トリデプスの基本性能
図鑑No.0411 | 種族値 | SCP | ||
攻撃 | 94 | 666 | ||
防御 | 286 | 2004 | ||
HP | 155 | 2239 | ||
合計 | 535 | 2239 |
トリデプスの弱点と耐性
弱点 | 耐性 |
|
|
トリデプスの覚える技
通常技 | DPT | EPT | 威力 | ゲージ | 時間 |
うちおとす | 4.40 | 2.67 | 13.2 | +8 | 3 |
アイアンテール | 4.00 | 2.33 | 12.0 | +7 | 3 |
ゲージ技 | 威力 | ゲージ | DPE |
やつあたり* | 10 | -70 | 0.14 |
おんがえし* | 130 | -70 | 1.86 |
かえんほうしゃ | 90 | -55 | 1.64 |
ストーンエッジ | 120 | -55 | 2.18 |
ラスターカノン | 132 | -70 | 1.89 |
トリデプスの概要
PvP性能ポイント
鉄壁の要塞“トリデ”
その見るからに“盾感”まるだしのフォルムからも想像が容易いように、
「実数値の積」が、実質、スーパーリーグの“頂点”だと言っても過言ではない、
“超耐久型”ポケモン。
それまでの、マリルリ環境で構築された、ドラゴン、フェアリー、 、くさ連中に対し、
トリデプスは、有利に立ち回れるタイプ相性と技構成を備えており、
【GBL前】第2期(2019年2月1日~)からの実装と同時に、環境トップメタに君臨。
文字通り、それまでのPvP環境を一新した“盾(立)役者”となった。
スーパーリーグの「ほのお」枠
トリデプスが実装された【GBL前】第2期(2019年2月1日~)環境では、
くさタイプやはがね対策に、ほのお技自体の需要はあったのだが、
マリルリをはじめ、強力なみずタイプの勢力が強すぎて、どうしても耐久の低いほのおタイプは、活躍が難しかった。
そんな状況下で、貴重なほのお技であるかえんほうしゃを扱えるトリデプスは、
安心してほのお技を放てるほのお枠としての出番も多かった。
「ひこうタイプ」キラー
トップクラスのステータスと、二重耐性を持つトリデプスは、
に難攻不落の“鉄壁の要塞”と化す。
連中相手なら、スーパーリーグ界、最強格を誇る 、チルタリスと、エアームドですら、トリデプスの前では全く歯が立たず、
一方的に“ガン起点”にされるだけ、されて、終わりである。
まさに、絶対に許さないマン。
“絶望”という未来しか残されていない。
とトリデプスの対面を作れた時点で、相手にはギミックパの代名詞「砦/草/草」
「トリデ・ウツボ」並び | ||
防御時のタイプ相性 | ||||||||||||||||||
ノ | 炎 | 水 | 電 | 草 | 氷 | 格 | 毒 | 地 | 超 | 虫 | 岩 | 霊 | 竜 | 悪 | 鋼 | 妖 | ||
強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | |||||||
弱 | 強 | 強 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | 強 | ||||||||||
弱 | 強 | 強 | 強 | 弱 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | ||||||||||
弱(約2.56倍)、弱(1.6倍)、強(約0.625倍)、強(約0.39倍)、強(約0.244倍) |
トリデプスとSウツボットを組ませ、“ラス1(ラストの1匹)”勝負に持ち込むギミックパが定期的に流行する。
中でも、トリデプスの代表作であり、最も有名な“ギミックパ”でもあるのが、
「砦、草、草」。
くさ2枠構成のゴリ押し型ギミックだが、GBLシーズン6「後半」(2021年1月12日~)のはっぱカッター弱体化までは、分かっていても、対策を怠るとゴリ押されてしまう本当に強いパーティであった。
このように“特化型ポケモン”は「ギミックパ」に採用されやすいため、トリデプスのギミックパ常連入りは必然といえるだろう。
対策されると脆い
最強クラスの“硬さ”を誇るトリデプスも、かくとうとじめんが二重弱点のため、対策されると、案外、脆い。
実装と同時に環境に刺さっていたこともあり、一気に環境トップに登りつめたトリデプスだったが、
その後、マリルリのハイドロポンプ搭載型が増えて対策され始めたり、じめん枠代表のナマズン再雇用も促進、
