代えがたいものがある。
だが、残念ながら、現在は非常に入手困難であり、この状況が今後も改善される見込みは薄い。
市場には、価格の高騰したものが、わずかに出回っているのみ。
モンスターボール Plus
「Pokémon GO Plus」の正統な後継機にあたるのが「モンスターボール Plus」。
そのデザインは、ついに“モンスターボールそのまんま”となった。
「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ- Switch」を所持しており、
Let'Goと連動して使う事が前提の場合であれば、「モンスターボール Plus」は遊び心満載の素晴らしい商品なのだが、
純粋にポケモンGOだけをプレイしたいユーザーにとっては、正直「Pokémon GO Plus」の方が断然、使いやすい。
これだけ機能差が生じるのなら、「Pokémon GO Plus」と「モンスターボール Plus」、どちらも選べる生産体制で運用してほしかった。
Pokémon GO Plus +(ポケモン GO Plus +)
2019年5月29日に実施した「ポケモン事業戦略発表会2019」で、任天堂は、「Pokémon GO Plus」真の後継機「Pokémon GO Plus+」を発表した。
加速度センサーを搭載し、睡眠時間の計測にも対応するらしい。
細かい仕様については、続報を待つしかないが、「モンスターボール Plus」の流れを振り返ると、
ゴープラ系は、ポケモン捕獲時の、“ボタンを押す”仕様に変更はないと思われる。
完全自動捕獲のオートキャッチ系とはニーズが異なるため、新型デバイスだからといって、オートキャッチ系に対しては単純な上位互換機とはならないと予想。
あとは、睡眠時間のデータが、ポケモンGOのサービスとどう連動するかで、このデバイスの最終的な評価は決まるだろう。
Apple Watch
ポケモン捕獲には対応していないため、ガチ勢がガチるにはやや役不足ではあるが、
ポケストップからのアイテム回収や、タマゴ孵化の管理には使える。
「Apple Watch」に関しては、ポケモンGOのために「Apple Watch」を購入するというよりは、
もともと「Apple Watch」を欲しい人が、ついでだから“ポケモンGOも接続しておく”程度の認識で丁度良いだろう。
追記
2019年7月1日以降、Pokémon GOでの「Apple Watch」のサポートを終了すると、ナイアン(Niantic, Inc.)から発表があった。
オートキャッチ(GO-TCHA)徹底レビュー
開封の儀
「GO-TCHA」のパッケージは見ての通り。
代理店や世代によって、微妙にパッケージのデザインが異なる場合もある。
「GO-TCHA」は非常に小型のデバイスのため、化粧箱のサイズも想定よりも小さく感じるコンパクトサイズ。
粗悪なレプリカが出回っている噂も後を絶たないため、偽物をつかまされないように十分注意するように。
化粧箱と封印シール
商品到着後は、まず最初に、封印シールに“剥がした形跡”がないか、チェックした方がよいだろう。
特に輸入品の場合は、念の為。
付属品について
- オートキャッチ(GO-TCHA)本体
- リストバンド
- 専用USB充電ケーブル(13cm)【Type-A(オス)】
- 取扱説明書(日本語)
- 保証書
オートキャッチ(GO-TCHA)本体
本体サイズは非常にコンパクトで、約3.5cmほど。
終日、胸ポケットに入れておいても、かさばることはない。
赤い「○」の部分が、静電容量式のタッチボタンになっており、各種設定や手動モード時のポケモン捕獲やアイテム回収で使える。
「ポケットエッグ(Pocket Egg)」は自動モードのみで、手動モードは存在しないが、
「GO-TCHA」は自動モードと手動モードを細かく任意に切り替えできる。
これが、意外と便利で、新世代の図鑑未登録ポケモンが実装された時や、