更に、【GBL前】第2期中盤の2019年3月6日に破格のバフ技、グロウパンチが追加され、これが決定打となった。
グロウパンチを積んでからのチャーレムは、「誰も止められない」と話題になり、チャーレムが大流行。
トリデプス一強時代は終わりを告げた。
技の変更履歴一覧
うちおとすの技変更履歴
通常技 | DPT | EPT | 威力 | ゲージ | 時間 |
【GBL前】第1期(2018年12月13日~2019年2月1日) | |||||
うちおとす | 4.00 | 2.67 | 12.0 | 8 | 3 |
【GBL前】第2期(2019年2月1日~7月10日) | |||||
うちおとす | 4.80 | 2.67 | 14.4 | 8 | 3 |
GBLシーズン20(2024年9月4日~12月4日) | |||||
うちおとす | 4.40 | 2.67 | 13.2 | 8 | 3 |
アイアンテールの技変更履歴
通常技 | DPT | EPT | 威力 | ゲージ | 時間 |
【GBL前】第1期(2018年12月13日~2019年2月1日) | |||||
アイアンテール | 3.60 | 2.00 | 10.8 | 6 | 3 |
GBLシーズン17(2023年12月2日~2024年3月2日) | |||||
アイアンテール | 4.00 | 2.33 | 12.0 | 7 | 3 |
やつあたりの技変更履歴
ゲージ技 | 威力 | ゲージ | DPE |
【GBL前】第3期(2019年7月10日~9月28日) | |||
やつあたり | 10 | 40 | 0.25 |
【GBL前】第5期(2019年12月12日~2020年1月30日) | |||
やつあたり | 10 | 70 | 0.14 |
おんがえしの技変更履歴
ゲージ技 | 威力 | ゲージ | DPE |
【GBL前】第3期(2019年7月10日~9月28日) | |||
おんがえし | 50 | 40 | 1.25 |
【GBL前】第5期(2019年12月12日~2020年1月30日) | |||
おんがえし | 130 | 70 | 1.86 |
かえんほうしゃの技変更履歴
ゲージ技 | 威力 | ゲージ | DPE |
【GBL前】第1期(2018年12月13日~2019年2月1日) | |||
かえんほうしゃ | 70 | 50 | 1.40 |
【GBL前】第2期(2019年2月1日~7月10日) | |||
かえんほうしゃ | 90 | 55 | 1.64 |
ラスターカノンの技変更履歴
ゲージ技 | 威力 | ゲージ | DPE |
【GBL前】第1期(2018年12月13日~2019年2月1日) | |||
ラスターカノン | 132 | 65 | 2.03 |
GBLシーズン3(2020年7月28日~9月15日) | |||
ラスターカノン | 132 | 70 | 1.89 |
バランス調整の影響
「ラスカ」弱体化(ほぼ影響なし)
GBLシーズン3(2020年7月28日~)からの技調整で、ラスターカノンが弱体化。
とはいえ、トリデプスのラスターカノン採用は、かなりの少数派のため、この技調整の影響はほとんど受けていない。
入手・育成ポイント
入手可能な最低個体値
入手先 | 最低PL | 最低IV | 組合せ |
野生 | 1 | 0 | 4096通り |
トリデプスの個体値厳選
理想個体値(SCP1位)
Cups | IV | 攻撃 | 防御 | HP | PL | CP | SCP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0E8 | 46.14 | 147.26 | 80 | 13.5 | 500 | 666 | |
0FE | 78.99 | 252.93 | 142 | 50 | 1497 | 2004 | |
FFF | 92.14 | 254.44 | 143 | 51 | 1761 | 2239 | |
FFF | 86.14 | 237.88 | 134 | 40 | 1539 | 1960 | |
FFF | 86.69 | 239.39 | 135 | 41 | 1559 | 1987 | |
FFF | 91.59 | 252.93 | 142 | 50 | 1741 | 2211 | |
FFF | 92.14 | 254.44 | 143 | 51 | 1761 | 2239 |
各種レギュに於ける理想個体値の補足
- GBLでのCP500以下レギュレーションでは、CP制限以外にも出場条件が設定されるケースが多いため、実際には参戦できない場合あり
- 野生出現しないポケモン(リワード産やレイド産限定)や、トレードに制限のあるポケモン(伝説や幻のポケモンなど)は、最低PLや最低個体値が条件に応じて適用されるため、その範囲内での理想個体値となる
- 上記条件などにより、入手時点でCPがCP制限を超えてしまい、理想個体値が存在しない場合は"-"と表示
- 理想個体値(SCP1位)が複数存在する場合は、個体値の総和が最大のものを代表として表示
- マスターリーグでは、通常マスター(PL50)+相棒ブースト適用(PL51)と、MLクラシック(PL40)+相棒ブースト適用(PL41)毎にSCP表示
もともと“硬い”でお馴染みのトリデプスであったが、
GBLシーズン6(2020年12月1日~)からのPL上限解放に伴い、PL50まで強化可能となったことで、
スーパーリーグでの理想個体値が【CFF】から【0FE】へ更新された。
スーパーリーグ環境でありながら、そのステ積(SCP)は驚異の283万(SCP2004)を超える。
まさに“規格外”の“硬さ”を手に入れ、一度は覇者の座を退いたトリデプスが、再び、スーパーリーグ環境へ舞い戻ってきた。
特化厳選
Cups | IV | 攻撃 | 防御 | HP | PL | CP | SCP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0FE | 78.99 | 252.93 | 142 | 50 | 1497 | 2004 |
トリデプスのミラー戦は、通常技で決着がつくため、HP実数値が重要なのだが、トリデプスのような種族値が防御に尖っているポケモンの場合、
「SCP1位(0FE)のトリデプス」と、「全個体値でHP最大のトリデプス」で、HPが1しか違わず、勝敗に影響がないため、下手に特化厳選するよりは、SCP1位個体が無難。
また、下記でも言及するように、PL40時代の旧理想個体(CFF)だと、PL50時代の現理想個体(0FE)には勝てないため、ミラー戦まで考慮する場合は、作り直す必要がある。
Cups | IV | 攻撃 | 防御 | HP | PL | CP | SCP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
CFF | 83.77 | 237.88 | 134 | 40 | 1497 | 1924 |
トリデプスの旧理想個体は、【CFF】だったため、個体値が最低でもA以上、保証されているタマゴ産やリワード産から、厳選しやすかった。
その為、ガチ勢の多くは、既に旧理想個体でスーパーリーグ用の個体を作成済みだと思われる。
旧理想個体(CFF)から新理想個体(0FE)へ厳選し直すかどうかについて言及すると、
トリデプスのような役割のはっきりしている“特化型”のポケモンは、対面の得意不得意が明確なため、多少のステ積(SCP)の差は、それほど気にならず、わざわざ作り直さなくても役割の遂行に支障はないだろう。
とはいえ、トリデプスのミラー対面は、通常技で決着がつくため、旧理想個体ではHP実数値が足りず、新理想個体(0FE)には勝てない点は留意する必要がある。
GBLシーズン17時点での環境に基づいて解説
特化厳選の実情は、パーティや立ち回りとセットでデザインする側面が強いため、“厳選には答えがない”というのも、一つの答えとなる。
特化厳選の実情
よく、有用な特化厳選(かつての2チルなど)が発見されると、その特化厳選が界隈で一時的に流行るが、話題になっているからといって、安易に飛びつくのは推奨しない。
明確な戦略もなく闇雲に特化厳選個体を使っても、(特化厳選の)コンセプトが分からず、使いこなせなければ、
ただSCPの低いだけの個体に成り下がり、せっかく苦労して厳選した個体なのに、倉庫番になってしまう可能性が高い。
更に、仮想敵やミラーに対する特化厳選は、シーズン毎の各種バランス調整や環境変化でブレークポイントが変わる可能性がある点にも注意したい。
特化厳選に関しては、一度、厳選したらそれで終わりという世界ではなく、環境が変わるたびに作り直すのが前提となる。