コミュニティデイなどの制限時間付きイベントで、がっつりプレイ可能な時など、手動の方が効率よく稼げる場合もある。
このような時に、「手動/自動」を切り替えできるか、できないかは、プレイの快適性に大きく関わってくる部分だろう。
また、「96×16 白色有機ELディスプレイ」を搭載しているため、デバイスの状態や、モードの設定状態が視覚的に確認しやすい。
わずかに突出している金属端子部は、専用のUSBケーブルからの充電に使用する。
重量
本体のみの重さは約5.3g、
リストバンドも含めた重さは約15.4gと、非常に軽量。
リストバンド
高級感こそないが、スポーティでスタイリッシュなデザインのため、大人が装着しても違和感はないだろう。
因みに筆者は、リストバンドから本体が落下するリスクを考慮し、リストバンドを利用する予定はない。
キーチェーン型や、防水対策も兼ねてチャック付きポリ袋などを使う予定。
カラビナの部分は、自分好みのストラップと付け替えて使ってもよいだろう。
チャック付きポリ袋使用例
チャック付きポリ袋に「GO-TCHA」を封入すれば、簡易な防水対策として使える。
この状態で胸ポケットに忍ばせておけば、仕事中でもポケモンのサイレント捕獲が可能。
専用USB充電ケーブル
「GO-TCHA」本体への充電は、専用のUSBケーブル(13cm)【Type-A(オス)】から行う。
汎用性の高い「USB Type-C」や「Micro USB」に対応してくれると、より便利で完成度が増すのだが、サイズやコストを考慮すると難しいのだろう。
予備ケーブル
基本、ケーブルは消耗品と考えるべき。専用ケーブルでないと充電できないため、ケーブルが故障してからでは遅い。あらかじめ予備ケーブルを準備しておくと安心。
取扱説明書(日本語)
付属の取扱説明書は、ちゃんと日本語に対応している。
使用感
「Pokémon GO Plus」と比較すると、やはり、ボタンを押さなくてもポケモンを捕獲できる利点は非常に大きい。
基本的に、オートキャッチ(GO-TCHA)は普段使いでこそ真価を発揮する。
コツコツと日々の積み重ねが、ポケモンGOでのアメや砂稼ぎでは重要なのだが、雑魚ポケモンを自動で捕獲し続けてくれるのはかなり助かる。
雑魚ポケモンと言えど、アメや砂稼ぎの観点からは軽視できない存在だが、手を煩わせたくない部類の“作業”であることも間違いない。
ゲームは、義務化、作業化した時点で、楽しさが半減する。
単調な“繰り返し作業”はデバイスで自動化し、プレイヤーは純粋にゲームを楽しむことに集中すべきだろう。
ゲームはストレスを発散し、楽しむものであって、ゲームでストレスをため込んでいたら、元も子もない。
ポケモン発見から捕獲までについては、反応スピード、感度ともに、「Pokémon GO Plus」を上回る。
オートキャッチ(GO-TCHA)の使い方
充電方法
「GO-TCHA」本体を専用USBケーブルのソケットへ挿入し、専用USBケーブルのType-A(オス)端子を、USBポートへ接続すれば、充電が始まる。
ただし、USBポート側の機器(PCなど)は「GO-TCHA」をUSBデバイスとして認識できないため、USBポート側の機器が省電力モードだと、上手く充電できない可能性がある。
そのため、確実に充電するなら、専用のUSB充電器から充電した方がよいだろう。
USB充電器から充電するときの注意点としては、1A以上の出力を備えたUSBポートから充電すると、故障リスクが高まるため、注意が必要だ。
Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)(PD 充電器 65W 4ポート USB-C)【PowerIQ3.0搭載 / PD対応/G...
Anker PowerPort Atom III 45W Slim (PD対応 USB-C 急速充電器)【PSE認証済/USB Power Delivery対応/折りた...
Anker製の充電器なら、「PowerIQ(自動電流調整)」と「VoltageBoost(自動電圧調整)」搭載のため、比較的安全に充電できる。
充電中は、「GO-TCHA」のスクリーンに触れると、画面表示により、「充電中」か「満充電」(※上記の図参照)か確認できる。
- 約1時間で満充電。(「充電中」の画面表示が消える)
- 満充電から12時間連続使用でき、待機時間は約48時間。
購入直後は、充電が不十分のため、しっかりと充電してから、初期設定などを始めるとよい。
初期不良だと勘違いする原因の多くは、単なる充電不足の場合が多い。
「GO-TCHA」は給電されている場合、スクリーンに「充電中」と表示されるため、表示が切り替わらない場合は、
- 専用USBケーブルのソケットへしっかりと「GO-TCHA」本体が挿入されているか
- 接触不良になってないか
- USBポート側の機器の電源が入っているか
等々、十分、確認すること。
ペアリング(初回)方法
設定画面の開き方
ペアリングの初回手順
ペアリング初回手順
- スマートフォンのBluetooth機能をONにする。
- ポケモンGOの設定画面(歯車アイコン)から「Pokémon GO Plus」の項目を選択する。
- この時、既に別のデバイスとペアリング済みだった場合は、タップしてペアリングを解除しておく。
- 「GO-TCHA」本体の「○ボタン」を数回タップし、「ペアリングモード」をONにする。
- 「使用可能なデバイス」の下に「Pokémon GO Plus」のエリアが出現する。
- 「Pokémon GO Plus」のエリアをタップすると、ペアリング待機中となる。
- 「Pokémon GO Plus」(アイコン)がアクティブ(明るくなれば)ペアリング完了。
ポケモンGO側でのペアリングは、この“使用可能デバイスの「Pokémon GO Plus」エリア”をタップすることで、簡単に解除と再接続が設定できる。
古いデバイス(Pokémon GO Plusなど)がペアリング済みのままだった場合は、「GO-TCHA」の初回ペアリング前に、古いデバイスの方のペアリングを解除しておくこと。
ペアリングのチェックポイント
- 「GO-TCHA」とスマホの充電は十分か?
- スマホのBluetooth機能はONになっているか?
- 2.4GHz帯の電波干渉はないか?
- 「GO-TCHA」のペアリングモードはONになっているか?
- ポケモンGO側のペアリング設定先に「Pokémon GO Plus」を選んでいるか?
これらは、初回のペアリングで、つまづき易いポイントのため、注意深く正しい手順を踏むこと。
設定について
充電と、ペアリングが完了したら、「GO-TCHA」で、どのような挙動をしてほしいか、自分好みの設定に変更しておくとよい。
ここの設定を怠ると、間違った設定のまま使ってしまい、「GO-TCHA」に対するストレスや不満の原因となる。
ポケストップのオートキャッチ設定
モードの変更方法
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を3秒押し続けると「ON/OFF」が切り替わる。

ポケモンのオートキャッチ設定
モードの変更方法
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を3秒押し続けると「ON/OFF」が切り替わる。

「図鑑未登録ポケモン」の自動捕獲は、基本「OFF」でよい。図鑑埋めはポケモンGO最大の醍醐味。「図鑑未登録ポケモン」まで自動捕獲ではあまりに味気ない。
メモ
リージョン制約により、「図鑑未登録ポケモン」の自動捕獲は、アジア地域のみの可能性がある。
振動モードの設定
モードの変更方法
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を1回押すごとに設定できる項目が切り替わる。