厳選は一度で終わらせたい場合や、あまり細かい事は深く考えずに、汎用的に使いたいのなら理想個体値(SCP1位)を使っておく事をオススメする。
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トリデプスの型(技セット)考察
トリデプスの技1回数とCT比較
1位 | 技1 | うちおとす | 技1回数 | 7,7,7,7 | |
技2 | かえんほうしゃ | CT | 20.63 | ||
1位 | 技1 | うちおとす | 技1回数 | 7,7,7,7 | |
技2 | ストーンエッジ | CT | 20.63 | ||
3位 | 技1 | アイアンテール | 技1回数 | 8,8,8,8 | |
技2 | かえんほうしゃ | CT | 23.57 | ||
3位 | 技1 | アイアンテール | 技1回数 | 8,8,8,8 | |
技2 | ストーンエッジ | CT | 23.57 | ||
5位 | 技1 | うちおとす | 技1回数 | 9,9,9,8 | |
技2 | やつあたり | CT | 26.25 | ||
5位 | 技1 | うちおとす | 技1回数 | 9,9,9,8 | |
技2 | おんがえし | CT | 26.25 | ||
5位 | 技1 | うちおとす | 技1回数 | 9,9,9,8 | |
技2 | ラスターカノン | CT | 26.25 | ||
8位 | 技1 | アイアンテール | 技1回数 | 10,10,10,10 | |
技2 | やつあたり | CT | 30.00 | ||
8位 | 技1 | アイアンテール | 技1回数 | 10,10,10,10 | |
技2 | おんがえし | CT | 30.00 | ||
8位 | 技1 | アイアンテール | 技1回数 | 10,10,10,10 | |
技2 | ラスターカノン | CT | 30.00 |
「技1回数とCT」の補足
1位 | 技1 | つるのムチ | 技1回数 | 6,6,5,6 | |
技2 | ハードプラント | CT | 11.25 | ||
1位 | 技1 | シャドークロー | 技1回数 | 6,6,5,6 | |
技2 | イカサマ | CT | 11.25 |
図表の「技1回数」の数値は、各型のゲージ技(技2)を撃つのに必要な通常技(技1)回数で、
図表の「CT」の数値は、各型のゲージ技を撃つのに必要なターン数。
技1回数の周期について
例えば、フシギバナの「つるプラント型(通常技とゲージ技の組み合わせ)」の場合、つるのムチ(技1)を6回撃つとゲージ技(技2)発動に必要なゲージが貯まりハードプラント(技2)を撃てる。
つるのムチを6回撃つとゲージは48貯まり、ハードプラントのゲージ消費は45のため、ゲージが3余る。
そのため、ハードプラントを3回目に撃つ時には、余りのゲージ分だけ早くゲージが貯まり、つるのムチ5回で撃てる。
このように技1回数の周期を表では「6,6,5,6」と表記している。
型の性能はCTで比較する
CT(チャージターン)は、単体でこの数値を見てもあまり意味がなく、他の型(技セット)との性能を比較する際に役立つ。
例えば、フシギバナの「つるプラント型」はCTが、ヤミラミの「シャドイカ型」と同じ11.25のため、ゲージ技発動が同じタイミング、つまり“同発(同時発動)”になることが分かる。
このように、型(技セット)同士のCTを比較することで、どちらの型の方が先制できるのか、また、回転はどちらの方が早いのか、等が判断しやすい。
GBLシーズン20時点での技性能で用語解説
うちエッジ放射型
|
トリデプスの一番大事な仕事は、“ガン起点”にすること。
を通常技だけでつまり、通常技はうちおとす一択となる。
また、スーパーリーグで貴重なほのお技は、何かと重宝するため、かえんほうしゃを切る理由も特にない。
よって、トリデプスのうちおとすとかえんほうしゃはほぼ、固定セットで問題ないだろう。
サードアタックをストーンエッジにした「エッジ型」は、「ラスカ型」よりゲージ消費が少ないため、
汎用性があって扱いやすいトリデプスの「テンプレ型」。
GBLシーズン1時点での環境に基づいて解説
うちエッジラスカ型
|
「ラスカ型」は、苦手なかくとうやじめん、ミラー戦を意識して採用するケースが僅かに存在したが、
実戦では、それほど大きな違いも実感できないことから、少数派の域を脱せなかった。