- 「GO-TCHA」の「○ボタン」を3秒押し続けると「ON/OFF」が切り替わる。

ステータス確認
備考
Bluetooth接続に関する仕様について
自動タイムアウトについて
- 「Pokémon GO Plus」の“仕様”で、ポケモンGOとの連続接続時間は“1時間”となる。1時間ごとに自動的にタイムアウトするため、1時間以上プレイする場合は再接続が必要。
- 「Bluetooth Low Energy」非対応スマホがスリープ状態になると、3~5分で自動的にタイムアウトする。
これらは、ポケモンGO側の仕様や、Bluetoothの仕様のため、素直に1時間経ったら再接続する習慣を身につける他ない。

また、Bluetooth製品の使用する2.4GHz帯は、Wi-FiやISMバンド(電子レンジなど)で多用される周波数帯のため、相互干渉や混信が発生しやすい。
すぐに接続が切れる場合は、電波干渉が起こってないか確認し、Wi-Fiとの同時接続を自粛したり、5GHz帯のWi-Fiを使用するなど、ユーザー側での対策が必要だろう。
「GO-TCHA」の初期化(リセット)方法
「GO-TCHA」の調子が悪い時や、スマホとの接続が上手くいかない時など、「GO-TCHA」をリセットすれば調子が戻る場合がある。
リセット手順
専用USB充電ケーブルのソケットに「GO-TCHA」を素早く挿入し、取り外す。これを連続「10回」繰り返す。
ファームウェアの更新について
ポケモンGOのアップデート後から、急に「GO-TCHA」が繋がらなくなった場合、何らかのバグが発生したか、Bluetooth絡みの仕様変更が生じた可能性が高い。
「GO-TCHA」の場合だと、一応、過去に、ファームウェアの更新で復活した実績がある。
とはいえ、こればかりは、ユーザー側で打つ手はないため、ファームウェアの更新を待つ他ない。
ファームウェアの更新自体はアプリから簡単に実行可能。
総括
筆者は2年近く、「Pokémon GO Plus」を(ほぼ毎日)使ってきたが、オートキャッチ(GO-TCHA)に切り替えてからは、
更に「ポケモンのアメ」と「ほしのすな」稼ぎの効率が向上した。(一度使い始めたら手放せないレベル。)
オートキャッチ(GO-TCHA)は“全自動”に対応しているため、“稼ぎ作業”はデバイスに任せ、自分は他のことにリソースを割ける。
逆に言えば、今まで自分の用事でポケモンに割けなかった時間を、デバイスが担うことで、ポケモンに投資可能なリソースも増大したことになる。
このようにオートキャッチ(GO-TCHA)は、ついつい“稼ぎ”に注目されがちだが、
本質はそこではない。
ポケモンGOが“位置情報ゲーム”であることは、もう周知の事実だが、
これが何を意味するかというと、ポケモンGOは、“安全な室内”でプレイする、一般的なゲームとは一線を画するという点だ。
ポケモンを捕獲するためには、“野外”に出かける必要があるのだが、
この時に問題となるのが、“歩きスマホ”。
どんなに真摯なトレーナーであっても、プレイに熱中すると、ついつい“歩きスマホ”を犯してしまう。
(ゲームには人間の判断力や注意力を欠いてしまう性質がある)
“歩きスマホ”には、周知のとおり、“衝突(人、自転車、自動車)”や“転落”の危険性がある。
すなわち、“歩きスマホ”は最悪、“人命”に関わる。
そんな、“歩きスマホ”を防止する対策のひとつとして、
「Pokémon GO Plus」をはじめとする“ウェアラブルデバイス”の存在がある。
もともと「Pokémon GO Plus」が開発された経緯も“歩きスマホ対策”が理由だ。
このように、“ウェアラブルデバイス”には、単なる“稼ぎ”や“効率化”以上に、
“歩きスマホを防止する”という“重要な役割”がある。
…のだが、オートキャッチ(GO-TCHA)使用には、ある種の“後ろめたさ”が生じるようだ。
なぜか?