それが、GBLシーズン3(2020年7月28日~)から実施されたバランス調整で、ラスターカノンが弱体化、採用率は更に下がると思われる。
GBLシーズン3時点での環境に基づいて解説
初手「トリデプス」パーティ考察
スーパー環境(CP1500以下)
「砦・ウツボ」の並び
初手 | 裏(引き先) | 裏(引き先) |
に激強 | 裏が「草草」ギミック | |
「トリデ・ウツボ」並び | くさ枠候補 |
初手 | 裏(引き先) | 裏(引き先) |
「トリデ・ウツボ」並び | かくとう耐性 | |
かくとう弱点 | 裏がかくとう耐性2枚 |
最も有名なギミックパ
「砦、草、草」は、GBL界で最も有名なギミックパといっても過言ではない。
その完成度の高さは折り紙付きで、GBLシーズン6ではっぱカッターが弱体化するまでは、「砦、草、草」を無視した構築は、暴虎馮河だと言わざるを得ないほど、GBL界に及ぼす存在感と影響力は大きかった。
このギミックパが成立したのは、偏にスーパーリーグ界“最強の矛と盾”の存在に他ならない。
はっぱカッターを、
相手には鉄壁の要塞と化すトリデプスと、かつてはタイプ相性を無視したレヴェルの削り性能を誇ったくさ界(はっぱカッター持ち)最高峰の攻撃力とシャドウボーナスにより繰り出せた、Sウツボットだからこそ「砦・ウツボ」の並びは成立した。
残り草枠のバリエーション
ただ、この「砦、草、草」はあまりにも有名なギミックパのため、だいぶ対策も進んでしまっていて、逆にカモられてしまう事も増えてきた。
そのため、「砦・ウツボ」の並びは固定セットだが、残りのくさ1枠を、
「砦、草、草」対策の対策として、様々なパターンが開発されている。
当初は、とにかくはっぱカッター2枚を並べるだけだったのが、ウツボットのタイプ(くさ/どく)と弱点が被らないように、同じタイプのフシギバナやウツドンなどは避けるようになったり、
ゲージ技も考慮されるようになり、メガニウム(じしん)、ハヤシガメ(のしかかり)、ドダイトス(ストーンエッジ)などのパターンが開発された。
その中でも、残りくさ枠の定番は、くさミラーにも強く、技範囲の広いチェリムP(ウェザーボール)が担うことが多くなった。
「トリデプス・ウツボット・チェリムP」考察
初手 | 裏(引き先) | 裏(引き先) |
に激強 | 裏が「草草」ギミック |
防御時のタイプ相性 | ||||||||||||||||||
ノ | 炎 | 水 | 電 | 草 | 氷 | 格 | 毒 | 地 | 超 | 虫 | 岩 | 霊 | 竜 | 悪 | 鋼 | 妖 | ||
強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | |||||||
弱 | 強 | 強 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | 強 | ||||||||||
弱 | 強 | 強 | 強 | 弱 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | ||||||||||
弱(約2.56倍)、弱(1.6倍)、強(約0.625倍)、強(約0.39倍)、強(約0.244倍) |
初手にトリデプスを置き、引き先でSウツボットとチェリムPを使い分けるパーティ。
トリデプス初手は、エアームド、スリーパー、デンチュラ、Aガラガラ、ユキノオー、チルタリス、Aキュウコン、ウツボット、トロピウスなどに出し勝ち。
ただ、このパーティは最も有名なギミックパ「砦、草、草」のため、出し負けてナンボ、出し勝っても裏に がいたら詰むので、
初手くさに引くのが基本。
などでない限り、とりあえず一旦は、具体的には、出し負けたら裏のくさに引き、 を釣り出したらトリデプスでガン起点にして、残りのくさを通すのが基本戦術。
トリデプスが出し勝って、相手から引いた場合でも基本の動きは同じで、引き先で多いマリルリはもちろん、Dデオキシスやヤミラミ、ブラッキーなどもはっぱカッターで後追いすれば、ゴリ押せる。
ここで対面を取れれば、相手にくさを処理してくるので、その をトリデプスでガン起点にして、残りのくさを通せばよい。
がいる場合は、 で草草偽装パ
初手 | 裏(引き先) | 裏(貫通) |
「トリデ・ウツボ」並び | かくとう耐性 |
「砦、草、草」が、あまりにも有名なギミックパのため、
トリデプス初手を見た相手が、「砦、草、草」想定の立ち回りをすると、実はラス1が草ではないという、
いわゆる、“草草偽装パ”。
草草偽装パの特徴は、中性的な引き先ではなく、ウツボットに引いて草草を匂わせてから、ラス1勝負に持ち込む動きが、一般的なバランス型補完パーティの立ち回りとは異なる点。
様々なパターンが開発されており、さながら“砦ガチャ”ともいえる状況になっている。
3体目の傾向としては、かくとうに優勢なポケモンを配置するケースが多く、かくとうに弱いトリデプス初手と、裏がかくとう耐性2枚のギミックパになっている。
裏が「かくとう撃退枠」2枚
初手 | 裏(引き先) | 裏(貫通) |
かくとう弱点 | 裏がかくとう耐性2枚 |
防御時のタイプ相性 | ||||||||||||||||||
ノ | 炎 | 水 | 電 | 草 | 氷 | 格 | 毒 | 地 | 超 | 虫 | 岩 | 霊 | 竜 | 悪 | 鋼 | 妖 | ||
強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | |||||||
弱 | 強 | 強 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | 強 | ||||||||||
強 | 強 | 強 | 強 | 弱 | ||||||||||||||
弱(約2.56倍)、弱(1.6倍)、強(約0.625倍)、強(約0.39倍)、強(約0.244倍) |
初手トリデプス構築も、「初手Gマッギョ」構築と同様、トリデプスがかくとうに激弱の関係で、裏2枚をかくとうに厚くする選出が基本となる。
「砦・ウツボ」並び+α枠は、最低限かくとうに打点や耐性のあるポケモンが望ましい。
この、トリデプスの裏2枚をかくとうに厚くする選出が、なぜ強いのかというと、一見では、ギミックパに見えない、“隠れギミックパ”になっており、その実態は、「かくとう耐性」という役割を重ねたギミックパそのもののため、ギミックパの強さの原理がそのまま当てはまる。
バランス型補完パでもある
初手 | 裏(貫通) | 裏(引き先) |
「はがね・くさ」補完並び | 中性的な引き先 |
防御時のタイプ相性 | ||||||||||||||||||
ノ | 炎 | 水 | 電 | 草 | 氷 | 格 | 毒 | 地 | 超 | 虫 | 岩 | 霊 | 竜 | 悪 | 鋼 | 妖 | ||
強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | |||||||
弱 | 強 | 強 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | 強 | ||||||||||
強 | 強 | 弱 | 弱 | 弱 | ||||||||||||||
弱(約2.56倍)、弱(1.6倍)、強(約0.625倍)、強(約0.39倍)、強(約0.244倍) |
出し負けた際の立ち回りを、中性的な引き先であるDデオキシスに引いて、対面を返す動きにすることで、ごく一般的な、バランス型補完パーティとしても機能する。
むしろ、この型の構築と立ち回りが原型で、中性的な引き先を、裏2枚重複させるギミック型にしたのが、当時の発明であった。
今となっては、ギミック型の初手トリデが一般化したため、常識も逆転してしまった典型例だろう。
この時代に、一つ云えることがあるとすれば、砦の顔を見たら、何もかもを疑ってかかるべし。
「トリ・チャー」並び
初手 | 裏(貫通) | 裏(引き先) |
「トリ・チャー」並び | かくとう耐性 | |
かくとう弱点 | 裏がかくとう耐性2枚 |
GBLシーズン6~7にかけて「チャーレム・Gマッギョ・トリデプス」構築が大流行し、この時のトリデプスとチャーレムの再会により、「トリ・チャー」並びが再評価される。
その後「トリ・チャー」並びは、いくつか開発される流れになるのだが、まず、派生元の「チャーレム・Gマッギョ・トリデプス」構築に優勢な、かくとう2枠の「トリデプス・ドクロッグ・チャーレム」構築が開発され、
この、どのパーティにも優勢な「トリデプス・ヤミラミ・チャーレム」構築が「トリ・チャー」並びの覇権を握った。
「トリデプス・ヤミラミ・チャーレム」考察
初手 | 裏(引き先) | 裏(貫通) |
防御時のタイプ相性 | ||||||||||||||||||
ノ | 炎 | 水 | 電 | 草 | 氷 | 格 | 毒 | 地 | 超 | 虫 | 岩 | 霊 | 竜 | 悪 | 鋼 | 妖 | ||