それは、“公認デバイス”ではないから。
また、「Pokémon GO Plus」よりも便利で稼げるため、“チートアイテム”としてのイメージが定着してしまったのもあるだろう。
ナイアン(Niantic, Inc.)もサードパーティー製ウェアラブルデバイスを推奨していない。
しかし、この点については、ナイアン(Niantic, Inc.)も立場的に悩ましい部分があると思う。
ナイアン(Niantic, Inc.)にとってポケモンというブランドは、あくまでフランチャイズ契約上の“借りモノ”。
立場的に、任天堂や株式会社ポケモンのご機嫌を損ねるわけにはいかない。
“公認デバイス”として推奨するデバイスが任天堂限定なのは当然のことだろう。
また、ナイアン(Niantic, Inc.)的には、公認デバイスを任天堂限定にすることで、
不要なサポート責任から免れる効果もある。
どこの馬の骨が製造したかもわからない、サードパーティー製デバイスの不具合までフォローしているリソースは、ナイアン(Niantic, Inc.)にはない。
とはいえ、ナイアン(Niantic, Inc.)としても、ユーザーにはポケモンGOを安全にプレイしてほしいと願っているのも事実。
サードパーティー製といえど、“歩きスマホ防止”に貢献しているのは間違いない。
サードパーティー製デバイスを、推奨はできなくても、“否定”はできない。
これがナイアン(Niantic, Inc.)の実情である。
これほど、ポケモンGOというゲームにとって、必須級デバイスなのに、
その選択肢は、あまりに少なすぎる。
現在、公認デバイスとして選択できるのは、ほぼ「モンスターボール Plus」一択しかない。
(「Pokémon GO Plus」は現在、入手困難。)
「モンスターボール Plus」は、Let'Goと一緒に遊ぶ場合はベストなのだが、
“ポケモンGOだけ”を純粋にプレイしたいユーザーにとっては、“最適化”が不十分だと言わざるを得ない。
これでは、月間アクティブユーザー数1.5億人を誇るポケモンGOユーザーの“多様なニーズ”を、公認デバイスだけで賄いきるのは不可能だろう。
そもそも、サードパーティーの介入を一切許さないのは、欧州の価値観に則れば、“独占禁止法”に抵触するおそれすらある。
ポケモンGOは、現実世界が舞台の画期的な“世界初”のゲームなのと同時に、
運営すらも試行錯誤、真っただ中の、未成熟なゲームでもある。(伸びしろがありまくるという意味)
運営、ユーザー、サードパーティー含め、三人寄れば文殊の知恵方式で、この巨大な未成熟ゲーム“ポケモンGO”を育てていくしかない。
まず、ユーザー、一人ひとりができることは“歩きスマホ”をしないこと。
その際に、必要な相棒デバイスが、「モンスターボール Plus」なのか、それ以外なのかは、ユーザー自身が自己責任で決めればよい。
少なくとも、何かしらのウェアラブルデバイスは、ポケモンGOにとって必携レベルだと筆者は思っている。
くれぐれも、“歩きスマホ”をして、実世界や、実社会に迷惑をかけないように、そして、自分の身の安全を危険に晒さないように。
歩きスマホを防げる価値
筆者の見解としては、公式か非公式かなど、些末な問題でしかない。
そんなことより、ポケモンGOをプレイする上で、
間違いなく“歩きスマホ防止”に一役買っているデバイスに対し、
安易に「非公式は問答無用で悪!」のような短絡的な主張で、
非公式デバイスを十把一絡げに非難する風潮には疑問を抱いている。
実際に、“生身の人間の移動”が伴うポケモンGOというゲームは、
一般的なゲームのような仮想空間だけでは完結しない。
リアルな“現実空間も舞台の一部”である以上、
現実社会への迷惑や悪影響は、
絶対に阻止しなければならない。
「じゃあ、公式デバイスだけ使えばいい」という、意見もあるが、
理想論だけでは、残念ながら“歩きスマホ”を減らすことはできない。
肝心の歩きスマホをしてしまうユーザーへ、
“届かなければ”意味がないのだ。
世界屈指のアクティブユーザー数を誇るポケモンGOには、
文字通り、億単位で様々な人間が存在している。
全員が全員、規律を遵守し、真面目にゲームをプレイする人間ばかりではない。
また、デザインが子供っぽかったり、ボタンを押さなければGETできない公式デバイスでは、訴求できない者へも、
デザインや機能が豊富なオートキャッチなら「使ってみよう」と思う者は確実に存在する。
そういった者へも“届く(訴求できる)”ことが非公式の強みでもある。
動機が不純であろうと、運営非公式デバイスであろうと、たとえ規約違反だったとしても、
“人命”にかかわる“歩きスマホ”を阻止できる意義の方が、遥かに大きい。
歩きスマホをするくらいなら、後ろめたくとも非公式デバイスを使っていた方が現実社会への迷惑は減る。
筆者の見解としては、公式、非公式、問わず、一人でも多くの“歩きスマホ”が減らせれば、それでよい。
追記
2019年5月29日に実施した「ポケモン事業戦略発表会2019」で、任天堂は「Pokémon GO Plus」真の後継機「Pokémon GO Plus+」を発表した。
どのような仕様でリリースされるのか、続報を待ちたい。
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