強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 弱 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | 強 | |||||||
強 | 強 | 強 | 強 | 弱 | ||||||||||||||
強 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | ||||||||||||||
弱(約2.56倍)、弱(1.6倍)、強(約0.625倍)、強(約0.39倍)、強(約0.244倍) |
初手にトリデプスを置き、引き先にヤミラミ、隠し玉チャーレムで貫通するパーティ。
トリデプスとチャーレムの補完が優秀なため、出し負けた際は、即ヤミラミに引いて、シールドを使い切ってでも、強引に対面を返せば、その後は“対面ゲー”に持ち込める可能性が非常に高い。
対面を返すのが難しい場合でも、チャーレムにシールドを集めることで、チャーレムなら全抜きできる可能性を秘めているため、最後まで諦めずに“お願いチャーレム”する価値は十分ある。
GBLシーズン6時点での環境に基づいて解説
備考
図表で省略された正確な倍率
タイプ相性倍率
ゲーム内コメント(タイプ相性) | タイプ相性倍率 |
効果はばつぐんだ!(二重弱点) | 2.56倍 |
効果はばつぐんだ!(弱点) | 1.6倍 |
通常ダメージ(等倍) | 1倍 |
効果はいまひとつだ...(耐性) | 0.625倍 |
効果はいまひとつだ...(二重耐性) | 0.390625倍 |
効果はいまひとつだ...(無効) | 0.390625倍 |
効果はいまひとつだ...(耐性×無効) | 0.244140625倍 |
バフ・デバフ倍率
効果倍率 | バフ | デバフ |
1段階目 | 1.25倍 | 0.8倍 |
2段階目 | 1.5倍 | 0.66666667倍 |
3段階目 | 1.75倍 | 0.5714286倍 |
4段階目 | 2.0倍 | 0.5倍 |
種族類型
種族類型 | ステータス比率 | 特徴 |
耐久型 | (攻撃<防御≒HP) | ステ積(SCP)が最大となり、ステータス上の強さは最強。攻撃実数値が最小のため、先制権は、ほぼない。 |
HPタンク型 | (攻撃≒防御<HP) | ステ積(SCP)は耐久型に次ぐため、ステータス上の強さは上位。防御型と比較し、1ターン技などの攻撃間隔の短い技には優位だが、威力の高い通常技やゲージ技に対しては弱い。 |
防御型 | (攻撃≒HP<防御) | ステ積(SCP)は耐久型に次ぐため、ステータス上の強さは上位。HPタンク型と比較し、威力の高い通常技やゲージ技には優位だが、1ターン技など、攻撃間隔の短い技には弱い。 |
バランス型 | (攻撃≒防御≒HP) | ステ積(SCP)は低めのため、ステータス上の強さは弱め。攻撃実数値は高めのため、先制できることが多い。 |
攻撃型 | (防御≒HP<攻撃) | ステ積(SCP)が最小となり、ステータス上の強さは最弱。攻撃実数値が最大のため、ゲージ技をほぼ確実に先制できる。 |
厳選基準の詳細
厳選基準 | 解説 |
理想個体 | SCP1位個体(全組合せ中、実数値の積が最大となる個体) |
攻撃特化 | 全組合せ中、攻撃実数値が最大となる個体 |
防御特化 | 全組合せ中、防御実数値が最大となる個体 |
HP特化 | 全組合せ中、HP実数値が最大となる個体 |
100内A特 | SCP100位以内に厳選された個体の中で、攻撃実数値が最大となる個体 |
100内B特 | SCP100位以内に厳選された個体の中で、防御実数値が最大となる個体 |
100内H特 | SCP100位以内に厳選された個体の中で、HP実数値が最大となる個体 |
レイド1位 | 最低個体値A以上固定の入手経路内で、SCPが最大となる個体 |
レイドA特 | 最低個体値A以上固定の入手経路内で、攻撃実数値が最大となる個体 |
レイドB特 | 最低個体値A以上固定の入手経路内で、防御実数値が最大となる個体 |
レイドH特 | 最低個体値A以上固定の入手経路内で、HP実数値が最大となる個体 |
相棒なし | 最高の相棒によるCPブーストを適用しない状態でのSCP1位個体 |
相棒あり | 最高の相棒によるCPブーストを適用した状態でのSCP1位個体 |